515 :
アルクさん@お腹いっぱい。:
来年公開予定の米中合作映画「チャイナ・ストライク・フオース」
で派手なアクションシーンに挑戦した紀香さん。
今回の映画は紀香さんにとって別のチャレンジの場でもあった。
セリフがすべて「英語」だったのだ。
「最初、私の英語力でホントにこの作品ができるのかなって不安でね、
監督に相談に行ったの。
『監督が思っているほど、私は語学が堪能ではありません。
でも、一生懸命取り組む根性はあります』って。
そうしたら監督、『その気持ちがあれば十分、なんでもできるよ』って言ってくれて。
台本をもらってバラバラッと見てみたら200枚…くらいかな?
全部英語なんですよ!
516 :
アルクさん@お腹いっぱい。:01/10/22 21:16
だから、まずは辞書を片手に台本を訳すところから始まったんです」
日本語ならパッと覚えてパッと演じられる。でも、
英語の芝居だと仕込み時間も5倍、6倍とかかる。訳して演じながら、
自分なりに英語をマスターする方法を身につけた。
「英語は使い慣れていないでしょ。
だから、撮影の最初の頃は感情を入れてセリフを言ったつもりでも
、ぜ〜んぜん棒読みでした。でもある時カメラの前で、
まずはセリフを日本語に訳して言ってみて、
その後で英語のセリフを言ってみたの。そうしたら、
うまく感情を込めてセリフが言えることを発見したんです!」
撮影地は中国。生活習慣など何もかも違う中で、
最初の頃は戸惑うばかりで、自分の居場所すらなかった。
517 :
アルクさん@お腹いっぱい。:01/10/22 21:17
でも、次第に共演者たちと英語で交流できるようになっていった
「私、毎日とにかく、怒涛のようにしゃべってしゃべってしゃべってもらったの(笑)。
そうしたら、撮影の終わりごろ相手が何を言っているのか
聞き取れるようになったし、生まれて初めて英語で夢を見たの。
私が出演している字幕つきの映画を友達と見ながら
英語で話している夢だったんだけど、
あれは嬉しかったなあ」どこまでも前向き。後悔はしない。
紀香さんの表情はあまりにはつらつとしていて、
とても平均睡眠時間が3時間程度とは思えない
「私の周りには、魅力的な人が本当にたくさんいる。
この世界に限らず、そういう前向きな人と話をするのは、
すごく気持ちがいいでしょう? 元気な人たちって、
こちらにエネルギーを与えてくれるし、
私もそんなパワーを持つ人でありたいなって思っているの。
だから私、アドレナリンをバ〜ッと出しながら生きているもん(笑)」
518 :
アルクさん@お腹いっぱい。:01/10/22 21:18
そんな彼女も、両親や親戚に反対されて自分のやりたいことを
まっとうできない時期があった。彼女が、
女優の仕事に全力投球し始めたきっかけは阪神大震災であった。
この経験で紀香さんは「人生は一度きりなんだ」と痛感したという。
「その頃からず〜っと、あたって砕けろの精神なの(笑)。
もちろん、仕事でミスってショックなこともありますよ。
でも、だからといって、仕事をやめたいなんて思わない。
ホント、明日死んでもいいって思えるくらい、
1日1日精いっぱいやれるギリギリのところまで思いきりやって生きているから。
楽しみながらね」彼女が成功したのは、
この超ボジティブ・シンキングで小さな仕事も全力で関わり、
「継続」という一番地道な努力をしてきたからに違いない。
ドラマでたった30秒の端役の時だって、自分の役柄を研究し、
自前の衣装で出演した。ボディラインを保つために
朝晩30分ずつエクササイズは欠かさない。
野菜とシーフードの食生活、寝る前3 時間は一切食べ物をを口にしない。
すべては、自分の選んだ仕事をプロフェッショナルとしてまっとうしていくためだ。
519 :
アルクさん@お腹いっぱい。:01/10/22 21:19
現在の彼女の夢はボンドガールだという。真っ赤な衣装を着て、
映画のワンシーンでタンゴを踊ってみたい…と目を輝かせる。
「お飾りの存在としてではなく、きちんとエンターテイナーとして仕事がしたい。
軽やかに画面の中で暴れたい(笑)。
日本女性の内面からの美を世界に向けて発信したい。
そのためにも今、語学力がすごく欲しいんだけど、
こればっかりはすぐには手に入らないから(笑)。
私、毎日英語にね、触れようと思っている。
忙しくても、時間はつくるものだから。
車に乗ったらCNNを聞くとか、ホント5分でも10分でも
、たとえ1分でも英語の本を読んだり、声に出して話してみるとか、
たった30分でも英語の先生のところに寄って会話してもらうとか……
そういうことを大変だって思わないの。
520 :
515〜520アルクインタビュー紀香さん@お腹いっぱい。:01/10/22 21:20
英語に取り組むことを『努力』や『苦痛』と感じないパワーをいつももっていたい。
早く英語を完璧にマスターして、お芝居に限らず自分の言いたいこと、
表現したいことを自分の言葉で世界に発信したいから。
そして、世界中の素敵なアーティストたちと
たくさんたくさんコミュニケーションをとりたいな
駆け引きは苦手。本音と誠実さで、
いつも仕事に真正面からぶつかってきたという彼女。
ハリウッド映画の画面をのびのびと闊歩する姿を、早く見せて欲しい。