1 :
名無しさん:
「え?なんだって? 4ペンスが溝に落ちてたって? そんなもの、誰のだか、もうわかるはずがないよ。かまわないから、お前さんが使っておしまいな」
てきぱき、あまパンを棚にならべながら、パン屋のおかみさんはちゃんと、セーラのひもじさを見て取ったようです。
「気にしないで、あまパンでも買ったらどう? 4ペンスで4個。でも2個おまけしとくよ」
おかみさんは顔に似合わす、優しい人のようでした。
お礼を言って、セーラはパン屋を出ました。そしてまっすぐ、さっきの乞食の少女のそばまで行って、セーラはあまパンを1つさしだしました。
「さあ、あなた、ホカホカよ。どうぞ」
その乞食の少女はパンをむしりとるようにしてつかみました。うなるようにして、むさぼり食べはじめました。
「おいしいよう!おいしいよう!」
なん日も、食べ物をもらえずにいたのでしょう。乞食の少女は、またたくまに、1このあまパンを飲み込んでしまいました。
「この子はわたしよりもお腹がすいているのだわ。飢えているのだわ。」とセーラは考えました。
しかし、4つ目のパンを出してあげるときには、セーラの手が震えました。
「わたしは、飢えているというほどではない。飢えているというほどではない。」
そう思いながら第五番目のパンを出してあげました。
「でも、ひとつだけは、わたしにとっておこう」
セーラは、まだぬくもりのあるパンを大事にポケットにいれました。
つめたい、びしょびしょの雪融け道、セーラは、パンのあるポケットにさわりながら、
「このパンは、魔法のパン、食べても食べても、へらないパンなの」
ほんの少し、パンをちぎっては、ゆっくりゆっくり味わいました。
こうしてセーラが、ここの街角を曲がったころ、さっきのパン屋のおかみさんが、慌てて店から出てきました。
「まあ驚いた」とおかみさんは叫びました。
「なんであの子は、あの乞食にパンをやったんだろうねえ!欲しくないからやったのじゃないわ。まあ、まあ、自分だってあんなにひもじそうにしていたのに、あんなに早く行ってしまわなければ、あの子に12もパンをやったのにねぇ。」
おかみさんはそれから「おいで」と、さっきの乞食の少女を、店の中へつれていきました。
2 :
ミンチン女学院:2001/06/16(土) 16:48
3 :
優しい名無しさん:2001/06/16(土) 16:49
もっと続けて。
4 :
優しい名無しさん :2001/06/16(土) 16:53
>>3 原作小説「小公女」バーネット夫人・著は、角川文庫から邦訳版が出てるぞ。
文学板かアニメがいいならアニメ板でどうぞ。
6 :
優しい名無しさん:2001/06/16(土) 18:00
(-_-)
(∩∩)
ナツカシイヨ…
板違いです。移動か終了してください。
以降sageでお願いします
8 :
ベータくん:2001/06/17(日) 01:03
♪弱虫は庭に咲く ひまわりに笑われる♪
鬱だ氏のう…。
>>2 セーラのぬりえ大会かなり(・∀・)イイ!!
それから、そのホームページのリンクから飛べる
「世界名作記念館」のHPにある、冥作四コマ、かなりワラタ。
11 :
優しい名無しさん:2001/06/21(木) 23:25
セーラには妄想癖があるんだね。
食べても食べても減らないパン…。
ある意味セーラもぁゃιぃ
関係ないが、ポリアンナは実在していて、精薄だったそうな。
13 :
優しい名無しさん:2001/06/22(金) 01:24
なかにし礼の詩と曲が泣きを加速させます;;
>12ポリアンナ症候群ですか?
全ての事象を肯定的に感じてしまうというやつ。
14 :
優しい名無しさん:2001/06/22(金) 02:17
セーラ懐かしい。。。大好きだった。
「少公女セーラの生き方の泣く」ってどういう意味?
15 :
優しい名無しさん:2001/06/22(金) 02:25
世界名作劇場マンセー
アンナたん。。。
17 :
優しい名無しさん:2001/06/29(金) 01:33
∧∧/\ガチャ
(,,゚〆 /|> ,◇
ノつ、/||◇γ
___(_,,う▲□□凸□_____
∧ ∧ 〜♪
(,,゚Д゚)
、ノ つC□
____▲□( う□□□凸_____
18 :
優しい名無しさん: