鬱リレー小説始めました。。

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1浪際
モナー氏はひさしぶりに床屋に出かけました。
そして帰りの電車でクスクス笑う声にきずきました。
「きっとボクの髪型がおかしいんだ。」
「鬱だ・・・死のう・・・」

次の方どうぞ・・・
2名無しさん:2000/07/30(日) 18:42
モナーは死にました。
3名無しさん:2000/07/30(日) 18:46
モナーの症状はまさにパニック障害でした。


∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< も。。もなぁ〜。。もへ!?
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)
4名無しさん:2000/07/30(日) 19:00

∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< ここは人いないもなー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)
5うっ:2000/07/30(日) 20:33
モナー氏は死んだと思われましたが、
実は脳死には至ってなかったのです。
モナー氏は呟きました。
「2chか、何もかもみな懐かしい...」
6名無しさん:2000/08/06(日) 04:33
そういえば、モナーは、今日も2ちゃんをやらねば、と
思い立ちました。看護婦に虐待されてばかりの精神病院
を抜け出して、うちのパソコンに向かいました。
 電源を入れてから、重大なことが発覚しました。
 ハードディスクはフォーマットされていたのです。
「うわ…、オレの生きる希望が…」
モナ−は思いました。
「やっぱり、死のう…」
7名無しさん:2000/08/06(日) 12:37
エンドマンみたいだ。
8>6:2000/08/06(日) 22:35
でも死ぬ前にもう一度だけ、椎名林檎似の看護婦さんに
いたぶられたいと思いました。
モナーは病院に戻りました。
そして思う存分いたぶってもらいました。
「ああ、これでもう思い残すことはない。死のう...」
9名無しさん:2000/08/06(日) 23:17
「ん?待てよ」
モナーは、15階建てのマンションの屋上で気が付いた。
「まだ遺書を書いてなかった・・・!」
モナーはいったん飛び降りるのを中止した。
実はモナーは生命保険に入っていたのだ。
受取人は妻のキュン。
しかしモナーは自分を理解しないキュンを愛してはいなかった。
遺書を残さず自分が死んだら5000万円が自動的に妻の手元に・・・
「そんな訳にはいかない!」
怒るモナー。
モナーはおもむろに懐からペンと紙を取り出した。
10名無しさん:2000/08/07(月) 00:41
しかしぐったりとして遺書を書く気も起きないモナー。
11女神様:2000/08/07(月) 01:01
モナ− モナ− 書きなさい アナタの遺産は全て創価に寄付をすると
12名無しさん:2000/08/07(月) 01:03
どうやら景気づけにあおってきた
ハルシオン20錠とウォッカ1瓶が効いてきたようだ。
視点が定まらないモナー。
ついに足下までフラフラしてきた。
13名無しさん:2000/08/07(月) 05:47
ふらついてると、モナ−は若い女性に倒れ込んでしまい
ました。女性にとってはわざとらしく見えたのでしょう

「きゃーっ! なにするの、この痴漢! 最低!」
平手打ちを食らって、モナはハッと目をさまして正気に
戻りました。でも、鉄道警察の部屋で厳しく尋問される
ことになってしまいました。
「家族にばらすぞ、えっ、いいのか? 大の大人なこん
なことして」
「ち、ちがいますよ、ただ…、薬で…、意識がもうろう
としてて…」
「お前みたいなやつがいるから、社会が荒むんだよ、さ
っさと死ねよ」
モナ−の顔色が変りました。モナーは警官から拳銃を取
りあげると、警官の顔面に向かってうちました。
 そして、逃げるように、その場をさりました。
「ああ、オレは、なんて事をしてしまったのか…、やっ
ぱり死のう…」
14名無しさん:2000/08/07(月) 09:33
いや、K察に捕まれば自殺もできないじゃないか
とりあえず、逃げなくては…
モナーは近くにあったチャリをかっぱらって一路
北を目指し逃げ始めました。
15名無しさん:2000/08/07(月) 14:08
岡山から秋田へ。
モナー、決死の逃亡が続いた。
「人を殺してしまった…しかもK察官…もう終わりだ
 死ぬしかない…全て俺のせいだ…何もかも俺が悪いんだ。
 俺には生きる資格がない…誰かいっそ俺を殺してくれ」
鬱モード全開で走り続けるモナー。
そんなモナーに、長距離トラックの運転手たちが気づき始めていた。
16>15:2000/08/08(火) 03:32
モナーは気付いた。
「そういえば秋田にはキュンの実家があったな...」
キュンはモナーと別居中で、実家に里帰りしていたのだ。
モナーはキュンの実家を目指して自転車をこぎ始めた。
懐の拳銃には、まだ弾が4発残っていた...。
17:2000/08/08(火) 03:47
「・・・3発抜いてみよう」
運だけで生きてきたモナー
カチャ・・・
18名無しさん:2000/08/08(火) 03:58

( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)俺は殺ってねぇ
( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)ズラ・・ズラ・・ズラ・・ズラ・・・(残響音)

一人のモナーが3人4人、5人、6人、てーごわーいぞー♪
19名無しさん:2000/08/08(火) 04:16
物陰でモナーをじっと見つめている生命体出現・・・。
        ∧_∧
§ (´∀`) < ・・・・肉喰いテぃぢゃすんぁ
§ ≡ι∫ ν∫     
£ ∪≡∪


20名無しさん:2000/08/08(火) 04:18

   ∧_∧
(´∀`)
≡ι∫ ν∫     
    ∪≡∪


21ずらしてんじゃねー。:2000/08/08(火) 04:22
やっぱ死のう・・・まだ3回チャンスはある・・・
22名無しさん:2000/08/08(火) 05:40
いや、死ぬまえにやる事がある。オレを苦しめたやつらに復讐するんだ。
この拳銃を使って…。
秋田を目指して走っていると、モナ−の携帯が鳴った。着信表示を
みると、家のキュンからだった。
「あんた、今日、たまねぎとしょうゆ、買ってきなさいよ」
「もう、そんな場合じゃないんだ」
「ふざけてないで、ちゃっちゃと行ってきなさい」
「お前、オレが死んだらどうする」
すると、キュンは笑って、
「ああ、うれしいわね! 保健金が入って一生遊んでくらせるわ!」
「それ、本当か…」
「もう、本当も本当、えっ、死ぬの! 遺書残してよ、遺産は全部、
妻に引き渡すって」
モナ−は携帯を川に投げ捨てた。絶望した。少しは愛されていると
思っていたのに。
 モナ−はまた走りはじめた。目標が見つかった。
「キュン、思い知らせてやる」
そして、また北陸道を、北へ向かった。

23名無しさん:2000/08/08(火) 07:15
しかし方位磁針は壊れていて南下してるのに気付かないモナー。
24名無しさん:2000/08/08(火) 08:57
気付かないまま自転車を漕ぎつづける事1週間。
モナーは毎日公園で寝ていました。
しかしこれが落とし穴だったんです。
モナーがある晩、公園で寝転がっていると
向こうからあきらかにドキュンな少年4人がにやにやしながら
寄ってきました。
25ハードボイルドだねえ:2000/08/08(火) 14:04
あふれかえらんばかりの殺気に、身の危険を感じるモナー。
フトコロには拳銃。まだ弾が4発残っている。
「殺られるくらいなら、いっそ殺ったほうが・・・!
 ひとり殺すのも4人殺すのも一緒だ・・ふっ。」
自嘲的に笑みを浮かべるモナー。
少年たちはバタフライナイフをちらつかせながら、
モナーを取り囲んだ。
26非情のライセンス:2000/08/08(火) 21:36
「よぉ、おっさんよぉ、金出せよ、ぅらぁ!」
ドキュソな金髪馬鹿共に、モナーは完全に天知茂モードに入った。
最初の一発は、鼻ピアス野郎の右目にヒットした。
二発目は、二の腕入れ墨野郎の腹にヒット。
三発目は、迷彩服野郎のこめかみにヒット!
最後の一発は、海賊野郎の太股にヒットした。
27うんこママの息子:2000/08/09(水) 01:29
すると、鼻ピアス野郎の右目の傷口から、なにやら、
ぬるっとしてるような、どろっとしている塊が湧いてきた。
そして、その塊は、みるみる膨らみ、モナーと等身大くらいの
大きさまで成長した。
振り向けば、ほかの3人の傷口からも、どんどん何かが湧いてくる。
「これは、何だ?何なんだ?」
恐怖のあまり、声を失うモナー。


28名無しさん:2000/08/09(水) 10:29
そうか!
これは全て悪い夢なんだ。
現実逃避にしゃれこむモナー。
29名無しさん:2000/08/09(水) 13:32
ふと下を見ると蟻が大量にいる。
モナーは横たわって自分の身体を蟻に任せた。
どんどん身体が蝕まれてゆく。
まるで餌食にされたイモムシのように。

そうだ、僕はイモムシだったんだ・・。
痛みも何も感じないまま静かに意識は遠のいていった。
30名無しさん:2000/08/09(水) 15:00
なんか、おわってんじゃん。
「赤い繭」みたい。安部コウボウの、
シュールでさ。
31名無しさん:2000/08/09(水) 16:24
死んじゃ、だめェェェ!
ぼかーん。
32名無しさん:2000/08/09(水) 18:01
寝てんじゃねーよ!
ぼかぼか殴り、現実に引き戻そうとするドキュソ達!
33名無しさん:2000/08/09(水) 21:00
しかし、小学生の頃からヴァリートゥードをたしなんできたヒクソ…
じゃなかったモナーはドキュソ達をまとめて蹴散らした!

「高卒は…あまりに脆すぎる」
最後の一人の頭蓋骨を踏み砕き脳漿で靴が汚れたことに顔を歪めつつ
呟くモナー、その背中からは悲しみがにじみ出ていた。
こうしてモナーは覇者への道を歩み始めたのだった。

それから10年後、モナーが真覇王として世界に君臨することになった
のはまた別のお話。
34名無しさん:2000/08/10(木) 14:20
なんかモナーじゃなくってマミー田中みたいだな(わ
35名無しさん:2000/08/11(金) 00:32
なんか結末が面白くないから28あたりまで話を戻すか。

モナーは手元にあったロヒプノールを10錠飲み干した。
とりあえずこれで現実から解放される…。
36名無しさん:2000/08/11(金) 01:28
モナーが意識を取り戻したとき
モナーは鉄格子の中にいた。
「なんじゃこりゃー」
37名無しさん:2000/08/11(金) 06:31
モナーはいつか見た映画を思い出していた。
「俺にもできるかもしれん」
モナーは爪で壁を引っかきはじめた。
爪のほうが削れる。指の先まで削れ血で染まっていった。

ふとポケットに手をやると、さっき電話したときの残り
10円玉が残っていた。「やった」ニヤリ。
それでくる日もくる日も穴を掘りつづけた。
38うんこママの息子:2000/08/15(火) 23:55
「べっぴんさんの・・、そうだな、高嶋礼子のポスターが欲しいな。」
と、モナーは、隣の房の、デンゼルワシントンに言った。
39名無し:2000/08/16(水) 00:54
 しかし、自分でも何故そんなものを欲しいなどと言ったのか、それ
すらもよく解らないまま、機械的に穴を掘り続ける。
 既に何年も経ってしまったのではないか?
 まだ、5分と経っていないのか?
 「別に、どうしても高嶋じゃなきゃ嫌って訳でもないんだけどさ。」
 ふと、そんな事をつぶやいてみる。
 隣の房からの返事はない。
 あるいは、彼は死んでしまったのではないだろうか?
 それとも、初めからデンぜル・ワシントンなる人物はいなかったのでは
ないか?
 「ふふ・・・ふ。」
 モナ―はそこで、少し声を立てて笑ってしまった。
 何故笑ってしまったのかは解らないが、そこで更に、釣られるように
して大笑いすると、きっと自分は狂ってしまうんだろうな、と、
頭の隅の妙に冷えた部分で考える。
 「それも、いいかもしれない・・・・・。」
 そう呟きながらも、結局はそうする勇気すら持てない自分を、彼は
よく知っていた。
 手の中の10円玉は、もはや磨耗し、疲弊して、血に濡れたまま
鈍い光を放っている。
 それは、彼の心のようでもあった。
40ショーシャンク調?:2000/08/16(水) 00:56
デンゼルはシリアスな顔つきで答えた。
「君の持ってる、その10円玉と引き替えなら・・・」
モナーは迷った。
モナーの掘り続けた穴は、もう少しで壁の向こうに
到達しそうだった。自由への扉・・・。
「レースクイーン時代のシロモノだぜ」
デンゼルの悪魔のささやきが聞こえる。
モナーは10円を固く握りしめた。
41名無しさん:2000/08/16(水) 01:06
そこへニコラス・ケイジが瞼をしばしばさせて現れた。
42うんこママの息子:2000/08/16(水) 01:44
モナーは悩んだ。しかし、明日の幸せより、目の前の高嶋礼子である。
自由への扉、そして、今までの血と汗と涙の10円玉と引き換えに、
高嶋礼子を手に入れた。
「これで、日々、励める・・・・。」
モナーは、一人、ほくそえんだ。

そこへニコラス・ケイジが瞼をしばしばさせて現れた。
「みーちゃった、見ちゃった。」
モナーは、思わず舌打ちをした。
43名無しさん:2000/08/16(水) 03:44
中華ちんぽこ
44名無しさん:2000/08/16(水) 05:36
ニコラス「どうだい、俺のヒゲ。今日も濃いだろ?」
モナー「・・・え、と○さん?」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ。
45名無しさん:2000/08/16(水) 07:20
「僕ホントは死にたくない。自分じゃない誰かになりたいっ!」
46名無しさん:2000/08/16(水) 08:56
モナーはふと、ニコラス・ケイジになりたいなどと
頭をよぎらせた。
47名無しさん:2000/08/16(水) 11:32
それは残酷なことであった。
ただでさえ気持ち悪いニコラスケイジになったことで
街を歩ける顔ではなくなっていた。
「鬱だ、、死のう、、」
48>47:2000/08/16(水) 13:25
死ぬ前に2chにスレを立てよう。
HNは...、そうだ!「さとこ」にしよう!
49t:2000/08/16(水) 14:55
そうしてモナーは、勘違い系基地外「さとこ」として
新たに生まれ変わったのでした。
「さて、どんなスレを立てよう?」
モナーは悩みました。
50>49:2000/08/16(水) 15:01
スレ名:★kを道連れに死のう!
51名無しさん:2000/08/16(水) 16:33
あげ
52名無しさん:2000/08/18(金) 00:49
早速たてたモナー
余計なスレを増やしやがってと罵られる。
あげくにkにも罵倒される。

53名無しさん:2000/08/18(金) 01:03
「おれは本当のもなーだあああああああ」
頭に血が上り書き込んでしまうモナー。
54名無しさん:2000/08/18(金) 02:50
その書き込みにコピペで「オマエモナー」と突っ込まれ、うなだれるモナー
55名無しさん:2000/08/18(金) 02:58
「あれ、モナーじゃないか?」
後ろを振り返るモナー。そこにはひろゆきの姿が…
「…お、お父さん?」
56名無しさん:2000/08/18(金) 03:04
「いえいえ、全く関係ない赤の他人です( ̄ー ̄ )ニヤリッ」
57名無しさん:2000/08/18(金) 03:18
「うそつき…。お父さんなんて大嫌い、大嫌い、大嫌い、だいすき!」
58名無しさん:2000/08/18(金) 03:19
モナーは政治思想版を荒らしまくったキティとして、
民事で訴えられることになった。
「え、えん罪だ!」
59名無しさん:2000/08/18(金) 03:30
「お父さん、僕じゃないよ!!信じて!!」
モナーの叫びはむなしくコダマするのであった
60名無しさん:2000/08/18(金) 07:12
どうせオイラはモナーさ。
でも地震こわいよー。
直下型で圧死なんかやだよー!

うう・・・・うううう・・・・
・・・・・死にたく・・・ない・・・
61名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 20:59
・・・ナ・・
・・モ・・ナー・・目を・・、目を覚ましなさい・・・
62名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 21:11
16歳の誕生日を迎えたモナー。
「おきなさい、私のかわいい勇者」

モナー レベル1
63名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 22:24
パラララパッパッハー

モナーはレベルがあがった

撃津打誌廼宇をおぼえた
64名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 23:39
早速おぼえたての撃津打誌廼宇を使おうとするモナー。そっと呟く。
「鬱からの解放・・・」
しかし、リアルの頬に滴る液体によって幸福な夢から目覚めたのであった。
とっさに憎々しげに、液体の正体を確かめるべく上を見ようとするモナー。気付く。
「微動だにできない・・・」
数トンもあろうか瓦礫の山がモナーの肢体から自由を奪っていることに本人が察するのに幾秒かかかった。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 12:32
モナー絶対絶命!!
そのとき!一人の老人がやってきました。
老人はモナーにいいました。
「2000万円寄付すればその傷をなおしてやろう」
66名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 12:42
2000万は高いと思ったがキュンにくれてやるくらいなら・・・
「おねがいします」
するとモナーの体はみるみるうちに!!
ミイラになりました。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 13:54
老人は警察に連れていかれました。
そして「日本にはミイラは存在しない」
といいました。
ミイラになったモナーはお湯をかけてもらい
3分でもとにもどりました。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 14:05
しかしポットのお湯には「ハルシオン」が
はいっていた
69t:2000/08/20(日) 14:27
「しまった!青玉かよ!」
悔しそうに呟くモナー。
「せめてデパスでスニッフしたかったのに・・・」
混濁した意識の中、モナーはある錠剤をそっと手渡されました。
それは、モナーを哀れんだお湯かけ恩人が渡したリタリンでした。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 14:42
リンタンを手に入れたモナー。
しかし次の瞬間麻薬犬にかぎつけられ
指名手配される羽目に!
「リンタンは薬なのに!!」
しかしモナーはリンタンを手放さなかった!!
71名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:05
モナーはリンタンを売り路銀をつくった。
「こうなったのもキュンのせいだ!!」
仕返しを改めて決意するモナー!
72名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:16
・・・鬼塚幸吉。38歳。警視庁麻薬捜査課、課長。
屈強な体躯と鋭い眼光を持ち合わせた麻薬捜査官が、煙草の煙が充満する麻薬撲滅会議室でひしめいている。総勢20余名。
次のように述べる上座に座る鬼塚の顔には、下衆とも思える冷酷な笑みをうかべていた。
「抗精神薬は広義の麻薬である。例外は、無い。」
ごくり、つばを飲む音が部屋に響く。
「犯人モナーは見つけ次第射殺しろ。以上。」
鬼塚の口元がさらにゆがんだ。

そのころモナーは・・・
73名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:24
家路を急ぐ途中、ネットカフェに立ち寄った。
「さとこ」のスレッドを削除要請するためだ。
これで生前の恥はなくなった。
まってろよ!キュン!!
74名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:26
とりあえず、拳銃を入手しなくちゃ。
交番を襲うか...。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:27
しかしkの陰謀で削除依頼は却下されました。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:34
モナーは交番に向かいました。
すると中でだれかが警察官ともめていました。
「鬱は医者に依存するなー!!」
「患者は主治医の意見を聞いてりゃいいんだ」
あぁ、とうとう「あやか」もつかまったか・・・
とモナーは思いました。
77名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 15:46
交番をあとにしたモナー
「待ってろよキュン」
しかし!!帰ってみると家は売家にだされていた!
「ちくしょう」
そこでモナーは・・・
78名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 18:03
呟いた。
「氏のう」
79名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 18:42
モナーは残りのリンタンを一気飲みした。
「ウウウ・・」
くっ苦しい・・・鼓動が激しく呼吸が荒くなり
薄れていく意識の中、モナーは・・・・
80名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 18:56
あがらうことのできない無力感・・・
それは鬱よりも、孤独で、寂しくて。さらに視界は暗くなる。
モナーは思った。

これが・・・死?
それもいいかもね。キュン、思えばおまえもいいやつだった。

日々涼しくなりゆく風が、そっとモナーの体を倒した。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 19:34
薄れていく意識の中でモナーは
カラカラと回る映写機の音を聞いた。
「はっサボテンは神様だ!!」
モナーは力を振り絞り、サボテンを
手に入れるため這い上がった。
すると・・・
82名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 20:02
手に入れたサボテンは「幻惑サボテン」だったので
ジューサでジュースにして飲んだら、ラリッテしまった。
しかし、セティングが甘かったので、バッドトリップ
してしまった。
83名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 21:24
鬼塚麻薬捜査課課長はそのときの様子をこのように述懐した。
「モナーはよだれをたらし、大小便をもらしていた。足元はおぼつかず、視点は中空をさまよい・・・
両腕はダランと地面に下げていたが、奇妙なリズムを取っていた。
くっくっく。私を含め6名の人間が拳銃を、ピタリとモナーの急所に狙いをつけているときにだよ?
確保?そりゃしようとしたさ。いっちゃぁ悪いがただのジャンキーそのものに見えたのだから。
しかし、しかしその時にな、彼奴の目が・・・
84名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 21:39
キュピーン!!!
85名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 21:40
…そう、蒼く光ったのだよ…、

後に鬼塚麻薬捜査課課長は静かに語った
86t:2000/08/21(月) 08:41
パララパッパパー

モナーは進化した!

モナーレベル99
87名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 11:30
モナーレベル=普通のレベル1
そのことを気づいたモナーはこういった
「鬱だ死のう、、」
88名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 15:17
人生の嵐に鎖を断ち切られ

まるで難破船のようだった

海も空もただの暗がりだったけど

そこに輝く光のごとく君が現れた
89名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 15:50
モナー「あなたは誰ですか?」

シラネーヨ「シラネーヨ」

モナー「鬱なんです。助けてください」

シラネーヨ「シラネーヨ」

モナー「やっぱり鬱だ氏のう」
90名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 16:42
モナーが屋上で靴をそろえていると、シラネーヨが声をかけてきた。

シラネーヨ「シヌナーヨ・・・。」
91名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 19:58
シラネーヨの両目から涙がこぼれおちる。これ以上の落涙をこらえるためにか、上を見た。
「シヌナーヨ・・・」
頭を上げながら繰り返すシラネーヨ。そっと、ともすれば空気の密度に溶け込みそうに。
モナーは無意識にまかせ、白髪のこの老人の視線をたどる。

広い、青い・・・。

屋上から見上げる広大な空は、電線に切り取られることも無く、また、無機質で無遠慮な
ビル群に肩身を狭くさせられることも無く、ただ「自由」を具現化していた。
モナーは悟った。

辿り着けないのだろうな・・・。確かにあんたにゃかなわないよ。

視界を横切るつがいの小鳥に、正気を取り戻されたときには既に、滲んだ空が赤らみ始めていた。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 20:11
モナーはしばらく一人たたずんでいた。
ずっとたたずんでいた。
そして思った。
「生きてみようかな・・・」
93名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 21:04
「生きる!そうだ生きるっ!」
モナーは思わず声に出し、決意を固めた。
モナーは思った、もう薬になんか頼ってタマルカ。
モナーは思った、鬱なんてものはただの怠け病ダ。
モナーは思った、手始めに接客業に就コウ。
モナーは思った、他人を恐れるのは訓練が足りないカラダ。

珍しくない。鬱患者がしばしば抱く決して珍しくない、
しかし、確実に誤った似非回復への自己脅迫観念とすら呼べる決意は、次のように続く・・・
94あやか:2000/08/21(月) 21:17
「あなたは間違ってません!」
95あやが:2000/08/21(月) 21:46
モナーは思った「間違っていることは言ってないと思います。」
96名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 22:32
あやかは言った。

「あやか教に入りなさい。さすれば、モナーは救われます。」
97名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 23:08
「まぁ、Kもあやかも某所で@横浜氏や大佐が叩かれるようなものかな・・・
 そもそも病むって何だろう。病んでない自分って??」
98名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 23:16
「欺瞞じゃ。全部偽物だ。」
シラネーヨは中野の家に向かう電車の中で、自分の身長には高すぎる手油の染み付いた吊革にしがみつきながら呟いた。
「心を思案するとき、宗教を土台にしなければならないのは心的貧困の証明じゃよ・・・。」
車窓が上下に降られながら、せわしなく流れる。そのときシラヨーネの前で足を組み座っている男が言った。
「意味など求めても、それこそ無意味なのですよ。父さん。」
鬼塚麻薬捜査課課長。鎮座する鬼塚の顔には、いつもの下衆な笑みは無い。
無意味だから欺瞞なのじゃろう。
現実はあくまでも真でしょう。それとも鬱病者に同情ですか?
彼らが逃げ道を持つ自由すら持たせないとでも言うのか。息子よ、おまえは病じゃよ。目を緩やかに閉じるシラネーヨ。
自由などという言葉こそ幻影であることは父さんあなたもご存知のはずだ。
欺瞞じゃよ。現実こそ。
政党でも作ることですな。
鬼塚は議論を中止すべく目を閉じた。わかっていないな。鬱は撲滅すべきなのだ。


99名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 23:27
「何も知らない。知らないも知らない。鬱々言う奴は撲滅なんだー!
 僕はもう何も止めないよっ!
 掲示板でリスカしちゃいました、とかがぶっちゃいました、毛が抜けちゃいました
 なんて言われると、レスうざいしさー。テキトーに優しい振りすんのも飽きたよ。
 人間に興味がないんだから、もちろん鬱の人間にも興味はないんだよ。」
 
100名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 01:37
「何も知らない」
「知らない」
「シラネーヨ」

……はっ? モナーは再び我に返った。そうだ、ポジティブに
生きると決めたじゃないか。知らぬ間に足は以前勤めていたバー
モナーの前に来ていた。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 02:26
…カランコロン。

 モナーは勇気をふりしぼってバー「モナー」
 の扉を開けた。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 03:42
「お久しぶりじゃないですか・・・」
ヒゲはわらった。
103名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 05:24
「…(あれ)」
 モナーは、場所を間違えていた。
「スイマセン間違えました」

カランコロン・・

それにしても、あのヒゲの奴、何で初対面の俺に
「久しぶり…」なんて言ったんだろう。

モナーは人間のいい加減さに絶望した。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 08:53
age
105名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 09:29
ageとだけ書き込む奴の中身の無さにも絶望した。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 11:17
ヒゲ「やっぱり記憶がなくなったのは本当なんだな・・・。」
107名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 13:19
そう・・・モナーは、鬱だ鬱だと言っているうちに、過去の記憶がすっ飛んでしまっていたのだ・・・。
108名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 16:02
「あれ? 何でこんなところにいるんだろう?」
ふらついた足取りであてどもなく歩き続けるモナー。
「何かするつもりだったかな? 思い出せない
ってことは大したことじゃないんだな」
そしてモナーは歩き続けた。どこまでも。
109名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 21:27
モナー、よかったね。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 21:36
いい?何がいいんだ…
「シラネーヨ」
何も分からない
「何でこんなところにいるんだろう?」
シラネーヨ

モナーはどこまでも歩き続けた。
ここはどこ?
「シラネーヨ」
あなたは誰?
「シラネーヨ」
111名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 22:07
答えのない自問自答を繰り返すモナー。何もかも
忘れ、病は去ったはずなのにまた鬱になりました。

「誰か答えをくれー」
112名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 23:08
天の声「逝ってよし」
それを聞いた瞬間モナーに生きる気力がわいてきました。
そして自分のすべきことを思い出したのです。
モナー「何故今までこんな大切なことを忘れていたんだ・・・」
また、声が聞こえてきました。
天の声「逝ってよし」
今度はモナーも黙ってはいませんでした。
モナー「オマエモナー」
よく晴れた午後のことでした。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 23:26
正気を取り戻したモナーは、自宅に帰りパソコンを
立ち上げました。ネットに繋いだモナーは愕然とし
ました。

「あ、モララーの方が人気が出てる。ギコはまだ人
気健在なのに」

そう、波瀾万丈な歩みを重ねていたモナーは2ch
ではすでに忘れ去られた存在でした。

「鬱だ死のう」
114みつよ:2000/08/23(水) 09:16
「あきらめたら、あかん!!」
115名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 12:26
みつよ「今あなたが落ち込んでいるのは、鬱の波がそうさせているだけなの。」
見知らぬ人間からの突然の説話に戸惑いの色を隠せないモナー。
喩えるならば、丘を越えた刹那ライオンに遭遇したウサギ。
さっきコンビニで長蛇の列を抱えたレジにて、お釣と商品を2人の店員に同時に差し出された私。

モナーは瞬時にパニックにおちいった。
そんなモナーの心の内面を見透かすように、みつよは矢継ぎ早に続けた。
「にわかには信じられないでしょうけど、あなたは…」
モナーの喪失した記憶の断片が、その声を、そのトーンを懐かしく感じさせる。
みつよは、モナーが記憶にまとわりついて離れない濁ったもやを取り除こうとすることに構うこと無く喋り続けた。
116名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 15:07
モナー、ただいま電波受信中。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 15:36
モナー、まだまだ電波受信中。
118名無しさん:2000/08/23(水) 16:58
ペニス八宝菜
119名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 17:11
すいません。釣った秘宝館はおまえ。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 17:13
これまでに述べたように、名付け親は固有の説明をすればよいわけです。
121>:2000/08/23(水) 17:14
はっ

モナーが慄然として目を覚ますと、そこは精神病院の部屋の中だった。
壁一面には自分が書いた汚い落書きが。
動こうとしても動けない。
どうやら拘束衣を着させられているようだ。

・・・夢だったのか。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 17:22
元祖!!乗車拒否の洗浄率で主な機能です。
123122>121ごめん。:2000/08/23(水) 17:25
また夢か…?
しかし、モナーは途切れがちな正気を少しづつ取り戻していった
124名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 17:41
モナーは叫んだ!
「呪われよ! 呪われよ! 呪われよ!」
・・・
だが、そこにいる誰もが、天をもが知っていた。

誰よりも呪われているのは、モナーその人であることを!
125名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 19:22
モナーは考えた。
じっくり考えた。
でもなぜこんな所に拘束させられているのか
わからない。
拘束衣で体中がきしむようだ。
なんとかこの呪縛から逃れようと
モナーはうごめいた。
そしてきずいた。
126名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 19:25
モナーは猫背だと。
127名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 19:43
その様は傍から見るとただの地虫であった。
モナーが呪詛の言葉を呟きつづけ、リノリウムの床をなんとか這っている。
這うたびに、床に固くこびりついた毛髪を、麻で作られた拘束衣が絡めとる。
むせ返るような熱気と、排泄物の臭いの中、荒くなった息遣いがモナーから言葉を奪った。
不意に涙がこぼれる。

モナーはただ空が見たかっただけだ。
自殺予防の為に高く高くこさえられた、申し訳程度の小窓から。
鬱などを与えた神を怨むために。

しかし、モナーはただ空が見たかっただけだ。
施設の近隣住民に叫び声を届かせないために防音ガラスの小窓からでも。
あの屋上で得たちょっとした充足感を感じ取るために。

青く広いあの空を・・・
128名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 21:45
シラネーヨの息子、鬼塚警視庁麻薬捜査課課長の耳にモナー逃亡の第一報がはいった時、鬼塚は「フリスク」のケースからとりだした白色のそれを2錠、嚥下した直後だった。
まだ暑さが残っている季節ではあった。が、冷房が効きすぎた室内には、似つかわしからぬ一滴の汗が、鬼塚の狭い額を縦断する。
鬼塚は、報告を続けようとする部下を、右手を上げることで制した。部下は自身の経験則から、鬼塚がいつもの熟考を始めたと判断し、素直に待つ。
無論、部下の解釈と事実は違う。

鬼塚は、待っているのだ。「フリスク」が効き始めることを。

脳内で、神経伝達物質の再吸収の阻害が始まる。脳内血流が増大する。
無意識のうちに鬼塚の口角が徐々に上がっていく。
「命令する。一度しか言わない。良く聞け。」
大脳新皮質が脈打つ。A10神経が刺激され前頭連合野が、パッと開けた気がした。
鬼塚の口角が限界まで上がりきり、わなわなと震えだすのと同時だった。
「都内に緊急包囲網をしけ。モナーを捕縛しろ。拳銃の使用を許可する。以上!動けっ!」

20余名の部下が走り去り、一人残された鬼塚は、部屋を出るすがら、こう呟いた。
「鬱病者など、撲滅しておみせするさ・・・。
 鬱病者など十把一絡げの低所得の低脳連中なのだよ。
 居ようが居なかろうが、意味の無い奴らなんぞ、ごみでしかないじゃぁないか。
 奴らは、自意識が肥大し、過剰になった、豚だ。構って欲しいのか?優しくされたいのか?
 哀しみのヒーローを演じたいだけなのだろうが?ん?
 無能であることを理解できないただの阿呆共、それが鬱病者の正体なんだよ。
 くっくっく。」
ポケットに入っている「フリスク」のケースにぎっしりとつまった「リタリン」が、笑いを押し殺す鬼塚の背中と共にからからと鳴った。
129名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 21:47
と思ったら、ポケットに穴が・・・
130パルナス:2000/08/23(水) 21:53
モナーは呟いてみる。「僕は、自由だ...」
もう一度呟いてみる。「僕は、自由だ...」
涙がこぼれた。幾筋もの涙が、リノルウムの床に頬を伝って落ちた。
「僕はっ...、あっ...」
もう言葉にはならなかった。
モナーの嗚咽の音だけが、暗く静かな部屋の中で響いていた。
131名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 10:17
「鬱だ氏のう」
モナーがやっと、心から振り絞った声だった。
132名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 11:52
「鬱だ氏のう」の言葉を胸に刻み込んだ。
そして、モナーは一時帰宅を許された。
モナーは迷った。
1、幸せな奴等を巻き添えにして氏ぬか?
2、誰にも迷惑をかけずに氏ぬか?

そして、モナーは決断した!!
133ヒス女嫌い:2000/08/24(木) 12:40
名前:モナー
佐賀市、33歳、ヒヒヒ・・・・
134ヒヒヒ:2000/08/24(木) 13:42
モナーは自転車に乗り、バス停を目指した。
「今日こそは・・・僕はヒーローだ!」
135名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 14:41
モナーは牛刀を買い込んだ。
うまれつき小柄だったため、刀がやたらとでかく見えた。
バスに乗り込む・・
136名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 21:19
(しまった!お金持ってくるの忘れた。)
(どうしよう、バス降りられないよう〜)
自分がバスジャックをしようとしている事など、
すっかり忘れているモナーであった。
137名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:04
佐賀市は後払いですか?
長距離って前払いだよねえ。
さぁ、運命の分かれ道だモナー!
138名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:22
「あ、あの・・・お金かしてください。」
思わず隣の見知らぬおばちゃんに声をかけてしまった。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:24
振り返ったそのおばさんの顔をよくみると、、、
なんと!!!!
140名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:26
おじさんでした。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:39
おっさん「ヒヒヒ、にーちゃんかわいいじゃねーか」
142名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 01:28
モナーは野ざらしになったおじさんに
自分の姿を見た。
143名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 02:10
「うわっ、汚ぇ、死体ぢゃねえか、手ぇ洗わないと・・・・!」
幸い、長距離バスなので、便所付だった。だが、何度洗っても、
まだ手が汚れているような気がして、やめられない、止まらない
モナー君であった・・・・。
144名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 02:39
涙ぐんでいる自分に気付いたモナー。
しかしいつバスに乗ったのか思い出せない。
モナー技004「健忘」でありました。
145名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 10:08
しかし突如、モナーは思いだした。
いつバスに乗ったかなど問題ではない。
なぜ、バスに乗り込んだかが重要なのだ。
トイレの中で、すらりと抜いた牛刀に、モナーの姿が鏡のように映った。抜く
146名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 10:15
その姿に思わずみとれるモナー。
「俺ってどうしてこんなにかっこいいんだろう・・・」
147鬼塚が消えてうれしい。 :2000/08/25(金) 11:40
「そしてなんとかわいらしいのだろう…」
僕には牛刀は似合わないかも…。
モナーは牛刀を持つ手が震えた。
148尻拭け尻 :2000/08/25(金) 12:19
「そこのガキ!こっちへ来い!」モナーは少女を呼び寄せた。
きめの細かく、血色の良い、瑞々しい肌のその少女、無表情
な表情は、モナーの目には神々しくさえ見えた。だが、当の
その娘は単に、恐怖と嫌悪で顔を引きつらせているだけであ
った・・・・
149名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 13:17
しかし、少女は動かない。いや、動けない。
モナーが少女に見とれていると、バスが急に停車した。
すると乗客がいっせいにモナーに拳銃を構えた。
運転手がゆっくりと振り返り、帽子を取った。
そいつは、鬼塚警視庁麻薬課課長、その人だった。
鬼塚「貴様に裁判をしてやるつもりはない!貴様は島流しに処する。」
150尻拭け尻 :2000/08/25(金) 18:29
モナーは叫ぶ。「し、しんしんそうしつなんだぞ!せきにんのうりょくなんて
ないんだからな!わ、わかってるのか!?」
151名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 18:54
「しかもゴージャス17歳だぞ?」
モナーはいきり立った。
バスの後ろでは機動隊が隙をうかがっていた
152名無しさん :2000/08/25(金) 20:25
鬼塚は、一面哀れな自己弁護を続けるモナーに対し、右手を上げることで、それを制した。
よどみの無いその動きに、口をつぐむモナー。
鬼塚は右手の姿勢を維持しつつ、空いた左手をポケットにさし込み「フリスク」を取り出し、蓋を開け、口元へ運ぶ。
そして、おもむろに口腔内に錠剤を流し込む。正確に数えると12錠。
がりっ。がりっ・・・!!

「苦いなー。ククク。リタリンは、苦いんだよなー。へへへへへ・・・・。」

その目には狂気!!それも触れれば切れるほどの鋭利な冷たさを持ち合わせている。
しかし、モナーには、おびえる間も与えられなかった。豹変したのだ。

「甘えるなっっっッ!!!ごるぅぁああぁっ!!
 わからんのかぁきっさっまはぁ!
 緊張?対人恐怖?不安?寂しさ?焦燥感?不眠?
 惰弱なんだよ!貴様のような奴は蛆虫だっ!蛆虫でござるっ!!
 しかも、最近は自虐がブームってかぁ?愚痴るのかい?2ちゃんねるとやらにぃ?
 慰めてもらえてうれしいか?いじめられっ子、弱い者同士で慰撫しあっているのかい?
 所詮、何の解決にもならないのは解かっているだろうがっ!!自分のことを自分で解決できない奴らが集まって、ぷっ。
 情けねぇ、ああ情けねー。それで追い詰められたら、なけなしの知識で法防御けぇ?
 あっはははははははは。ああはは。ひひひひくぅくっくくくっく。」
鬼塚はしばらく笑い続けた後、モナーの眉間に拳銃を向けた。
「ナメルナヨ。ワタシハネ、モウ、ナンニンモコロシテキタヨ。ウツビョウシャヲ、ネ。
 ウツハボクメツスベキナノダ。ナゼナラシャカイノゴミダノデスカラ。」
ぱーんと乾いた銃声が、夜明け前の空を切り裂いた。
153名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 21:49
鬼塚は自分で自分を撃った。脳みそは飛び散ってちょっとモナーに
あたった。
154名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 22:20
モナーはダッシュしてピクピク動いている鬼塚の左手から拳銃を奪取した。
そして少女を人質に取ったのであった。
「ぼ、ぼ、僕を逃がせ〜。行き先は・・・」
          ↓
155後ろ廻し下痢 :2000/08/26(土) 00:10
部下A「『逝き先』の間違いじゃないのか・・・・?」
部下B「天の、いと高き所さ。それこそが、君の望んだ世界なんだろう、ん?」
156名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 01:15
何?やっぱりモナーは破滅に向かって突き進んでるの?
正と死。神経疾患と健常者。現実と妄想。自殺と殺人。
けっこう興味深い沢山テーマが入っているように思ったのだけど。
157名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 01:26
モナー「ひろゆき宅だぁぁぁぁ!一回どんなとこ住んでるか見てぇんだにょおお!」
158後ろ廻し下痢 :2000/08/26(土) 02:31
恐怖で凍りついていた精神が再び機能し始めた少女。恐怖、嫌悪
を堪え、必死に言葉を紡ぐ。「ど、どうしてこんな無意味なこと
をするの!?一体、何がお兄さんをこんなにも追い詰めているの
!?」フ・・・・健気やなあ、キミみたいな娘は大好きだヨ、じゅる
り・・・・ぢゃねえって。白い肌から、更に色を失わせつつも、幼い
言葉で必死に説得を試みる少女・・・・
159名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 03:32
実は少女は綾波でした。
160名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 07:51
何を、ゆうのよ...
161名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 12:09
モナーには理解しがたい少女の言動だった。拳銃を、
こめかみに突きつけられながらも、モナーの目を
まっすぐに射捕らえながら喋ることが何故できよう。
モナーにも少女が怯え、なみなみならぬ恐怖を抱いて
いることはもちろんわかる。少女が投げやりになって
いるわけでなく、開き直っているわけでもないことも
感じた。これが勇気ってやつなのか・・・・
モナーは少女から目をそらし、拳銃を床にほうり捨て
た。
もうやめた・・・・これからは真っ当に、前向きに
生きよう・・・・
8月26日はモナーの新しい誕生日となった。
162浴びせ下痢 :2000/08/26(土) 12:16
だが、モナーの胸中に疑念が沸く。この娘、もっともらしいことを
言ってるが、本当は俺をバカにしているんじゃないのか?あの鬼塚
のように、「あんたなんて社会のダニよ」とおもっているんじゃな
いのか?確かめたい、この娘の本心を確かめたい。だが、聞いてど
うする?この状況で、本心など喋る奴などいるのか?おべっかでご
まかすんじゃないのか?嫌、もし本音を喋ったらどうするのか「分
かってるじゃないの、生ゴミさん(ニヤソ)なんえことになったら
俺は耐えられるのか!?ああ、聞きたい、でも聞けない、・・・・うあ
ぁぁぁぁ!!!!
163名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:00
娘はでも喋りつづけた。
「考えるのを、ちょっと止めましょうよ。
それで、『良い』んだよ。」
それを聞いたモナーはこう思った。
164名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:10
UAAAA!!UAAAA!!
どうしてどうしてそんなにゴリ顔なんだ?!
一度聞いてみたかったんだ。
でも聞けないっ!でもモナーには聞けない!!
165名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:15
娘はでも喋りつづけた。
「考えるのを、ちょっと止めましょうよ。
それで、『ゴリ顔』んだよ。」
それを聞いたモナーはこう思った。


166名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:19
悶え苦しむモナー。
――突然、娘は歌を歌い始めた。
167名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:24
「166のような展開にならないかな・・・」と、またも妄想に走るモナー。
俺は、俺は、歌が聴きたいんだ!俺に歌を歌ってくれ!
俺だけのために歌を!
168名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:26
ぞーうさん。ぞーうさん。おー鼻が長いのね。
だーけど、ポコチンと似ーてるのよ。
169分裂系が好き? :2000/08/26(土) 13:40
葬式とは、亡くなった者の為に、行われるものではない。
残された者の心から、亡くした者を送る為に、行うのだ。
それ故に煩雑な手順が、儀礼儀式として組み立てられた。
送る為に何もしないことの重責に、残された者が耐えられ
ないからだ。

神がとうの昔に死んだ現代でも、葬式のときにだけは、神
を思い出し、すがりつく。それを前近代的で野蛮だという
非難をするということは、簡単ではあるが、無意味である。

死は重い。

シラネーヨは火葬場で、愛息鬼塚の煙が、一つの厚い雲を
たたえた空に消え入りながら上っていくのを、見つめなが
ら、未だ、鬼塚を逝かせてやれないでいた。

鬱は撲滅すべきなのだ・・・、がおまえの最期の言葉だって
なあ。おまえの行動から察するに、明らかに強迫神経症じ
ゃよ。おまえは死ぬことをどう考えていたんじゃ?わしゃ
嘆かわしい。辛いよ。厳しいよ・・・。悲しい・・・。
鬱は人を不幸にするなあ。鬱とはなんじゃろうな?

死を前提とした生ける人類には、神の代わりに手に入れた
科学とは、あまりにも、死の前に軟弱なのだ。

ところ変わって、そのころモナーは・・・
170名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:52
鬼塚の残した拳銃と共に、「フリスク」を手に入れていた。
少々慌て気味の警官隊。
「早く、早くひろゆきの自宅をおお・・・」
目がイっている。まるで呪詛のように呟きつづけるモナー、ドキュンな17才。
171名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 13:56
あったらしーいあっさがきたー
きっぼーおのーあーさーだー

少女の歌は続いている。
172真空跳び膝下痢 :2000/08/26(土) 13:56
何てことだ!僕はあんな小娘にも、ただの一言さえも言い返
せなかった・・・・!僕なんて所詮そんな奴でしかないんだ・・!
・・・・僕の居場所は、やっぱりあそこだけなんだろうか・・・・?
あの、かすかに消毒薬のにほひの漂う、白い部屋。あそこな
ら、苦しみを分かち合える友達も・・・・って、あんな連中、友
達なんかぢゃねえよ、でも一人ぼっちよりはマシだろう!?
もう、帰ろう(涙)。自由はおしまいだ、終わったんだ・・・・
モナーはI.Cでバスを降りると110番に電話をかける。「精
神病院から逃げて来ました・・・・。捕まえてください・・・・」
だが、その時、背後から声が!
「ほう、そいつぁ、殊勝なお言葉だな、んん?」
モナーは・・・・がっくりと膝をついた・・・・!
173名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 15:01
誰かが叫んだ。
「33才じゃなかったのか!」
174名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 15:23
今のモナーは心身耗弱状態なのだ。
自分が17歳だと錯覚している。
モナーは叫んだ。
「僕は高2だ。煽りたければ煽れ!」
175名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 15:57
おぼえていーますーかー 目と目が合った時をー
おぼえていーますーかー 手と手が触れ合った時ー
176名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 19:23
機動隊員達の様子がおかしい。
機動隊員達が一斉に口走った。
「プロト・デ・カルチャ」
機動隊員達は武装解除し、少女の歌に聴き惚れていた。
177名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 20:55
乱交開始です
178名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 21:21
さあ野球大会だ!!
機動隊員が、口々に叫んだ。
繰り広げられる珍プレーと好プレー。
少女の歌声のを背に回が着々と進む。
そして、やってきたモナーの打順、9回裏満塁2死、3点差で負けている。
モナーがバットを握り直した。
179名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 22:16
ハアッ…ハアッ…ハアッ…うぅっ
180名無しさん@元女子大生 :2000/08/26(土) 23:28
うぅうった!
181名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 01:04
カコーン!
182名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 01:44
「俺、が、打った?」
そうだこれは妄想に違いにない。
活躍なんてできるはずがないんだ。
目をさませモナー。
183名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 01:55
それではヒーローインタビューです。
184名無しさん@おなかいっぱい。   :2000/08/27(日) 03:38
「とにかく定説に基づいて、インタビューしてください」
185名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 11:17
「はじめから私が打つのは決まっていたのでしゅ。
 なぜならウツだから・・・にょ!」
ひとり受けるモナー。
高橋さん、助けて!
186名無しさん@おなかいっぱい。   :2000/08/27(日) 13:35
「定説に基づいてモナーもう駄目です。自分の仕事のモナーつっこみが
最近見られないじゃないですか!!」
高橋の声を、電波で受け取ったドキュンが素っ裸で走ってきた。
187名無しさん@お腹へった。 :2000/08/27(日) 17:49
ドキュンの頭数は30名。
一人一人が叫び上げる奇声が、半径1km以内にいる
犬をほえさせた。中には怯える犬もいたという。
迎え撃つ機動隊。大乱闘が始まった。
機動隊は発砲をためらわなかった。次々と血しぶきを
あげて倒れていくドキュン。故鬼塚警部の遺言だろう
か。

そしてその一方的な銃撃戦の渦中にいながらまるでテ
レビで見ているような非現実感を味わいつつそれを眺
めるモナー。

「結構氏んでいるな。あ、あいつ氏んだふりして倒れ
ている。機動隊気づくかな?」

銃撃戦は15分ほどで終わったという。

これが世に言う「大塩平八郎の乱」である。
189名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 20:08
「どうしてこんな、ことに・・・」
「彼らは何も悪いことはしてないのに」
ウグウグ・・・モナーはちょっと涙ぐんだ。

「わーい、ドキュンの肉で焼き肉パーティーだー!」
「あ、ネオむぎくん・・・」(@`゚Д゚@`)
190名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 20:38
おらああ
ぐさあああああ
血だらけぇえ
191  :2000/08/27(日) 20:49
オマエモナー
・・はっ
天使の 絵の具で 塗り替えるの 思いのままに〜♪

阿鼻叫喚の最中も少女の歌は続く...
193名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 23:18
そして世界は核の炎に包まれた・・・。
194名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 23:34
もっと平和に行こうよ・・・
195名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 02:09
「モナー、モナー、朝ですよ」
モナー16歳の朝でした。
196いたち :2000/08/28(月) 02:18
「モナー、おっはー(はぁと」
「ん?」
197名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 10:57
「そうだ。今日はメンタルクリニックに行く日だ。」
モナーは自転車に乗って、病院に向かった。
198名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 13:16
モナーが医者にかかり始めてから、2ヶ月が経とうとしていた。部屋に閉じこもり学校にも行かないモナーを、見るに見かねた両親が、連れていったのが発端であった。
いわゆる心の病には、きっかけが存在する。ただ、それを自覚することは容易ではない。
しかし、モナーの場合は明らかにそれとわかるきっかけを胸のうちに秘めていた。
199名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 14:20

モナーはさびしかった。心の寂しさを誰も理解してくれない。モナーは心の答えを求めて
本屋に向かった。
「いらっしゃい!いらしゃぁい!癒しだ!癒しだ!安いよ」本屋は
営業にいそしんでいた。
昨今バブルがはじけた今、プロレタリアンはすっかり自信を
失っていた。「癒されたいあなたへ。。」そう本屋には大量に癒し系本がおいてあった。
モナーは1400円の「バカでもわかる心理学=あんたが悪いんじゃない愛してくれない親が悪いんだぼよーん」
という本を購入した。
「そう..私が病院に行ったのは両親が連れていったからだ。私がこうなったのは
あの母親、あいつのせいだ。」モナーの中でなにかが変わった。
200名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 14:26
モナーは精神科医へ告白することにした。
「私がひきこもりで嫌われ者なのは親が悪いんです。生きにくい
私を、ありのままの私を受け入れてください。」
精神科医はおもった「あぁまた流行の本に影響されたのだな。」
精神科医は静かに言った。「はい お薬は前といっしょね。お大事に」
3分診療だった。
モナーは相手にされていなかった。
モナーは家に帰る電車の中でおもった。
「そうだ 私と同じような仲間がいるはず。あの本に書いてあった
人達。」
201名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 14:35
モナーは自転車のとめてあった駐輪場へ向かった。
突然ストーカーが現れた。
「こら!なんで俺を避けるんだ!」
「え!あなた誰!?」
ストーカーはモナーの顔をまじまじとみた。
「あ すんまへん。まちがえましたわ。でも おたくぶっさいくでんなー
彼氏おれへんやろ。」
「失礼な!そんなことないわよ。ネットだったらメル友がいっぱいいて、
バンドのおっかけ仲間だっているんだからね。同人誌だってゆーめいな先生の
アシにどうっていわれたこともあるし、それに...」
ストーカーはぶさいくなモナーの顔を正視することに耐えられなかった。
メル友、バンドおっかけ、イラスト好き・・オタク臭と秋葉臭が漂っていた。
202名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 14:42
ストーカーは鼻をつまみながらモナーの自転車を蹴り飛ばした。
前かごにいれておいたモナーの荷物が駐輪場の冷たい床にぶちまかれた。
「あっ!」モナーは必死で拾いあつめた。
そのすきに、ストーカーは「こんなにおっかけられた。大変。だ」と逃げていった。

ストーカーすら恐れをいだくモナー。
もはやモナーを恐れるものはいない。
それとはうらはらにモナーはつぶやいた。
「ひどい こんな 弱い私をいじめるなんて。」
203名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 15:05
しかし、悲しいかな、モナーにはこの怒りを発散する方法を知らない。内に秘めた怒りはすでに、モナーの限界に達していた。
そして、しばしば、このような怒りは、全く関係ないところに矛先を向ける。モナーも例に漏れなかった!
204名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 16:59
意味も無く自動販売機を殴り付けるモナー。
「貴様、今俺のことを笑ったろう!」
因縁を付けられた自動販売機の冷却装置がウイーンと鳴った。
びびるモナー。「ごめんなさいっ!」
そう発するがいなや、モナーは逃げるように走り始めた。
205名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 17:35
青春だ。
206名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 20:43
そう、モナーの青春だ。

青春と不条理は同義である。
モナーの青春は確かに卑屈ではあったが、間違っていたわけではない。
青春とはそもそも屈折しているからだ。

だが、モナーのそれは孤独すぎた。懊悩を共有しあう仲間が欠けていた。感性において孤独すぎた。
家族ではなく、仲間がいなかったのだ。

モナーはやっと走り終えた。弾む息。流れる汗。
そして、自分がどこにいるのか解からなくなっていた。
207名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 20:44
はっ!
モナーは気づいた。「さっき駐輪場であのストーカーに荷物をぶちまかれたとき。
命より大切なものを落としてしまった。」
モナーは小走りで駐輪場に戻った。
「どうしよう...どうしよう あれがないと」
白い粒が駐輪場の雨でぬれた跡にくっきり夏の光にてらしだされていた。
「あった!」
それは医者をだまくらかして手に入れた
リタちゃんだった。
208名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 20:49
雨で少しとけかけていた。リタリン
それはモナーのこころを溶かす。お薬。
孤独を共鳴しあう仲間
それは「親を罵倒する会。」
「あぶれもの&ちほうまじか」
英文字のかしら文字をとりそれは
ひそかに地下活動をおこなっていた
209名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 20:53
心理板で「あんたらぶつくさいってんじゃねーよ 親に文句が
あるなら広告の裏でも書いてよねー」
と罵倒されていた。会だった。
そこにはいけてない男と女集まり
農村嫁ぽっちぃ〜!!に負けず劣らず
世界最強の低レベルな男アサリ、女アサリが繰り広げられている世界。
心の傷のなめ合いを人に責任転嫁することが
生きがいの男女の集まりである。
210名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 21:06
病院の掲示板に張り出されいたあのグループ
自助グループ
なんだったけ...
モナーな低い知能で必死で記憶をたどる。
リタを一服..
ふぅ たまらんわ ウヘ ウヘ
=生きづらさを感じている人たちへ
親から愛されなかった あなた
あなたは悪くない。あなた自身を愛してあげましょう。

主婦Aさんの告白
私は子供を虐待しています。一度キレタラ狂っているとしかおもえないほど
ひどくたたいたり、けったり
原因は私が生まれたときからずっと父母の虐待を
受けていたからです。
怒りの表現ができず、恨みはずっと心にのこっていました。。
その恨みを自分の子供を虐待することで晴らしてた...
わたしはこのグループに参加するようになってから
変わりました。子供を今まではハンマーでどついていましたが、
最近 プラステックハンマーに変えました。ありがとう

モナーは感激のあまり涙がにじんでいた。
仲間だ!
モナーにはもはやそれは
=親をいじめよう!こどもを虐待してもええけど、つかまらんよーうまいこと
やりやぁ そんなあなた 大募集中!!ドキュンでも可=
と理解したのだった
211名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/28(月) 21:32
モナーはふと思った。
悪になろう・・どうしようもない悪に。
212名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 00:10
モナーは電車に乗り込む。ラッシュ時の中央線。
「ん〜、フフ・・・・。あのミニスカね〜ちゃん・・・・」
213名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 08:09
 そう、こころの傷をおった 私を癒してくれるのは
やさしいあなた。モナーは被害妄想から変態への道へ旅たとうとしていた。
隣のつり革に身体を預けている男性がモナーの顔をちらりとみた。
「おい、俺の女になにするんだ」
「す、すみません」
「すみませんですんだら警察はいらないんだ。」
あぁ 私を癒してくれるもの 誰でもいいんだ

214名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 09:00
悪になるのにも、才能が必要だ。
モナーには当然それほどの器量はない。
電車で痴漢をすることが関の山であった。
しかし、モナーは少し悪に近づいたと勘違いした。
そして、次の悪に手を染める。飲酒だ。
215尻拭け尻 :2000/08/29(火) 12:28
無謀にも自販機でワンカップを買う。ポンと肩を
たたく手。「君、高校生か?」。モナーが振り返
ると・・・・・。
216名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 13:55
鬼塚幸吉。21歳。東京大学法学部3回生。
その人であった。
「高校生なら酒ぐらい飲まなくちゃな。
ただ、ちゃんと周りを確かめてから買わないと、警察に捕まっちゃうよ。ははは。」
この頃の鬼塚にはまだ、病的なまでの偏執癖は無かった。
鬼塚が心的病魔にとらわれる「きっかけ」は、3日後のことである。

モナーは恥ずかしさのあまり、この明朗活発な健康的な青年から、逃れるために家路をかけていった。
片手にカップ酒を握り締めて…
217名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 17:26
家に着くと、モナーはまずアナフラニールを2錠飲んだ。
気分を変えなきゃ酒を飲むなんて悪いことできねーよ。
目の前のカップ酒を見つめ、蓋を開ける。
「これで僕もいっぱしの悪だ。誰よりも強く、いじめられることも無くなるんだ。」
そして、一気にカップ酒を飲み干した。
218名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 18:16
次にモナーはリタリン5錠をカップ酒で飲み干した。
219名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 18:41
「これ、モナーや」
俄かに空が光り、雲の隙間から神様が現れた。
「お前は選ばれた人間である、お前は神の子だ、預言者だ」

はっ、と目を覚ますモナー。
そうだ、俺は、神の啓示を受けた。このことを皆へ伝え
人類を救済しよう。俺は神の子だ。預言者だ。
この腐敗堕落しきった世界を救うことが出来るのは俺だけだ。
俺は世界だ。俺は天皇だ。¢☆℃@♀¥£≠+.......。

モナーはそうつぶやくと、すっくと立ち上がり歩み始めた。
220名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 18:51
一面に広がる花畑。
221名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 18:55
その中に青い花が咲いていた。
モナーは花を手に取りじっくり見てみる。
花には文字が刻まれていた。。
222名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 22:37
花には文字が刻まれていた。。
「冥府は死者で溢れている、予言を実行せよ」 (c)某アニメ
223名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 23:16
あれっと思ったけど、見る見る文字が霞んで新しい文字が浮かび上がりました。
「自分を信じなければ誰も信じることはできない」
224名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 23:22
ーーーーーーーー第一部『鳳凰編』・完ーーーーーーー
225名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 23:43
ーーーーーーーー第二部『黎明編』・開始ーーーーーーー
226名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 23:46
モナーは山を降り、布教活動を始めることにしました。
とりあえず悩みの多そうな人がウヨウヨしている
2chメンタル板へ行き、こう問いました
「皆さんサイコですかー」
227名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 23:47
「サイコでーす」
228名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 23:52
「サイコですかー?」
「サイコでーす!!」

モナーは日々、布教活動を広めた。そんなある日、ふとモナーは
ある事を思い出した。

「そういや多重人格探偵サイコどうなったかな?」

モナーはポックリ布教活動を放り出し、インターネットカフェを
降り、街の本屋へ向かった。
229名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 00:11
そこに平積みになっているのは「完全自殺マニュアル」と
「人格改造マニュアル」であった。
モナー:「逮捕されるようじゃ、まだまだだよなぁ・・・・」
230名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 09:30
そして、「小さなことでくよくよするな」も平積みになっていた。
モナー「・・・チッ」
「だからあなたも生きぬいて」(大平光代)も
232名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 11:36
「2ちゃんねるの本」は一冊も無かった。
モナーは店員に尋ねた「2ちゃんねるの本はありませんか」
店員は「少々お待ちください…」と言うと、端末をたたき
店内在庫を調べた。
「申し訳ありませんが、当店では取り扱っておりません」
「2ちゃんねるの本」本当に出版されているのか?
モナーは疑問に思った。
233名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 11:39
完全自殺防御マニュアルも。
モナー「チッ」
234名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 11:52
おかしい。駄本が平積みになっているのに、「2ちゃんねるの本」が一冊も無いなんて。
モナーは店員に対してこう言った。
「お前、隠しやがったなっ!!」
235尻拭け尻 :2000/08/30(水) 12:30
店員は言う。「あなたのおっしゃる通り、もしも私が隠している
のだとしたら、『隠しているのか?』と聞かれて『はい、そうで
す。』と言う訳ありませんよね?隠してなんかいないのだとすれ
ば、もちろん、『はい、そうです。』とは言いませんよね?さあ、
私に真実を語らせるには、どうしたらいいんでしょう(ニヤソ)
236名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 12:46
「…うまい棒やるから」

モナーはポケットから、うまい棒サラミ味を差し出した。
店員の目の色が変わる

「ほほぅ(ニヤリ)」店員は満足げに微笑んだ。

モナーは想った。
ポケットの中で粉々になってしまった、うまい某サラミ味の事を。
237名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 17:57
ごめんな、うまい棒。あんな奴に食われるのはいやだろうに。

しかし、そのかわり「2ちゃんねるの本」を手に入れたモナー。裏表紙を見ると…
238名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 20:15
モナーがいるではないか。
僕はもう寂しくなんかない。2ちゃんねると一緒に生きていくんだ。

しかし、世の中に「田中さん」が沢山いるように、「モナー」も沢山いることに
モナーが気付いたのは、家に帰ってから母親に言われたときだった。
239名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 20:54
「もうカードになるのはやめよう。」

モナー19歳の夏の終わりの事だった。
240名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 21:43
上の年齢は、間違い。16歳の夏が終わった。

ただ、モナーのそれを、夏と呼ぶには似つかわしくなかった。
寂しさと孤独感に、いつもさいなまされ、四方八方からそれを、ぐいぐいと押し付けられた季節だった。
その中で得たものとは、自分が鬱であり続けるだろう諦念だけであった。
241名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 22:05
そう、モナーはすでに自分の年齢すら忘れてしまっていたのだ!!
本当は33歳にもかかわらず・・・。
242どうでもいいが :2000/08/30(水) 22:13
今は回想シーン。
243名無し :2000/08/30(水) 22:13
「やっぱ死んじゃおうかな・・・」
そんな言葉が再び頭の中をよぎった。

すると、
「モナー」
後ろから呼ぶ声に振り向くと、一人の女性が・・・
モナ子との始めての出会いだった。

244名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 23:32
モナ子はモナコ出身でモナコ王室の血をひく
由緒正しい礼状であった。
姉のチン子、妹のマン子と共に不自由無く
育てられた。
245名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 23:53
当然座敷牢に閉じこめられてるチン子さんもいます。
28歳ですが肌は透き通るように綺麗でした。
246名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 00:05
女性恐怖症のため、モナ子に話しかけられたとたん脱兎のごとく
逃げ出すモナー。出会いはこのときであったが、交際はまだまだ
先の話であった。
247名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 09:53
age
248名無しさん :2000/08/31(木) 10:33
はっ、と目覚めるモナー。
「夢だったか…」

豪奢な調度品、広いベット、窓に広がる都会の夜景。
ここはどこだ、なぜ俺はここにいるのか
わからない…。

目を凝らして外の景色を見る。巨大な看板。
なじみの無い外国語。ここは日本ではないようだ。

なぜこんな事に…

そう、あの本屋だ。あの本屋を出た直後
背後に白いコートをまとった女が現れ
俺に何かを注射したのだ…。

その直後俺の意識は混濁し…

…何も思い出せない
249名無しさん :2000/08/31(木) 10:44
モナーはもう一度外の風景をよく見た。
あれはフランス語か?
ここはもしや、モナコ!
250名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 12:04
「・・シャレを言ってる場合じゃないな、」
251名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 12:13
「そう言えば、モナ子はここにいるはずだ。
しょうがない。モナコを頼ることにしよう。」
モナーはモナコ王室へ向かった。とりあえず、一番大きい建物へ。

モナ子はのちに、キュンを名乗り、モナーの妻となる…
252名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 12:20
やべっ!王室へ向かったはずなのに、間違えて病院はいっちゃった!
253名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 13:21
医者「いらっしゃいませ、こんにちは」
モナー「気分が沈みがちで、死にたくなるんですけど」
医者「ルボックスですね。25mg錠と50mg錠が御座いますが」
モナー「それじゃ大きい方」
医者「ご一緒にマイナートランキライザーもいかがですか?」
モナー「じゃあ、レキソタンも」
医者「今なら眠剤もセットになされるとお得ですが?」
モナー「じゃあ、ハルシオンとサイレース」
医者「ありがとう御座いました、ご注文を繰り返させていただきます…」
254名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 15:02
なんだかいっぱい薬もらっちゃたなあ。
まあいいか。と開き直るモナーであった。
255名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 18:10
さあ王室に向かおう。次に大きい建物へ行くんだ。
モナーは「2番目に大きい建物逝き」のバスに乗り込んだ。
帽子を深々と被り、襟を高く上げている為、顔が全く見え
ない運転手が気安く話しかけてきた。
「お客さんは運がいい!」
モナーはうろたえた。
256名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 20:31
広いバスにはモナーが一人ぼっち…
でも、助かったと思う。
いろんな人がいたら、いろんな声が聞こえて、その中に笑い声なんぞあった日にゃ、こちとら被害妄想で、ただでさえ頭パンパンなんだよ。

DO YOU UNDERSTAN?

風が薫る。樹々が映える。アナフラが甘くて。モナコの昼下がり。

運転手「到着しました。」
こうしてモナーは、モナコで2番目に大きい建物に着いた。
257あげっと :2000/08/31(木) 21:45
  ∧⊂ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (´∀`)ノ < おどる モナ〜
  | ⊃|   \______
  |   |
  ⊂ノ
  ∪

258ナナ :2000/08/31(木) 22:47
「チミ!なに浮かれて踊ってるんだ!!
ここはチミのような奴が所じゃないんだ」
と、何故か13歳の厨房に踵落しを食らってしまう。

『こんな厨房にまでなめられてしまうなんて・・・』
肩を落しながらトボトボと歩いてると、
259名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:13
突然、MIBがモナーを囲んだ。

風が薫る。樹々が映える。アナフラが甘くて。
モナコの昼下がり。(←↑このフレーズ好き。)

モナーは否応無いまま、いずこかへ連れ去られた。
モナーが目隠しをようやく取り外すと、
目前にモナ子が立っていた。
260K察 :2000/08/31(木) 23:21
モナーはモナ子に挿入した。
261名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 23:38
体液が融合し、吐息が創作する。
...そして、果てた。
天国...なのか?ここは?
風が薫る。樹々が映える。アナフラが甘くて。
モナコの昼下がり。
モナ子はすやすやと寝ているようだ。
モナーは窓から空を見やる。

空を初めて「見た」気がした。
景気付けにそこらへんにあった、
ウイスキーとハルシオンを同時にあおった。


262名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 00:04
あ、いかん、ラリったら立たなくなった・・・・
263名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 03:18
焦ったモナーはやっぱり薬に頼ることにした。
バイアグラを飲み下すモナー
264名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 11:14
モナーの姿は尋常ではない。
一物を硬くし、ふらふらとよだれを
垂らしながら、どこへ行くともわからない
足取りをカジノへ向けた。
265名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 12:44
                              |
                           \ | /
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 ノノノノノノノ (_)_)ヽヽヽヽ  |   |  ^^         |
      /爻/         \/
_________/爻/__________/ \__________________________________________________
    /爻/     |   |
    /爻/ ^^    \ /  ^^^     ^^^^    / ̄ ̄ ̄ ̄
~ ~ /爻/ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~/ /
  /爻/                       /  /
 ノ爻メ                       ~~~~~ヽ@`@`@`@`@`@` @`@`@`@`@`@`@`@`@`@`@` @`@`@`
ノΛ∞Λ    Λ∞Λ    Λ∞Λ    Λ∞Λ    Λ∞Λ
( ´∀` )〜  ( ´∀` )〜 ( ´∀` )〜 ( ´∀` )〜 ( ´∀` )〜
(  つ つ  (  つ つ  (  つ つ  (  つ つ (  つ つ
ノノノノノノ@`ヽ  ノノノノノノ@`ヽ  ノノノノノノ@`ヽ  ノノノノノノ@`ヽ  ノノノノノノ@`ヽ
(_(__)   (_(__)   (_(__)  (_(__)  (_(__)
....   ....   ....      ....   ....            ....   ....
              λ∞'     Λ_Λ
  ....      ....   (σ.σ)〜  (゚ー゚*) 〜  ....     ....
              ) っっ    | つつ       @
    ☆        ノノノノ@`ヽ   ノノノノノ@`ヽ  ....     ....   ....
....      ....    .... ~ ~      U U


266名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 18:29
モナコなのに、そこはハワイアンの音楽が流れる
常夏仕掛けのカジノだった。
カジノ。
常夏。
ハワイアン。

・・ああ昔、こんな話を何かの本で読んだことがある。
モナーふいに思い出した・・

モナーは何を思ったか、カジノの店員に土下座をした。
「僕に!」
「便所掃除を!」
「・・・させてください!」

即、採用になり、無職ヒッキーから抜け出すことが出来たモナー。
ただ、この放浪生活を抜け出すことが出来るのか・・

とにかく明日だ。
明日こそ全てにケリがつくだろう。
267名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 18:43
便所掃除しなくちゃ・・便所掃除しなくちゃ・・
268名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 19:18
うんこ‥うんこ‥
269名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 19:22
あーすっきりした。
270名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 22:30
「おー、綺麗になったね。じゃあ給料」
モナーはカジノ店員から300フランを受け取った。
271名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:42
300フランって日本円で何円だ?
まあ、いい。とにかくモナ子!
これを見てくれ。
俺がこちら側に戻ってきた証拠の300フランだ!
モナ子!
272名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:16
しかしモナーは汗とトイレの匂いで臭い!!
まあ、いい。とにかくモナ子!
これを見てくれ。
俺がこちら側に戻ってきた証拠の300フランだ!
モナ子!
273名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:29
しかも、モナーはバイアグラが効きっぱなしだ!
まあ、いい。とにかくモナ子!
これを見てくれ。
俺がこちら側に戻ってきた証拠の300フランだ!
モナ子!
274天にまします我らが父 :2000/09/02(土) 00:38
天の声。
「汝、モナ子。病める時も健やかなる時も、この者、モナーを愛し
死が二人を分かつまで、助け合うことを誓うか?」
275271と274は展開上手だね。 :2000/09/02(土) 01:03
厳かだった。
小さいながらも、しかし芯のある
はっきりとした、凛とした声で、
モナ子は答えた。
「誓います。」
顔が上気していることは、モナー
にも気付いた。
天の声は続ける。
276名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:44
二人の前途への餞の言葉。
「心病める者は幸いである。天国は汝等のものである。」

「・・・・リタリン飲めば、だけどね。」草葉の陰で、鬼塚
課長がツッコミを入れる。
277名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:12
(注釈)モナーは今16歳。鬼塚が死んだときは33歳(ソース不明)
    よって鬼塚は21歳で存命中。最近のスレで、モナーと鬼塚
    は出会っていて、鬼塚は快活な青年として書いてあったと思う。
    ちなみにモナ子は、後にキュンと名乗り夫婦となる。
(要望)鬼塚が歪んだ精神を持つ過程と父シラネーヨとの確執なんかも
    書いてくれ。彼らの鬱への考え方の、相違が浮き彫りになるよ
    うに・・・。文才ある人!全レスをみてくれ。
あらすじ
「モナーは床屋で失敗して死んだ。パニック障害だった。だけど死んだのは
間違いで脳死だった。2chに行こうと思ったがHDDがフォーマットされていた
ので行けず死のうと思った。が、その前に看護婦さんにいたぶられたいと思い
いたぶられた。そこで死のうと思ったが遺書を書いてないことを思い出し思い
とどまった。遺書を残さず死ぬと愛の冷めた妻キュンに自動的に保険金が下り
てしまい、それがくやしかったのだ。しかしハルシオン20錠飲んだため遺書が
まともに書けずふらふらして、そのまま女性にわざと倒れ込み鉄道警察につか
まってしまう。警察に煽られて逆上し、銃を奪い警察を殺害。逮捕されては自殺
もできぬとチャリで逃亡する。岡山から秋田へ。秋田にはキュンの実家がある。
キュンはモナーと別居中で実家に帰っていたのを思い出した。銃はまだ所持して
おり4発弾が残っている。死ぬ前に苦しめた奴への復習を誓う。キュンから携帯
へ電話があり、そのやりとりでキュンに全く愛されていないことを知りキュンを殺害
目標に決定。しかし方位磁針の故障で南下していたのだ。※1

毎日公園で寝泊まりしていたが、ある日見るからにドキュンな少年4人に囲まれる。
銃で少年を撃ったと思ったがそれは幻覚だった。モナーはヴァリートゥードの心得が
あったため、少年たちを蹴散らし殺害し、格闘での覇者を目指す。話が終わっちゃっ
たので※1に戻る。
手元にあったロヒプノール10錠を飲み干し現実から離れ、現実に戻ったら鉄格子の
中にいた。脱走のため爪で、その後10円玉で穴を掘り進む。隣のデンゼルワシント
ンにポスターを求め、交換に10円玉を渡すが、そこをニコラスケイジに見られる。ふ
と、ニコラスになりたいと思うが、それも嫌なので死ぬ決意をする。その前に2chに
スレをたて「さとこ」と名乗るが、ののしられ、kにまでののしられる。「俺は本当のモ
ナーなんだ」と逆上して書き込むもコピペで「オマエモナー」と煽られうなだれる。ふり
かえるとひろゆきが。ひろゆきはお父さんかと思ったが違ったようだ。政治思想板で
荒らし行為をして民事で訴えられる。父に無罪を訴える声がこだまし、地震で死ぬの
は嫌だなと思ったりした。モナーは誰かの声で目覚めた。16才の誕生日だった。レベ
ルがあがり早打ちを覚える。頬をしたたる液体で目覚める。夢だった。しかもがれきに
埋もれていた。老人に2000万円渡し助けてもらい無事ミイラになる。老人は警察に
連行され、モナーはハルシオン入りの湯をかけてもらい復活。もうろうとしていると、
それをあわれんだ老人にリタリンを渡され、その直後麻薬犬にかぎつけられる。リタ
リンは薬だと訴えても無駄なようで、リタリンを持ったまま逃亡開始。リタリンを売って
路銀を稼ぐ。こうなったのもキュンのせいだと、再び復讐にもえる。

鬼塚幸吉。38歳。警視庁麻薬捜査課、課長。抗精神薬は広義の麻薬なので所持す
るモナーは殺害しろと部下に命令。

モナーはさとこスレの削除要請をして、死ぬ前に恥を消しておこうとした。キュン殺害
のため銃が必要になり交番にいくとあやかが捕まっていた。家に戻ると家は競売に
出されていた。鬱になりリタリンを全て飲み自殺をはかる。ラリっているところを鬼塚
とその部下に殺されそうになるが、そのときモナーの目が光りレベル99になる。だが
モナーのレベル99は普通の人のレベル1であり、鬱になって死ぬことにした。そこへ
シラネーヨが登場。助けを求めるもシラネーヨとそっけない。屋上で死ぬ直前にシラネ
ーヨがシヌナーヨと言ってくれた。空を見て生きる希望がわいてきた。急にポジティブ
になる。

シラネーヨと鬼塚の親子が電車で会った。意味を求めるシラネーヨと全て無意味と言
う鬼塚。

そのころモナーは元勤務地のバー「モナー」に向かう。ひげに久しぶりと言われるも、
モナーは、ひげを知らない。モナーは何もかも記憶を失い、どこかに歩き始めた。鬱
すら忘れたが、記憶を取り戻そうとするうちに天から「逝ってよし」という言葉が聞こえ
それに「オマエモナー」と答えることである程度記憶を取り戻すことに成功。2chにつ
なぐも、モナーは忘れ去られており鬱になり死のうと思った。みつよなる見知らぬ人
から声をかけられパニックになる。気がつくと精神病院の病棟で拘束着をつけられ
ていた。
鬼塚はモナーの逃亡の知らせをフリスクを飲みながら聞いた。

佐賀県33才のモナーは自由になり、バスジャックをすることに決めた。牛刀で少女を
人質にしたが、運転手は鬼塚で乗客もモナーに銃を向ける。心神喪失と17才である
ことを主張するが無駄。鬼塚はフリスクを飲み鬱を憎む言葉をモナーに言ったあと自
殺。その銃をモナーが奪う。バスでひろゆきの家に行くよう要求。人質の少女に説得
されかかるが、疑心暗鬼になる。少女は突然歌い出す。

シラネーヨは鬼塚の葬式を行った。

モナーは鬼塚から銃とフリスクを奪っていた。少女の歌に言い返せない挫折感から、
精神病院に戻る決意をする。17才だと思っていたのは心神喪失で33才だった。
バスの機動隊員たちは歌に聴き惚れ様子がおかしく、野球大会がはじまる。モナー
が鬱なので打てた。そこへドキュンが30人駆けてきたが、機動隊に銃で撃たれ死ぬ。
そして核の炎で全て焼かれた。

時遡って16才のモナー。引きこもりのモナーは親に2ヶ月前からメンタルクリニックに
いかされていたのだ。本屋に立ち寄り、親こそ悪と気づく。帰りにストーカーに出会うが
ぶさいくでおたくだったため、ストーカーにすら避けられる。怒りにまかせ自販機を殴り
怖くなって逃げ出すが、自転車にリタリンを置いてあったので引き返す。親を罵倒する
とこに行って色々あって、悪になる決意をする。ちかんになる決意も、実行できず。
自販機で酒を買うと若い鬼塚に出会うが、まだ鬼塚はさわやか青年だったので、軽く
とがめられただけだった。恥ずかしくて逃げ出しナフラニール2錠を飲む。そして酒と
共にリタリン5錠も飲む。神の啓示を受けて布教活動を開始する。が、気が変わり
やめる。本屋に行き、2chの本を探し、うまい棒と引き替えに入手。孤独感に襲われ
死のうと思うところへモナ子が声をかけてきた。女性恐怖症なので逃げるが意識を
失い、気がつくとモナコにいた。モナ子こそ、のちの妻、キュンであった。王室に向か
うが、間違って病院に行き、ルボックスとレキソタンとハルシオンとサイレースを入手。
2番目に大きな建物に向かう。MIBに連れ去られモナ子のところへいく。モナーはモナ
子に挿入してウイスキーとハルシオンを飲む。たたなくなったのでバイアグラを飲む。
たったままカジノを目指す。ハワイアンなカジノで便所掃除をして300フランもらう。
そしてモナ子と結婚式。
以上荒すぎるあらすじ終わり
283ありがとう :2000/09/02(土) 10:25
>>278-282さんサンクス!

続きは下の方。どうぞ。
284名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 12:00
もうモナーは孤独ではない、一生の伴侶としてキュン(=モナ子)
がいつも側にいてくれる。
鬱病者が病状を悪化させるのは、理解者の不在。これに尽きる。
モナーは幸福感で満ち足りていた。
モナー「ハネムーンはどこがいい?」
モナ子「あなたの生まれ育った、日本に行きたい&heart;」
こうしてモナーは日本の羽田空港に降り立った。
&hearts;
286名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 17:42
モナーはボーイングから降下し出したとき
急に涙を流した。何だこれは。ギゴ・・
287名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 17:46
ギゴおまえがまだ・・俺の体にいるのか?

「ギゴはにゃーん」
288名無しさん :2000/09/02(土) 17:57
289名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 20:32
モナー「ギゴかっ??」
しかし返事は無い。それでもしかし、モナーは幻聴ではなく、ギゴ
が体内にいることを確信していた。

キュン(=モナ子)「どうかしたの?」
モナー「いや、なんでもないさ。」

厄介な奴のお目覚めだ。
モナーはそう呟いた。鳥肌が立つ。

モナーはモナコ王国の王女の夫として、記者会見に向かった。
290名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 21:53
記者会見に向かうにあたって、
モナーは何を着ればいいのか悩んだ。
291名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 23:41
やはり、頭にはターバンでも巻くのだろうか?あれ、
ふんどしより長いんじゃないのか?
292ここの荒らしは鬼塚だけ! :2000/09/03(日) 01:00
とにかくモナーは布を頭に巻いた。
服は体がすっぽり入るあれだ。
さて靴はどうしたものか...?
293名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 03:49
100円ショップで買ってこよう。
モナーは100円ショップを探しに外へでた。
ここはモナコなのに…
294名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 03:55
「ううう、モナ王食いてえー」
295名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 18:54
するともなかが売っていました。
296名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 20:14
しかし、乳製品は最近流行のように
黄色ブドウ球菌やら何やらが、
たんと入っておりまして、
モナーはお腹を壊してしまいました。
「うっっっ!やばい・・・。」
トイレを求めて周囲を見渡した彼の目に入ったのは・・・。
喫茶店でした。
298名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 22:03
ギゴ・・ギゴが足から生えている。
「ろっぽんぞー」思わず声に出して、
自分の正気を確かめるモナー。
大丈夫だ。多少、鬱だがかなり意識ははっきりしている。
100円ショップの靴はギゴが生えてくる物なのか?
それともアイスがやはり悪かったのか?
今や、長靴を履いた猫ならぬ、ギゴ猫をはいた珍獣モナー。
「うう、とにかくトイレだ。トイレ、トイレ・・」
「逝って良し!」
 ギゴ靴はもの凄いスピードで走り出した。
299名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 22:46
うぐぅ…
さらに激しい腹痛がモナーを襲う。
「これはヤバイ…病院へ行かなくては」
モナーはとにかく病院へ駆け込みました。
「どうしました?」医者が尋ねる。
「お腹が痛いんです」とモナー
「それはきっと不安神経症に違いない、お薬を
出しておきましょう、ではお大事に」
「…なにかが間違っている」
「次の患者さんどーぞ」
三分診療で診察室から追い出されるモナー。

こうしてモナーはソラナックス1日3回
2週間分を手に入れた。
300名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:00
しかし、緊急を要していたモナーは、
焦ってしまい、ソラナックス2週間分を
一回で飲みきってしまいました。
そして15分後・・・。
301名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/03(日) 23:24
モナコ王室直属のシークレットサービス部隊が
モナーを取り囲んだ。
302名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 00:14
「離せ、話せば分かるぅうう〜〜〜ん♪」
「殿下!お気を確かに!殿中でござるぞっ!!」
303優しい名無しさん :2000/09/04(月) 06:24
こうしてモナーは3日で天下を失ったという。代わりに
天下を取ったのは、なんちゃら誠三なんちゃらという人
らしいが、それはまた別のお話。
304名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 15:10
「幸吉は本当に暑い日に、生まれたのよ。」
あの時、母は笑っていた。と思う。それが鬼
塚の持つ、唯一の母親の記憶であった。その
直後、妹の静子を生みおとし、24歳の若さ
で母は亡くなった。
その日もまた暑かった。鬼塚はまだ4歳だっ
たが、骨になった母を見てとてつもない喪失
感を覚えたものだ。セミがよく鳴いていた。

今日も暑いな…

今、鬼塚がそんなことを思うのは、ひとえに
現実から逃避したかったからだ。
無理も無い。

妹の静子が殺された。
17歳だった。

夕方に静子は未成年の5人の男によって拉致
された。実に10日間もの間、静子は粗野で
乱暴極まりない男達の、あらゆる欲望の対象、
はけぐちとなった。
性欲、支配欲、暴力衝動・・・
そして静子がどうにも動かなくなった時点で、
男達はこのナマゴミ(彼らは静子を当初から
こう呼んでいた。)を海に遺棄することにし
た。
静子は沈みゆく自身を幸せだと思った。
苦痛はもう無い。
海からおぼろげに見える波間に揺れる満月を
心から美しいと思った。
305名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 15:39
5人の未成年の獣共は、違法ドラッグから抗精神薬まで、
快感を得るためならなんでもやっていた。挙げ句の果て
に人を飼うことを考え付いたという。とりわけリタリン
が好みだった男が主犯格であった。

後のことになるが、彼らは、
「死んだ静子さんの分も、僕は精一杯生きたい。」
と公判で、のたまった。少年は、昨夜に人権派弁護士が
書いたこの下衆な原稿を、そのままに通り読み上げた。

この時鬼塚は誓った。警察官僚になり、悪党、とりわけ
薬事関係を取り締まり、薬を使用する奴等をせん滅する
ことを。
306名無しさん :2000/09/04(月) 15:48
鬼塚がリタリンに触れるきっかけは、鬼塚が警察入りして
数年後のある出来事がきっかけであった。
丁度その日、薬事法関連の事件があり、大量のリタリンが
押収品として警察署内に保管されていた。
307名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 16:55
苦い記憶のみが、呼び起こされた。不快感で心が張り裂
けそうになる。そして鬼塚はリタリンの山の中に手を突
っ込んだ。

これを食う事は、静子の骨を食すのと同じだ。

鬼塚はむせび泣きながらリタリンを、ほおばる。それは
鬼塚なりの弔いでもあった。静子と今までの自分を亡く
す儀式であった。

鬼塚に下衆な笑みが張り付いた。

鬼塚は今までの自我と共に涙もなくした.

話をモナーに返そう。

一方モナーは、モナコ王国のシークレットサービス部隊
と対峙してながら、何か武器になるものを探していた。
308名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 17:23
何か武器になるもの…
何か…
何か…
何か…
結局、何も出てこなかった。
モナーはモナコ王国のシークレットサービス部隊
によってモナコ王宮の座敷牢へ拉致された。

309優しい名無しさん :2000/09/04(月) 17:52
そこは、石で囲まれた座敷牢。
ひんやりとした空間に、嵌め込まれた鉄格子が嫌にマッチしていた。
「とっとと入れ、この厨房め!」
ドガッ!
SS部隊の編み上げブーツに蹴り入れられ、冷たい石の牢獄に転がり込んだモナー。
「ギゴ…っ…ぐふう…」
まだちょっとギゴ猫が入っているモナーだったが、今はそれどころではなかった。
頬に触れる石畳の冷たさが、妙に心地よく感じられた。
一人静かにはらはらと涙を流していると…
310優しい名無しさん :2000/09/04(月) 18:53
一人だと思っていたら、何ともう一人居た!
ソイツは何故か、ギーガの創った様な鉄仮面を被っていた。
311鬱ノ宮ナル仁 :2000/09/04(月) 18:54
「牢内で暴れられても困るからな。とりあえず
インタネでもさせておけ。」与えられたPCは
よりによって不治痛・・・・
312優しい名無しさん :2000/09/04(月) 19:17
「あいたたた!」
よりによって、F痔痛なんて…
「鬱だ、死のう」
313優しい名無しさん :2000/09/04(月) 19:20
おもしろい.
314名無しさん :2000/09/04(月) 19:40
嘆きつつも起動して見ると
何と中身は1GHz自作マシンだった。
315優しい名無しさん :2000/09/04(月) 19:46
その時、突如座敷牢の扉が勢いよく開き、拳銃を持った男たちが部屋に
突入してきた。
呆然とするモナーと鉄仮面に男が無慈悲に言った。
「FBIだ。負辞痛に見せかけた高性能PC密造現行犯で逮捕する!」
316鬱ノ宮ナル仁 :2000/09/04(月) 19:59
謎の鉄仮面がつぶやく。
「お若いの、ワシの腕を買わんかの?フォッ、フォッ・・・・」
317名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 20:46
「えー!いいんですか?」
藁にもすがる気持ちでモナーは叫んだ。
鉄仮面は不敵な笑みを浮かべて
(少なくとも、モナーには鉄仮面の下に
 そのような素顔を見て取った)
「フォッ、フォッ、フォッ、
 ただし、お主の持っているリタリンなどと交換じゃ。
 わしとしては、ベゲBがいいんじゃがのぉ・・・。」
な、何者!?
モナーは鉄仮面にも恐怖心を抱いた。
しかし、今はこの事態から逃れる術は鉄仮面に頼るしかない。
318名無しさん :2000/09/04(月) 20:56
謎の鉄仮面がつぶやく。
「お主、リタリンのほかにも薬を持っておるな」
モナーは慌ててポケットを探った
ポケットの中にはバイト代の300フラン。そして病院で
で貰った薬の数々。
「レキソタンもあります」
「ふっ、ワシも老いぼれとはいえ、安く見られたものよのぉ」
「あ、あとハルシオンもあります」
「銀ハルか?金ハルか?」
「も、もちろん銀ハルです」
モナーが、しどろもどろになりつつも答える
「そうか、なれば我が秘術、銀ハルと引き換えに披露しよう」
319名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/04(月) 22:52
「お願いしますっ!!」
モナーは、ありったけの銀ハルを惜しげもなく、
・・・いや、内心は、これなく自分は生きていけるのだろうかと訝りながら、
しかし、この機会に薬に依存するのはやめようという
儚くも愚かな期待を胸に・・・
鉄仮面に手渡した。
「ふむ。いいじゃろ。わしのとっておきじゃ」
「鬱々波ぁ〜〜〜〜〜!!!!!」
鉄仮面の両手から、蒼白い澱んだ光線が男達に向けて放たれた。
その光線は、幾分腐ったような饐えた気配を漂わせ、
弱々しく、だが、ときには激情するかのように、
激しく明滅しFBIを襲った。

おとこA・・・「あー、死にたい。」
おとこB・・・「生きる意味はなんだ?」
おとこC・・・「完全自殺マニュアルってまだ売ってたっけ?
        モナコでも。」

「はっはっは!これで、よし。いいちょうあがりっ!」
老人は高らかに笑いながらモナーに言った。
「今がチャンスだ!逃げ出すんだ、洗いざらい薬を置いてっ。」

・・・しかし、鉄仮面の老人が振り向くと
思いつめた顔をして、モナーがしゃがみこんでいる。
「あぁ、鬱だ。死のう・・・。」
鬱々波はモナーにまで効いてしまっていたのだ。
320優しい名無しさん :2000/09/05(火) 00:43
「まったく、最近の若いモンは根性が足らんのう・・・・。」鉄仮面
は、驚くべき力でモナーを担ぎ上げると、牢屋を出ていった・・・・。

その筋では有名な薬物王、通称「鉄仮面」とモナーの接触を鬼塚が
知ったのは、この直後のことであった。
321名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 08:24
その頃、モナコ公国政府とアメリカ政府の間では
FBIのモナー襲撃事件をめぐり会談が行われていた。

モナコ「FBI部隊を我が王宮に突入させるとは、越権行為だ」
アメリカ「しかし、貴国にモナーを委ねる事は出来ない」
アメリカ「それと…例の銀仮面もな」
アメリカ「そうだ、NY土産のマンハッタン饅頭、食べる?」
モナコ「折角のみやげ物だ、頂いておこう…」

ムシャムシャ …数分後

モナコ代表は突如床へ倒れた。マンハッタン饅頭には
アメリカ国内では悪名高い睡眠薬、ロヒプノールが
大量に仕込まれていたのだ。
322名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 11:57

「クックックッ、これほどあっさりかかるとは…」
アメリカ政府代表…大統領はモナコ大使を
室外へ出すよう部下へ命令すると、テーブル上に置かれた
コーヒーを一口飲み、深々とした椅子へ身を沈め
しばし思索に耽った…

5分後
「うきょー*@¥?$%&#!!」
突如、謎の声を上げる大統領。
コーヒーには何とリタリンが混入されていた。
323鬱ノ宮ナル仁 :2000/09/05(火) 12:22
モナー:「・・・・ああ、どうしよう。クスリは全部この、変な
爺さんに巻き上げられてしまったし、これから僕は・・・・一体
・・・・」
まだ、モナーは知らない。米大統領がインターポールに働きか
け、全世界に指名手配を出したことを。鬼塚課長が脚光を浴び
はじめるのは、もう少し後のことである。
324名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 13:27
そういえばキュンがいない。モナーは気付いた。
助けに行かなくてはっ。
しかしクーデターが起きたモナコ王国に、モナーが単身で乗り込む
ことは自殺行為に等しい。もう一度、鉄仮面に頼ってみよう。
「鉄仮面さーん。僕の妻がまだ町に残ってんすよ。救出手伝っても
らえないっすかねー。」
鉄仮面は薬でらりっていた為、その請いを快諾した。待ってろよキュン。
325名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 17:42

一方、米大統領はリタリンで完全にラリっていた。
「モナーをとっ捕まえロー」
「モニカを呼べ―、一発抜きてぇー」

「大統領!」
副大統領以下、側近たちが駆け寄った。

「モナコ大使を調べろ、きっと何か秘密が」
副大統領がシークレットサービスの一人に指示する
「しかし、大使には外交官特権が…」
「くそっ」

大統領の体内に入ったリタリンの血中濃度はますます上がる
「うひょー、俺は世界最高の男だよな」
「この際、リビアとかイラクとか北朝鮮とか全部ぶっつぶそーぜ」
「おーい、核ボタン持ってこーい、発射だ発射」
「*+ζ%&#Ф$@..........。」
326名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 18:03
しかし次期大統領選挙でみんな忙しかったので、リタでラリっている
もうすぐ任期切れの現・大統領の訴えをみんなは聞こえないフリで黙殺。
拘束衣を着けて大統領専用機に放り込んだ。
327名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/05(火) 20:23
大統領専用機は密かにワシントンを飛び立ち
ニューヨークへ降り立った。

大統領はラリラリの状態のままリムジンで
ニューヨーク郊外に建つヒラリー・クリントン
大統領夫人兼上院議員候補の家へ運ばれた。

「おーヒラリー愛してるぞーお前は最高の女だ―」

ヒラリー夫人はラリラリの夫を見て若き日を
思い出した。懐かしの60年代。
ベトナム反戦運動、ヒッピームーブメント
マリファナとLSDでラリラリだったあの頃。

「ビル… いろいろあったけど…」
「私もあなたを愛しているわよ」
ヒラリー夫人はそっと大統領を抱きしめた。
328優しい名無しさん :2000/09/06(水) 09:27
そして10ヶ月後、
彼らに新たな家族(3700gの健康な女児)
が加わったことは、また別のお話・・・。
329優しい名無しさん :2000/09/06(水) 10:52
そのころモナコ王宮は混乱の中にあった

「モナーはどこだ?」
「FBIを追い出せ」
「銀仮面はどこだ?」
「お前は誰だ」
「俺は王宮護衛官だ」
「嘘をつくなFBIだろ」
「お前こそ怪しい奴だ」
「公爵殿下はどこへおられる」
「今日の晩御飯はどうする」
「とにかく逃げた奴を追え」
「それよりFBIを追い出すのが先だ」

公爵殿下、いかにしてこの混乱を治めましょうか?
「うーん・・・妙案がある、耳を貸せ」
侍従に耳打ちする公爵。
そして計画は実行された。

王宮の空調システムに笑気ガスが投入され
王宮内の混乱はひとまず治まった。
330鬱ノ宮ナル仁 :2000/09/06(水) 12:38
一方、王宮に潜入していたモナー達はというと。


笑気ガスでラリっていましたとさ♪
331優しい名無しさん :2000/09/06(水) 13:11
しかし、モナーと鉄仮面は薬物耐性ができていたので、
すぐに立ち直った。そしてラリッているモナコ兵士にキ
ュンの居場所を聞き出した。

兵士「地下牢さ…あの女は地下3階にいる…ただし、そ
の地下牢は各階に化け物が放たれているんだよ…」

モナーと鉄仮面は地下牢へ急いだ。
332名無しさん :2000/09/06(水) 14:50
地下牢をさまようモナーと鉄仮面
彼らの前に突如「スライム」が現れた!
333名無しさん :2000/09/06(水) 14:54
スライム「悪いなぁ兄さん達。本当はこの地下牢で
化け物対主人公のRPGバトルが繰り広げられる
予定だったんだけどな、ここの化け物達はみんな
「ドラクエ」の方に駆り出されて留守なんや。
だから、わし一匹しか化け物はおらへんのや」
334名無しさん :2000/09/06(水) 14:56
「じゃ、がんばってな」

と言うとスライムは立ち去った。
なんだったんだろう…
緊張から開放された虚脱感により
モナーはまた鬱になった。

「鬱だ・・・死のう・・・」
335優しい名無しさん :2000/09/06(水) 16:23
「しゃーないのぉー。」
鉄仮面はそう言って、
モナーから巻き上げた薬の中から、
なぜか、リーマスとレボトミンを手渡した。
「これでも飲んで、しゃんとせぃ。」
336優しい名無しさん :2000/09/06(水) 16:36
「なんで、抑躁剤なのよ…」
呟きつつ、飲み下すモナー。
337優しい名無しさん :2000/09/06(水) 18:44
「鬱だ氏のう。」
呟くモナー。
338名無しさん :2000/09/06(水) 20:30
突然モナーの後頭部に激痛が走り
5分の徒歩は彼を駅へと連れて行った。
しかし雨が私の既出を妨げたのだ・・・
気が付くとそこは高層ビルの屋上だった。
遙か下方には人の群と回転灯、一歩踏み出すだけで
モナーは鳥になれるのだ。
そのとき、背後で扉の開く音が!
モナー「だ、誰だだ!?」
339優しい名無しさん :2000/09/06(水) 20:32
「オレはコミックバンド、螺留区&屍江留
のハイドゥーだぜ!」
340優しい名無しさん :2000/09/06(水) 21:04
『d誰か続けてくださいこれだけが生き甲斐なんです
さっきから更新ボタン押します』
謎のメッセージとともにタクヲはついに
おだぶつだから!!
341優しい名無しさん :2000/09/06(水) 21:09
突然の書き込みで申し訳ございません。
「鬼塚 幸吉」の妻の「鬼塚」久美と申します。良人が生前の頃はお世話になりました。何分、コンピューターに詳しくございませんので、挨拶が遅くなって申し訳ございません。
ここにいたったわけは、良人のお気に入り欄に「躁鬱@2ch掲示板」と、この小説が入っておりまして、どうこうして書き込むことにいたしました。
もちろん本名は鬼塚ではありませんが、鬼塚氏と良人との経歴が似かよっておりまして、ここからは私の推測でありますが、良人を良く知る方が、彼の鎮魂の為に書いてくださっているのだな、と思いました。
何か、心の病をお持ちの方々の様様な苦しみ、悩みそして夢や希望を行間からよく表れていて、素晴らしい小説だなと思いました。
ただ「鬼塚」の家内としては、「鬼塚」の良い面が少なすぎることを告白します。仕事中の良人はある意味、冷徹に感じることもあったかと思います。良人の責任感の強さが、そうさせたのでしょう。
でも、家の中では良き良人で良き父で良き恋人だったのです。笑いの絶えない家族でした。
彼には、暖かい面もあったことを伝えたくてお邪魔をしました。
これからも小説を育ててください。「鬼塚」もそれを望んでいると思います。また娘の静香もそう望んでおります。
乱筆、乱文申し訳ございませんでした。

9月6日 「鬼塚」久美
342名無しさん@どーでもいいことだが。 :2000/09/06(水) 23:21
モナーはこのメッセージを手に入れた。
しかしモナーは漢字が読めなかった。
343優しい名無しさん :2000/09/06(水) 23:30
モナーが、このメッセージの真意を悟り涙するのは、まだ
後のことである。これからはじまるであろう、鬼塚警部と
の凄絶なる追撃戦をこのときのモナーは、まだ知らなかっ
た。

「ああ、死にたい・・・・。たった1歩進めば死ねるんだ・・・・」
そうつぶやくモナーの脳裏をよぎる親妻モナ子の笑顔・・・・
344名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/06(水) 23:40
そんなモナーの耳を、コミックバンド「螺留区&屍江留」の
奏でる低劣な不協和音が貫く。
345優しい名無しさん :2000/09/07(木) 00:16
「ああ、うるさい。そして不快だ。氏ね!」
モナーはコミックバンド「螺留区&屍江留」
の二人を突き落としてしまいました。

「すっきりした」

おかげでモナーは一時的に撃つから解放されました。
346優しい名無しさん :2000/09/07(木) 01:15
「さてと、モナ子が拉致されている地下3階へ、と・・・・。な!
これはっ!」
モナーの目に飛び込んできた光景は・・・・・。
347名無し :2000/09/07(木) 01:38
なんとモナ子はサラサラとしたあの黄金に輝く金髪がそり落とされ
あたり一面に金髪が散乱していた。それはまるでモナーがビルから
飛び降りようとした時に走馬燈のような幻覚のようなサイコキネシス
のように駆けめぐった記憶と同じものだった。
そして、モナコはモナーと目が合うと『ねえ、どうしてドラえもん
には耳がないの?』と海を初めてみる少女のような純粋な透き通る
ようなつぶらな瞳をこちらに向けて訪ねてきた。
モナーは驚きが隠せないまま黙ってうつむき体の震えを必死にこらえ
ようとした。ああまさか・・・それは、あの時の幻想と同じセリフ
だった。モナーは自分の中に新たな能力があることを発見した。
348優しい名無しさん :2000/09/07(木) 08:03
・・・と、モナーは後に、彼の自伝、
『鬱と私―凄絶なる闘争―』のなかで語っている。
「そう、初めて幻覚を見たのは、あの、モナコの
 青い空の下ででした。アモキサンが甘くて・・・。」
349t :2000/09/07(木) 09:14
語源は確か「ああ、もう、きさん」だったっけ…。
それはアモバンかあ…「ああ、もう、晩」。


350t :2000/09/07(木) 21:49
その言葉をきっかけに、モナー必殺技118「予知能力」が突如目覚めた!
しかしデジャ・ヴとの区別がつくまでの能力には未だ達していなかった。
「俺は…俺は、一体?」
351名無しさん :2000/09/07(木) 21:50
それはさておき、モナーはモナ子を抱きかかえ
地上へと向かうことにしました。
地下2階…地上はまだまだ遠い。
そんなモナーの目前に突如奇妙な看板が現れました。
「ボルタック商店」
どうやらお店のようです。
352優しい名無しさん :2000/09/08(金) 01:02
鬼塚モトム。
353優しい名無しさん :2000/09/08(金) 08:07
「鬼塚はただいま品切れです。それよりムラマサブレードは
いかがですか? 牛刀より遙かに切れ味抜群ですよ」

と、店のおやじはにこやかに答えた。

「じゃぁ、リタリンとそれください」
「まいどっ。10万31ゴールドになります」
「半端だなぁ、じゃこれで」

防具を買うのを忘れたことをモナーが後悔するのは5分後だった。
354優しい名無しさん :2000/09/08(金) 09:09
「お客さん、お客さん」
オヤジが呼び止める。
「今、商店会の福引キャンペーンをやっていてね」
「はい、福引券10枚、持って行きな」
ちなみに抽選所はそこの角を曲がった所ね。

オヤジが行った通り、角を曲がったところに
抽選所があった。
「はい、いらっしゃい。」

モナコ王宮地下商店会10周年記念福引大会
商品リスト
1等 ルノー「ルーテシア」1台
2等 旅行券10万フラン分
3等 眠剤・抗鬱剤詰め合わせ
4等 モナコ名産ナマコ最中
5等 ポケットティッシュ

さて何が当たることやら。
3等商品の異様さが妙に気になるモナーであった。
355鬱ノ宮ナル仁 :2000/09/08(金) 12:33
「それじゃ、10枚あるから10回ね・・・・」
1回目・・・・ティッシュ
2回目・・・・ティッシュ
   ・
   ・
   ・
   ・
9回目・・・・ティッシュ
10回目
「う〜〜むむむっ!そりゃっ!!」カラカラ、コロン・・・・
出てきたのは・・・・赤玉!モナ子すまない!!じゃなくて、
運命の10回目にでてきたには・・・・
356>354さんの、お望みどおりに… :2000/09/08(金) 17:05
3等 眠剤・抗鬱剤詰め合わせ
が、当たった!!
357優しい名無しさん :2000/09/08(金) 21:40
なんとその中にはっ!!!!
358:2000/09/08(金) 22:42
 チンポ立つ立つ立つ立つ
私はお茶の水


359( ´∀`)さん :2000/09/09(土) 03:28
謎の言葉を発しながら、山賊が襲ってきた。どうする?
360優しい名無しさん :2000/09/09(土) 04:41
山賊は15人ほどいるようだ。
361優しい名無しさん :2000/09/09(土) 07:41
ぐるり周りを取り囲む山賊たち。じりじりとその輪を
縮めつつ、「チンポ立つ立つ立つ立つ 私はお茶の水」
という台詞を繰り返す。

「無礼者、名を名乗れ! 何が目的だ」とモナーが言うも
話の通じる雰囲気は無い。

あと数歩というところまで輪が縮まった刹那、山賊たちは
モナーに飛びかかる。モナーはひらりと身を翻し、一人、
また一人と山賊たちをムラマサブレードで切り裂く。が、
所詮多勢に無勢。瞬く間に力つき倒れてしまった。

山賊のボスらしき人物がモナーの首めがけて山刀をふりお
ろす。モナーが死を覚悟したその瞬間……

<続く>
362優しい名無しさん :2000/09/09(土) 14:55
age
363優しい名無しさん :2000/09/09(土) 21:24
鬼塚モトム。
364優しい名無しさん :2000/09/10(日) 02:34
 鬼塚はリタリンにおぼれながら「このままでは・・」
 と思っていた。
 そして彼が門を叩いたのは・・あの「便所掃除塾」だった。
「ふふふ。躁鬱版きっての駄スレと言われるこんなところにこそ。
 活路ッてのはあるもンさ。他の人間と同じ事をやって何になる。」
 意味もなく「ん」の字を「ン」に代え、のたまう鬼塚。
 「頼もう」
 寂れ果て、sageの文字が並ぶ塾内においてただひたすら
 便所掃除に励む鬼塚。
 なんて清々しいんだ。
 一息ついた鬼塚は思わずリタリンを一服。
 リタリンから脱却するどころかますますその依存にはまっていった。
365優しい名無しさん :2000/09/10(日) 02:47
一方モナーは、死を覚悟したその瞬間。
 自分の中に眠る恐るべき力を感じた。
「ギゴハニャーン」いきなりギゴの腕がモナーの体から
 生えてきて山賊の山刀を白羽取りした。
 その勢いで山賊全てを片づけるモナー。
 急いで地下三階に駆け下りるとモナ子はいなかった。
 そこにはFBIの置きビラが
 「モナ子は預かった。悔しかったらホワイトハウスまで
  ろっぽんぞーをもって来い」
366優しい名無しさん :2000/09/10(日) 02:50
悔しかったらと言うところが子供みたいだなFBI。
つぶやきながらも、
これまでにない戦いに戦慄を隠せないモナーだった。
367優しい名無しさん :2000/09/10(日) 02:55
そのころホワイトハウスでは全国モナーサミットが行われてた。
世界中のモナー大統領、大統領夫人が集まり、会合を開く。

そんな事もいざ知らず、モナーはアメリカへの旅の準備を
はじめるのだった。
368モナーの独り言 :2000/09/10(日) 03:04
「…おむすび山は必要かな。」
369優しい名無しさん :2000/09/10(日) 09:00
おむすび山より眠剤抗欝剤の山の方が大事だという結論に
達して、いよいよアメリカに向けてヒッチハイク開始。

最初に乗せてくれた車は、モスクワへ向かう途中だったの
ですが、モナーは地理が苦手なので、喜んで同乗させても
らったのです。モナコとアメリカを海が隔てていることな
ど、当然知らないモナーでした。
370名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/10(日) 21:44
運転手は無類のお人好しだったので熊本まで走ってくれたとさ、めでたしめでたし
371優しい名無しさん :2000/09/10(日) 21:53
泳ぐか。
モナーは思った。
眠剤の飲み過ぎで薬剤性肝炎にでもなったのかも知れない。
奇妙にだるい体を海に投げ入れ・・
372優しい名無しさん :2000/09/10(日) 21:55
そして700馬力で泳ぎだした。
うおりゃああああああああ
そうだ!それは今躁なんだ!!
373優しい名無しさん :2000/09/10(日) 21:58
それ?それって何だ?
それはもう一人の自分
ギゴ
ああ、そうだったのか
俺にも鬱じゃない自分がいたんだ・・
思わず涙ぐむモナー
とにかく、泳ごう
374優しい名無しさん :2000/09/10(日) 22:02
余談だがモナーの700馬力は
かの「悪魔のZ」より凄かった。
そんな事は関係無しにブラックバードと
首都高を攻める悪魔のZ。
がろおおあああああ
375久坂 守 :2000/09/11(月) 19:22
>>341
久美さん。鬼塚を書いていたのは私、久坂です。お怒りでしょうが、
聞いて下さい。私は鬼塚の哀しみを、言うなれば鬱という病が持つ悪
魔の横っ面を暴くことによって、悪魔に魅入られた憐れな人々に何か
しら力を、そして力の矛先を与えられるのではないかと考えました。
悩みました。一つ一つ書き上げるたびに、胸に迫る苦しさをどのよう
に説明できましょう。私と鬼塚とが竹馬の友であったことは、久美さ
んも御存知のこととは思います。だからこそ。だからこそ、私のみこ
そが彼を描く権利があるのです。
しかしながら、久美さんをこれ以上苦しめることであれば、私もキー
ボードを叩くことを控えます。

9月11日  久坂 守
376新参者 :2000/09/11(月) 20:03
いくら泳いだろうか?モナーの視界からは
陸が姿かたちも無かった。さっきまでいた
カモメももういない・・・躁もなんだかどっか
にいっちった。
さみしいなー
口に出していってみた。それを月だけが聞いた。
377優しい名無しさん :2000/09/11(月) 21:11
モナーはありがちな無人島にたどりついた。
そこにはヤシの木が1本はえている。
「…少し休憩するモナ」

モナーはリュックの中身を確認した。ひとまず
御飯を炊こう、そしておむすび山でおにぎり
を作ろう、そうモナーは思った。

「…リュック、防水加工にしといてよかったモナ」

まずは火をおこさねば。
378優しい名無しさん :2000/09/11(月) 23:09
マッチ、マッチ。リュックにそれを探し始めるモナー。
「あった−」
モナーの気色ばった顔はその瞬間に凍りついた。
鮫が4、5匹、無人島のまわりを緩やかな海をそ
の威圧的な背びれでが輪形を徐々に狭めていると
ころだった。
379優しい名無しさん :2000/09/12(火) 03:33
そういえば、北杜夫の小説に書いてあったことを
モナーは思い出した。鮫は砂糖水で死ぬ、と

「…本当だろうか。。」
モナーはとりあえず砂糖水を作り、それを辺りにばらまいた。
「………。」
しかし鮫の群は増えるばかりであった。モナーは人間不信に
なった。ミンナミンナ、嘘吐きモナー(;´Д`)
380優しい名無しさん :2000/09/12(火) 12:58
  Λ_Λ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)<怖いよぉぅ。
 (    )  \_________
 | | |
 (__)_)

381優しい名無しさん :2000/09/12(火) 14:14
怖がっていては食べられてしまう・・・涙をぬぐい、弱々しく鮫の群れに立ち向かおうとしたその時、鮫の頭が一斉にとれ、笑顔のネイティブ(原住民)たちの姿が現れた。鮫の頭のかぶりものは、島の住民の歓迎の儀式だったのだ。
「無人島ではなかった・・・」と脱力するモナー。そんなモナーの元に、住民達はぞくぞく集まって来た。言葉はわからないが、どうも歓迎の宴を開こうとしているらしい。
382優しい名無しさん :2000/09/12(火) 15:35
モナーはネイティブの歓迎の舞に感動した。ネイティブは料理も
最高のものをだしモナ−に対し最大限のおもてなしをした。
中でもネイティブ伝統料理である「うまい棒 めんたい味」は
自称グルメであるモナーの舌を喜ばせた。鮫の群れの怖さも吹き飛び
ひとときの安らぎを楽しんだ。
383久坂 守 :2000/09/12(火) 20:34
もう少し鬼塚を語ろう。現在が、如何にして時を過ごし、
時間を紡いできたことか。必然のようで実のところはもろ
い偶然の積み重ねが、危ういバランスを保っているに過ぎ
ないことを鬼塚を通して見取ろう。

私と鬼塚とは開成中学校で出会った。彼を形容する事に最
も適した言葉は『天才』である。鬼塚に接する人は皆彼の
才知に圧倒され、それでも決して嫌味ではない気品の良さ
を、覚えたての煙草を吸い終わるまでくらいの、ちょっと
した、けだるい時間でさとされた。
 勉強の成績はもちろんのこと、スポーツもなんでもこな
し、そして何より笑顔が美しかった。
そして誰にでも平等に、鬼塚にも青春が来る。その平等さ
を鬼塚がこう語った。
「青春とは、共産党員なのさ。」
高校1年生のことだ。

今日はここいら辺で、指を休ませよう。

その頃モナーは・・・
384t :2000/09/12(火) 21:48
「はっ!」
うまい棒めんたい味に気を取られていて、すっかり忘れていた事があった。
それは『眠剤・抗鬱剤詰め合わせセット』の事だ。
「デパスでスニッフィングせねば…」
あたふたと薬を取り出し、すり潰すモナー。
それをヤシの木陰で誰かがニヤリと笑って見つめていた。目には残忍な光が宿る。
その頃モナーは、ストローを忘れている事に全く気付いていなかった。
385モナーの心の独り言 :2000/09/12(火) 23:25
『ストローの袋で遊ぶ奴って、年齢バレるよな…』
386大麻による福音書 :2000/09/13(水) 01:24
「軍曹!みつけました、モナーです!!」
「よし、ロ○アより先に捕獲しろ!」
「了解!」
そうだ、忘れかけていたが、米大統領はモナー追撃令を
出してたんだった・・・・
387名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/13(水) 15:57
危険を察知したギゴが眠りから目を覚ました。
マック軍曹と3等兵ジムに、モナーの意に反して襲いかかった。
388あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2000/09/13(水) 16:30
ギコキック!
そのときマブシイ光りが!
389名無しさん :2000/09/13(水) 18:06
ピカドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

静寂・・・・・・・・・・・・・・・・・

390ロスケ、お前を斬る! :2000/09/13(水) 18:31
「イワノビッチ大佐、これで、モナーもギコもアメ公
も一網打尽ですな♪」
政治士官イリャノフがほくそ笑む。どうやらロ○アも
ウッチー、ヒッキー共のスター的存在、モナーを疎ま
しく思っていたようである。
391読者の心の叫び :2000/09/13(水) 19:27
「実は“鬱リレー小説”って、人気が無いんじゃないのか!」
「気が付けばいつも下の方に行ってるぞ!」
392新参者 :2000/09/13(水) 20:00
新参者「僕を含めて、書き手が4人とみた。」
393t :2000/09/13(水) 23:18
さあどうする、モナー!!絶体絶命だ!
しかしモナーは、瓦礫と累々たる夥しい死体を掻き分け、すっくと立ち上がった。
「のーみそにカーンと来るモナァ〜〜」
どうやらスニッフがキマった様だ。
涎を垂らしつつ、へろへろとさ迷い歩く。そう、ネイティブ達の死体の上を。
イワノビッチ大佐「な・何と言う生命力…いや、恐るべきモナーパワー!」
ロ×アでさえ、とうとう恐れを抱いた。
モナーは究極生命体なのか…?
394DO・GI・Charat :2000/09/14(木) 01:21
ぷちこ、もといプー○ン大統領も、クリ○トン大統領もどうやら
蜃気楼首相の提案を呑む気になったようである。ラリパッパ、基
地外撲滅の旗手、「あの男」を呼ぶしかないことに・・・・
395優しい名無しさん :2000/09/14(木) 02:31
それは、ノーパン健康法の達人こと「ねむねむ番長」だっ!
396優しい名無しさん :2000/09/14(木) 02:58
それはさておき、そろそろ飯にしようかな!
青い魚はビタミンが豊富。納豆は畑の蛋白。
野菜もしっかりとらにゃあ、だちかんぜ!

早朝3時、刺客はやっとお食事中。
あ、梅干しも忘れないでね!
397t :2000/09/14(木) 07:01
塩辛もね!
398優しい名無しさん :2000/09/17(日) 23:58
小野塚・・ミサターねむねむ番長の異名を取る男。
鬼塚に不必要に名前が似ている男。
奴はモナーに茶碗を差し出した。
「お変わり」
モナーはご飯をついで、梅干し、納豆、塩辛を
のせて言った・・
「久しぶりだな」
「そうだ、人は何度でも逝き帰る」
399優しい名無しさん :2000/09/18(月) 17:55
モナーは梅干し、納豆、塩辛をおかずに
ご飯を3膳食べた。
食後にデプロメールとレキソタンを飲むのも
忘れなかった。
「さて、ご飯も食べたし、逃げる準備をしよう」
そう。モナーは追われる身なのだ。
陳国才警部
中国政府公安部所属

彼は鬼塚と縁のある人物である。
彼が日本へ留学した際、ホームステイ先が
鬼塚家であったのだ。

同年代の鬼塚と陳は友となり、そして別れた。
2人とも警察の道へと進み、国際薬物犯罪に関しては
連携捜査を行った事も何度かある。

「モナーか…」
国際指名手配の資料に目を通し、彼はそう呟いた。
401優しい名無しさん :2000/09/18(月) 17:58

中国政府がモナーの身柄確保に動き出したのだ。
アメリカ、ロシアの2大大国が威信をかけて追いかけている
モナーの身柄を確保すれば、有効な外交カードに
なるであろうという算段からである。
「何としても米露に先んじて、モナーを捕らえるべし」
江沢民は直々に公安部へ指示したのである。
402じゃあロシアも新キャラ登場 :2000/09/18(月) 20:13
その男は手淫していた。ほの暗い5メートル四方の鏡張りの部屋で、かたひざをつきながらリズミカルに右手を
上下させている。その男のそれは、ゆうに40cmを超える巨魁。赤黒い血脈がはじけそうなほど張り詰めてい
る。ハァッハァッハァッ、息遣いが右手のスピードと共にピッチが上がってきた。その男は足元に置いてある写
真を自慰行為の対象にしている。

「本気・・・なのですか?」
マジックミラー越しに、その男の様子をつぶさに見張る女性研究員ナターシャは、今日だけで同じ問いを4回も
言っている事に気付いてはいない。当然その声は、あの男には届かない。
問われた教授もまた、深く目を閉じる、彼独特の相槌を打つ行為が5回目だとは考えてもいない。
東経135度、北緯30度。そこは、旧ソ連時代に作られた、人体改造研究所である。西と東で競っていたのは
核開発ばかりではない。そして、より完璧な戦闘員を作り出すロボトミーの技術は、人権意識が皆無の東側が、
1歩も2歩も抜きん出ていた。
「・・・仕方が無いのだ。ナターシャ。大統領命令なんだ。」
そう言い捨てて、教授は唇を噛みしめ、まだ絶頂に至らないその男を睨み続ける。
「そんな・・・核兵器と同等の破壊力を持つ怪物なんですよ。」
ナターシャは、だん、とマジックミラーを叩いた。目には涙が浮かんでいる。

ハァッハァッハァッハッハッハッハ
その男の右手の速度が増した。そして、足がぴんと伸び、ついに射精した。おびただしい量の精液が写真に飛び
散る。男はその写真を持ち、こびりついた精液をべろりと舐めた。その男はしばし、そのモナーの写真を眺めた
あと、にやりと笑う。そしてぽいと投げ捨てた。
「ホンモノハドコダイ?もなーハ、オレノモノダ。オモイッキリ、ザンギャクニ、コロシチャウヨ。」

その声を聞いたナターシャは頭を抱える。
コード21356号。イワン・ポポチョフ。彼は旧ソが作り出した最高の人類である。
その彼にモナー暗殺の命が降りたのだ。
403優しい名無しさん :2000/09/18(月) 20:37
あの・・・途中で申し訳ないんですけど
聞いていいですか??
これって回想シーンの続きですよね??
404402 :2000/09/18(月) 20:51
>403さん。
多分・・・。いいんじゃないかな適当で。
405優しい名無しさん :2000/09/18(月) 22:12
一方そのころモナーは、
天丼にしようかカツ丼にしようか迷っていた。
そして3年後・・・
西洋のアフガニスタンと言われる
パクチー山本(芸人、32歳)は5代目魔婿
として選ばれたというのは、また別の話デスぢゃ。
406優しい名無しさん :2000/09/19(火) 12:11
鬼塚、陳、ポポチョフと多くの人間から追われているモナー
一刻も早くここから逃げなくては
必死で走るモナー
やがて別に必死で走る必然性の無いことに気が付いたモナー
「鬱だ・・・死のう・・・」

そんなモナーの眼前に怪しげな物体があらわれた。

「緊急脱出用ロケット」
脇に添えられた注意書きこう書いてある。
「このロケットに乗れば地球上のどこかへ飛んでいけます」
モナーは迷わず乗り込んだ。そして点火、3、2、1、発射!

ロケットは音速を超えて空を飛び、やがて着地用カプセルが
切り離され、パラシュートが開き、モナーは着陸に成功した。

そんなモナーが行き着いた先は…
407優しい名無しさん :2000/09/19(火) 12:27
武蔵小杉であった。
408優しい名無しさん :2000/09/19(火) 13:40
明日の今ごろには、武蔵小杉に着いているのか…
陳が雑然とした上海のビル群に沈みゆく、真っ赤な太陽
をぼんやりと見ながらそう考えていた時だった。
「陳…何を考えているの?」
恋人の小連が、陳の思考をさえぎった。
「なんでもないさ。明日、日本に行くからこの景色を目
に焼き付けようと思ってね。」
我ながら、嘘をつくのが下手だな。それに相手も悪い。
陳は自分のばか正直さにあきれながら、顔を紅潮させ、
大きな眼で、自分をまっすぐ見据える小連にむかって、
慰めるべく言った。
「危険な仕事じゃないよ、ちょっと日本見物に行くだけ
さ。」
この嘘にも呆れ果てる陳。
小連は目にいっぱいの涙を浮かべて、それでも何かを言
おうとする。
「もう最後って言うんでしょう?いつだってそう…」
陳はそっと小連を、抱き寄せる。
「今度こそ最後だ。心配するな・…」
これは嘘ではない。この事件を片づけて、田舎に小連を
つれ、今彼女のおなかの中に宿る新しい生命と一緒に畑
を耕す積もりでいた。
「いつだって、心配してるのよ…」
流れる涙をそのままに、小連は賃の胸をちょこんと殴る。
帰るさ…モナーを殺してでも帰る…
陳が上海を立ち、羽田に着くと、そこには鬼塚が待って
いた。
409優しい名無しさん :2000/09/19(火) 19:12
時は1991年。この年は騒がしく、また次の時代へのエネルギー
にみちみちた年であった。ソ連は崩壊し民主化をひた走り、中東の
狂信的な首謀者と多国籍軍とで、戦争が起り、金日成が死んだ年と
いえば思い出すだろう。
日本ではいまだ、狂ったバブルの尾ひれにしがみつき、女性の権利
が大きく是正されたことによってか、バツ1などという流行語を生
んだ。

ところでモナーは・・・

410優しい名無しさん :2000/09/19(火) 20:23
1991年当時。
モナーは引きこもり生活をしていた。
部屋の隅に寄り添い本を読む日々であった。
「鬱だ・・・死のう・・・」
411優しい名無しさん :2000/09/19(火) 20:24
話は戻る。
陳と鬼塚は再会を喜び、互いに抱きしめあった。
そいて凶悪犯「モナー」を捕らえるべく、作戦を練るため
桜田門へと向かった。

一方、ポポチョフもアエロフロート機で成田へ到着した。
「モナー、ゼッタイ、コロス」

その頃モナーは
武蔵小杉で行くあても無く、立ち往生していた。
412優しい名無しさん :2000/09/19(火) 20:29
一方アメリカは…
クリントン大統領は薬物関係では、後ろめたい過去があるため
胸を張って取り締まりを言い出せなかった。
その為FBI部隊の日本派遣は当分見送られた。
413警視庁にて・・・・ :2000/09/20(水) 01:13
「罠をしかけるか?」
「囮捜査か。面白い・・・・・」
「エサは?リタリンあたりか?」
一致協力する二人の敏腕警部を余所に、捕獲した後のモナー
の処遇について駆け引きを続ける日中両政府。江沢民、蜃気
楼、両首脳にとって、モナーはパンダ並の珍獣らしい・・・・
414U-名無しさん :2000/09/20(水) 03:19
その時狂った首相が核のスイッチを押した!
415名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/20(水) 04:50
核のスイッチを持っている国は
米・英・露・仏・英・印・パ
であるがその中にキチガイは(恐らくいない)
核のスイッチを押したのは…そう、北朝鮮でる。
416優しい名無しさん :2000/09/20(水) 10:06

命中精度が極めて低い北朝鮮のミサイルは
モナーの頭上を越え、お台場フジテレビの丸い部分に命中。
核弾頭は不発だったものの、フジテレビの丸い部分は衝撃で
くだけ散った。死者は幸いにも、ちょうど丸い部分に居た
ロン○ンブーツ1号2号の2名だけであった。

不発の核弾頭は放射能汚染をもたらすことも無く、自衛隊の
手によって秘密裏に、処理され茨城県東海村へと送られた。

核ミサイルのボタンを押した洪成南首相宅(註:金正日は首相では
ありません)には公安職員数十名が乱入。寝室から密輸品のドグマチール
トリプタノール、セルミン数百錠が押収された。

首相は即時解任され、強制収容所送りとなり、ミサイルの一件は
「人工衛星の打ち上げ失敗」ということで、穏便に処理された。

ロ○ドンブーツ1号2号の死を、ラーメン屋のTVのニュース速報
で知ったモナーは、少し嬉しい気分になり、餃子を追加注文した。
417優しい名無しさん :2000/09/20(水) 10:37
捕獲した後のモナーの処遇について
駆け引きを続ける日中両政府。

蜃気楼「アンニョンハセヨ」
江沢民(ちっ、こいつ中国と韓国の挨拶、間違えてやがるな。)
江沢民「それはお隣の国の挨拶でして、中国ではニイハオと言います」
蜃気楼(げ、またやってしまった、記者ども聞いてねーだろうな)
蜃気楼「いやいや軽いジョークです。ニイハオ、ニイハオ」
蜃気楼「所で本日の要件は?援助の追加ですか?」
江沢民(こいつ、わが国をたかり屋扱いしてやがるな、何て無礼な)
江沢民「逮捕後の『モナー』の処遇についてです」
蜃気楼「モナーって何でしょうか?」
秘書官「ごにょごにょ…(蜃気楼に耳打ち)」

しかし、秘書官の努力むなしく、蜃気楼の頭脳では、この複雑な事件を
理解するのは不可能であった。

蜃気楼「上野動物園にでも引き取らせましょう」
蜃気楼「こないだお宅から貰ったパンダが死んだので、代わりと言うことで」
江沢民(なんで、この低脳猿が首相になれるんだ?)

江沢民「失礼、ちょっとお手洗いに…」

そういって江沢民は中座した。

江沢民(レキソタンを飲み干す江沢民。江沢民がキレるまであと何分か…)
蜃気楼「江沢民ってやな奴だな、なんであんなに機嫌が悪いんだ」
秘書官(てめえのせえだろ!)

延々と続く日中両政府首脳会談。
418名無しさん :2000/09/21(木) 01:18
警視庁内会議室…

日中警察界の精鋭である二人の敏腕警部の会議は
続いていた。
「問題はエサだな」
「リタリンで釣れるのか、むしろダウナーの方が…」
では試食してみよう。
テーブルの上の錠剤を次々に飲み干す2人。
419優しい名無しさん :2000/09/21(木) 13:06
   ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (@`@`゚Д゚) < 逃げなくては!!
\ / つ ノ    \________
 (__-、ノ
 ノノU
 ∪

420優しい名無しさん :2000/09/21(木) 17:00
鬱・無気力しりとり4からヘルプ!!飛び入り〜...

ageageageage立て立てぇーーーー

収拾つかなくなってきた...どうすりゃいいの。
また鬱だ・・・
テーブルの上の錠剤を飲み干そうとする二人の間に無理矢理割り込み、
残りの錠剤を奪い取る。

次第に穏やかな眠りに誘われる... 「...ギコも一緒に眠ろうよ」エサに釣られたのは私であった。飛んで火に入る夏のムシ・・・・・・
421名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/21(木) 18:39
こうして警視庁内会議室の面々は睡魔に襲われ
完全お休みモードに入っていた。

その頃、モナーは…ラーメンと餃子で腹いっぱい
になったし眠ろうと思った。しかし、寝場所が無い。
モナーはダンボールを布団に眠る事になった。
…しかし薬が全くないため反跳性不眠で全く眠る
ことが出来なかった。
422優しい名無しさん :2000/09/21(木) 20:54
突然だが、モナーは宇宙飛行士としてNASAに選ばれた。
423名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/21(木) 23:59
モチロン薬物関係で後ろめたい過去がある
クリントン大統領がモナーにシンパシーを
感じての事である。
424革命的マル○チスト集団 :2000/09/22(金) 00:17
「米帝国主義によるぅ、モナーの独占をぉ、我々はぁ、断固
として許さないのであるぅ!!」
彼らのNo@`me so!の時計は'60で止まっているらしい。
「人民のお役に立ちたいですぅ♪」
「いい子だな、なでりなでり・・・・」

さて、モナーのアメリカ逝きを阻止すべく列強は動き出す・・・・
425名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/22(金) 09:28
一方、モナーの方は不眠地獄に苦しんでいた。

「あー、なんで俺生きてるんだろう」
「生きてても辛いだけで楽しくないな」
「いっそ世界が突然終ってしまえばいいのに」
「みんな俺のことどう思ってるんだろう」
「薬を飲まないと眠れないなんて…俺って駄目だな」
「鬱だ・・・死のう・・・」
426大日本護國赤誠報國會 :2000/09/22(金) 09:29
会長は熱く語っていた
「モナーは神国日本固有の財産だ」
「アメ公や中共、露スケどもには渡さんぞ」
「大和魂があればできない事はないのじゃ」

会員一同整列して答える
「押忍!」

プルルルル…そこへ電話が。
「会長、稲○会からお電話です」
427名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/22(金) 13:49
会長は電話を取った。故郷の「稲作会」からの電話だった。

「新米取れだはんでなさおぐっといだ」
(標準語訳:新米が取れたのであなたに送りました)
「わりな」
(標準語訳:ごめん)
「なも」
(標準語訳:別に気にすんなよ)
「せば、またな」
(標準語訳:じゃあね)
428優しい名無しさん :2000/09/24(日) 07:28
一方、モナーの方は不眠地獄にまだ苦しんでいた。
「ああ、こんなときに青玉があれば・・・」
「鬱だ・・・死のう・・・」
429優しい名無しさん :2000/09/24(日) 17:16
もう駄目かもしれない。ただそれを受け入れるのは怖いんだ。

レスが返ってくることが面白かった。言葉がつながっていくことに
充実感を感じた。単純なんでね。
一時期はね、待ってたんだ。答えを何個も用意して。
ブラウザよ、さあ立ち上がれ。なんつって。

僕の孤独感。

それがただ、どこにも馴染めないんだっていう、
なんだか頭にくる悪意の合意が、僕と絶対に
関係ないところで決定されているってことに
いい大人になった今ごろ再認識させてくれた。
魂が孤独なんだ。

こんな時には。
なにごとかの遺書を書かねばならないんだ。
葬り去らなければならない何かがなければいけないんだ。

悲しい喜び。
430優しい名無しさん :2000/09/24(日) 17:33
そのときモナーは思い出した。
「テレホタイムじゃん!2ちゃんに逝ってみよう!!」
431優しい名無しさん :2000/09/24(日) 18:28
>429
諦めろ。俺もそうする。
432優しい名無しさん :2000/09/25(月) 00:23
モナーは2ちゃんに救いを求めた。

やはり、レスが返ってくることは面白かった。
言葉がつながっていくことに充実感を感じた。

しかし、満たされない孤独感。

テレホタイムと共に終る希望。

モナーは昼の明るい日差しの中、漠然と眠りに
就き、漠然と寝覚め、漠然と不安に苛まれる。

そして、また夜が来る。

言葉がつながっていくことは
心がつながる事なのか?
433優しい名無しさん :2000/09/25(月) 00:37
一方、モナーの身柄を確保しようとする各方面の
人々は武蔵小杉の町を包囲しつつあった。

しかし、各者とも、迂闊にモナーへ手を出す事は
出来なかった。モナーの身柄を確保するため各方面の
人物が動いているという情報は、既に周知のものと
なりつつあり、それがお互いを牽制し合う状況を生み出し
一種の拮抗状態が生まれたのだ。

そんな事も知らずモナーは一心不乱にキーボードを
叩き続ける。淡い希望を抱いて。
434優しい名無しさん :2000/09/25(月) 01:50
あの日々に・・・・・帰れるものなら帰りたい・・・・でも、あの懐かしく、楽しかった
日々を穢してしまったのは自分自身なんだ・・・・

背後に漂う殺気に、この時のモナーが気づくはずもなかった・・・・
危うし!モナー!!
435優しい名無しさん :2000/09/26(火) 03:31
一瞬の出来事であった。
モナーを襲おうとした男は、突如気を失い倒れた。
驚くモナー。
モナーの目の前にはモナコでモナーを助けた
あの謎の鉄仮面が立っていた。
「ふぉふぉふぉ、お主は少々警戒心が不足しているようじゃの」
呆然とするモナー。
あげ
437優しい名無しさん :2000/09/29(金) 08:31
続いてモナーは謎の鉄仮面から衝撃の一言を聞く
「このスレもだんだん人気が無くなってきたのぅ。
 下がりまくりじゃ。ふぉふぉふぉ」
「鬱だ・・・死のう・・・」
438優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:24
鉄仮面はポポチョフだった。
「モナーヲコロスノハ、カンタン、ダッテヤツハ、シニタガッテイル」
その笑顔か歪んだ。
「シニタイヤツハシネバイイ。セイシンニ、コドクヲアタエレバ、スグジサツダ」
モナーに向かってポポチョフの哄笑が響く
「こんな小説で気をひこうだなんて、そんなことだから駄目なのよ!」
お前は・・・k!?
439優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:28
「気持ちの悪い男ね。もう救いようがないわ。氏になさい。
 気持ち悪いから氏んでよ」
モナーはいきな



  た
うおおおおおおおおおおお
ポポチョフをレウィプするモナー奴は獣だ。
ポポチョフは泣きながら「リーザ」
とつぶやいた。
440優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:38
「リーザ」
それは彼女がロシアで洗脳兵器になり人体改造で
男になったり女になったり、オナーニーしたり、
ネカマになったり、kという名前で日本の治安を悪くする
工作に従事したり(躁鬱版の荒らしはそれによって切れた鬱ものが、
事件を起こすのを期待してのことだったー落合筋)
する前の名前だった。

彼女がその名前でいる間、彼女はホームレスとしての
自分しかしらなかった。
だから生きるために人体実験に志願した。
そんな自分に氏にたいシニタイと言う鬱ものは
許せない甘ったれに見えた。
441優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:40
だがモナーに犯されながら、彼女は不意に全て光に満ちあふれて見えた
「あなたは・・」
442優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:44
その日武蔵小杉は壊滅した。
ポポチョフに内蔵された小型核が町を吹き飛ばしたのだ。
ポポチョフが見た光と安らぎは果たして人体実験に
良心の呵責を覚えた科学者がセットしたものか、神が与えたものか
知る人はいなかった。
モナーは・・
443優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:47
モナーは生きていた
だがいつもと調子が違った。
核などモノともしなかったモナーだが、
今回のはモナー向けに特殊な放射線を出す特殊技術が隠されていたのだ。
444優しい名無しさん :2000/09/30(土) 22:50
モナーは被爆者の群に混じり、
左手がケロイドの医者に言われた
「ろくな薬もないんだ。逝きたかったら、逝きる意志を持つしかない」
しかし鬱が彼を襲う・・
445優しい名無しさん :2000/10/01(日) 01:31
はっ、とモナーは目を覚ました。
何だ夢か…。
ところでここはどこだろう。
446かなり手遅れ@猫右翼 :2000/10/01(日) 04:51
随分長い間眠っていたようだ。
おかしい、俺は不眠地獄に陥っていたはずなのに…

視線を落とすと腕に無数の注射穴があることに気付いた。
肘の裏側は内出血でぶす色に腫れ上がっている。

…俺は、眠らされていたのか…?

モナーは頭を起こして真正面を見据えた。
そこには…
447優しい名無しさん :2000/10/01(日) 12:52
昭和天皇がいた。
「あなたは昭和天皇陛下ですね」
焦って怪しげな敬語を使うモナー
昭和天皇は得意の切り返しをした。
「あ、そう」
448優しい名無しさん :2000/10/01(日) 13:00
昭和天皇の隣にはダイアナ皇太子妃もいた
「Who are you」
焦って怪しげな英語を使うモナー
ダイアナ皇太子妃の隣にはシンキローもいた
「オマエモカー」
449優しい名無しさん :2000/10/01(日) 13:34
そしてついに、モナーの前に神様が現れた。

「モナーよ、そなたは自分の名前の由来を知っておるか」
神は語りかけた。
「わ、わかりません」
震えるモナー。

そなたの名は「独り」「単一」を意味する
ギリシア語「モナス」に由来しておるのじゃ。

つまり、そなたは孤独の象徴として創造された
存在であるのだ。わかるか、モナーよ。
450( ´∀`)の神 :2000/10/07(土) 11:05


            ヘ⊂⊃  へ
.          ╋/∧♪∧ /ヽ\ヽ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.          ┃(・∀・;)ヽノヾ ヽヽ< 分かるか?モナーよ。このスレを復活させるのじゃ!!
      ⊂     つ  ヽヽヾ  \_______________
( ・∀・)      ┃| | |     ヽヾ
( ∩∩)       ┃(_(_)     ヽ

ははっ、おおせのとおりに。
451優しい名無しさん :2000/10/07(土) 16:42
私はキリストを使わし、人が知恵を使うのを認めた。
私はアラーとして神とともに人が生きる道を示した。
私はモナーとして人が死ぬ自由を認めよう。
何せ最初に間違えたのは私だったのだから・・

鬱だ氏のう・・

驚愕の事実!モナーは神だった!
452光源氏 :2000/10/07(土) 18:22
いや神は僕さ。
453優しーい名無しさん :2000/10/07(土) 20:46
いや僕だい
454  :2000/10/09(月) 11:46
モナーは拳銃自殺で氏んだ。
455優しい名無しさん :2000/10/09(月) 12:43
え?!終わり?!
456優しい名無しさん :2000/10/10(火) 05:12
その時奇跡は起きた。
「モナーよふたたび目覚め、使命を果たすのじゃ」
神がそう語ると、ひとたび死んだモナーは命を取り戻した。
「使命とは何でしょうか?」
と、神に問うモナー。
しかし、答えは無かった。
457名無しさん :2000/10/10(火) 05:31
しかしそれは仕方ないことだろう。
神もさすがに朝の5時には眠かった。
モナーも使命のことはしばらく脇に置いといて、
とりあえず寝ようと思った。
夢の中では、さすがのモナーも鬱から解放されるのであった。
「あ、今朝はもえるごみの日だ!あぶない、あぶない」
458優しい名無しさん :2000/10/10(火) 12:09
慌ててゴミを出しに電柱脇へと急ぐモナー。さっさと出して
戻り、もう一眠りでもすればいいのだが、そこは彼のこと、
お隣の山田さんちのゴミが気になって仕様がない。

「あ〜あ、東京都指定の袋じゃないのに入れてる・・・・ちゃんと
分別してるのか?人に見られるとマズいモノでも入ってるのか
・・・・・?」

気になって仕方がないモナー。
459ころころ :2000/10/10(火) 12:16
するとむこうの電信柱の影から、やはりこちらをのぞいている
男の影があった。モナーが目を凝らすと、彼はモナーとそっくりな
すがたをしていた。男のくちびるがうごく・・・

「ワガナハ、ナモー、ソナタノブンシン、
キョウハモエナイゴミノヒジャ」
460怪しい名無しさん :2000/10/10(火) 13:38
ナモーはモナーの分身などといいながら、
その口調は、かの鉄仮面そっくりだった。

モナコの陽光と、アナフラの甘さを思い出しながら
モナーは思った。
「薬の包装紙は、燃えないごみだったけ?
 こんなのが袋から透けて見えたら、
 ご近所さんになんて思われるのだろう・・・」

10月の半ばともなると、早朝の5時はまだ暗く、
肌寒い夜風が家々の隙間に残っていたりもするのだ。
紅葉と呼ぶには、あまりにも汚い並木を見上げながら、
木の葉を舞い散らす夜風の名残に身を任せ、
モナーは自分の使命について考えるのであった。

そんなモナーに無視されたと感じたナモーは・・・
461哀しい唐辛子さん :2000/10/10(火) 17:46
突如、山田さんちのゴミ袋を漁り始めた。
モナーが止めるヒマも与えず、
全ての袋を漁り終えたナモーは高らかに叫んだのだった。

「秋刀魚の身を綺麗に食べていないぞッ!
 山田さん達は。
 もしかして食欲が彼らもないのか?」

こんな奴が自分の分身であるのかと
絶望してしまったモナーは一人呟く。
早朝の薄明かりの中で、まだサイレースの残った体を振るわせつつ。

「鬱だ・・・死のう。」

徐々に東の空が明るくなり始め、
東京の町並みは喧騒を取り戻し始める。
仕事帰りのホスト・ホステスは煌びやかな服に、
虚ろな体を包み、コンビニの弁当袋を下げて部屋へと向っている。
始発電車で職場へ急ぐサラリーマンの姿も、ちらほら覗えた。

そこには普通の日常が広がっていた。
「普通」、それこそがモナーの追い求めていた、
ただ一つのことだったのに。

そんな風景を眺めながら、
モナーはまだ鬱になる前の、
毎朝が元気だった頃の、うきうきした感情を
必死で思い出してみようと試みた。
それで、何が変わるという訳でもないのだが。

・・・久しぶりにあの頃の日記を読み返してみようか?
462優しい名無しさん :2000/10/11(水) 00:55
この時、はじめてモナーは気づいた。なんてことだ!俺が初めて
日記をつけたノートは・・・・ジャ○ニカ学習帳・・・・!クラスの皆に
ダサイって言われて・・・・俺はあの頃から鬱だったのか・・・・!?
463優しい名無しさん :2000/10/11(水) 00:56
この時、はじめてモナーは気づいた。なんてことだ!俺が初めて
日記をつけたノートは・・・・ジャ○ニカ学習帳・・・・!クラスの皆に
ダサイって言われて・・・・俺はあの頃から鬱だったのか・・・・!?
464優しい名無しさん :2000/10/11(水) 02:45
3月24日(木よう日)はれ

また西村にけられた。
今日は1まん円もってこいといわれた。
お母さんのさいふから1まん円さつをとって西村にもっていった。
西村はすごくよろこんで走っていった。
でもあとはせん円さつしかないから、ぜったいばれる。
だからさいふをかくした。
西村はおやにはいうなよといつもいっている。
もしばれたらまたあれをやられる。
あれはぜったいにいやだ。
465怪しい名無しさん :2000/10/11(水) 13:05
哀しげに日記を読むモナーの背中から、
詩人のナモーが語りかけるのだった。

「こんなにも失われたものについて
 あの幼かった日の午後について 何かを語るために
 しばしば思いに耽るのは楽しいことだろう
 それは二度とあのようには現れては来なかった――なぜだろう?

 いまでも私たちはそれを思い出す――おそらくは雨の降る日に。
 けれども私たちはもうそれが何であるかを知ってはいないのだ
 二度と生活が 邂逅や 再会や 前進で
 あの頃のようにみたされていたことはなかった…」

しかも、それはリルケのパクリだったのだ。
それであっても、モナーは深く感銘を受けて、
感傷に打ちのめされはじめた。
466優しい名無しさん :2000/10/11(水) 23:01
もう戻ってこない、「普通」の日々…。

たとえ、それが苛められていた毎日であろうとも、
恐喝されていた日常であろうとも、
あの頃はこんなに不眠じゃなかった。

そして、大人になればそいつらを見返してやれると思っていた。
明るい未来を思い描くことで現実逃避が出来ていたのだ。

だが、今はどうだろうか。
毎日、山のような薬を飲み、
将来に対する不安は、消えることなく
一日中モナーの頭の中に固着してしまっている。

普通の人間に対して殺意を抱けたのも、
鬱になってしばらくの間だけだった。
今は、社会に剥く牙さえない。
そして、モナーの独白は続く…
467優しい名無しさん :2000/10/12(木) 01:29
畜生、鬱に押し潰されそうだ。このままじゃいけない。そうだ、
こないだ本屋の心理学コーナーで立ち読みした「イメージトレ
ーニング」とやらをやってみよう!俺は強いんだ、偉いんだ、
そこらの愚民共とは違うんだ。ガキ大将の西村なんてボコボコ
にした後、素っ裸にひん剥いて往来に放り出してオーライ♪泣
き顔に小便ひっかけてやるのさ♪

・・・・・って、これじゃ、いじ〜めトレーニングだよ〜〜・・・・・

モナーの苦悩は続く。
468優しい名無しさん:2000/10/27(金) 22:19
誰もいないのか。
寂しいな。
まあいいや、どうだって。

俺の人生も色々あったなぁ。
今日で最後か。
まあいいや、どうだって。

なんでこんなことになっちゃたんだろう。
こんなはずじゃなかったのに。
まあいいや、どうだって。

さむいなぁ。
もうすぐ11月だもんなぁ。
まあいいや、どうだって。

なんか美味しいもの食べたいなぁ。
ティラミス...
まあいいや、どうだって。

紅三四郎の最終回が知りたかったなぁ。
片目の男と会えたのかなぁ。
まあいいや、どうだって。

ホームページでアルバイト
トラフィックでリッチな生活
まあいいや、どうだって。

疲れたなぁ。
そろそろ逝くか。
まあいいや、どうだって。

どうだっていいのかなぁ。
よくないのかなぁ。
まいいいや、どうだって。

明日は雨かなぁ。
晴れたらいいなぁ。
まあいいや、どうだって。

これ以上書いたら省略されるのかなぁ。
そんなに書いたことなかったなぁ。
まあいいや、どうだって。

はぁ〜〜〜ぁ...
疲れた...
寝る。
469優しい名無しさん:2000/10/28(土) 14:36
まあいいや、どうだって。
延々と繰り返すモナー。ただ、ひたすら、辛い
470優しい名無しさん:2000/10/28(土) 17:11
辛くて、辛くて。
でも涙はもう流れなかった。
471優しい名無しさん:2000/10/31(火) 16:51
不貞寝を決め込むモナー。
ロヒプノールを大量に飲み下した。
472優しい名無しさん:2000/11/01(水) 01:41
モナーは胃洗浄、活性炭の刑となった・・・・・
473洋上にて:2000/11/03(金) 22:37
モナーの胃液がまたしてもステンレスの、洗面所にぶちまけられた。
それをみて、すかさず水道を喉奥深くに、つっこむ医者、看護婦は
2人掛りでモナーを押さえつけるため、汗を飛ばした。

それでもモナーは泣かない。

何度目の嘔吐だろう。臭いも味も無味と化した液体が、
鼻からも吹き出す。モナーは地獄を感じていた。

それでもモナーは泣かない。
474優しい名無しさん:2000/11/04(土) 16:33
愚痴は見苦しいから止めろ。
と鬼塚は言うのが聞こえる。
いいじゃん。鬱でも暇なんだから・・
モナーは思う。
俺はそういえば飯はどうしてたんだろう。
もうたべない・・
475優しい名無しさん:2000/11/06(月) 13:57
明日か明後日になれば、活性炭が黒い糞となって、
ベッドの上で拘束されて、管だらけのモナーの尻につけられた
オシメの中に排泄されるのだ。
人間(?)の尊厳も何も合ったものではない。
そして、今も導尿のためにつけられた「バルーン」に、
尿が哀しいくらい少量、しかし確実に流れつづけていた。
476優しい名無しさん:2000/11/06(月) 21:27
「なんだか、妙にリアルだぞ?」とモナーの様子を覗き見た鬼塚は思う。
「ロヒプノールで良かったのぉ。こうなることが分かっておったから、
 トリプタノールは全部取り上げておいたのじゃ。フォッフォッフォッ・・・」
鉄仮面は面識のないはずの鬼塚に対して不気味な笑い声を上げながら話しかけた。
そして、相変わらずモナーの髪形は変だった。
「仕方ないじゃん、入院してICUにいたら風呂入れねーんだからさ。」
ギコ看護婦はモナーを庇った。
その頃、少し離れた閉鎖病棟の一室では・・・
477優しい名無しさん:2000/11/07(火) 01:11
モナーが死ぬ  :正正正

モナーは死なない:正正正正正正

「死なない方に一票!」「ODで自殺ってぇのは失敗率高いからねえ・・・・」
モナーの生死でトトカルチョが行われていた・・・・・
478優しい名無しさん:2000/11/07(火) 01:20
院長「ワシの経験から言うと彼はステっちゃうね(医学
用語:死ぬの意)ワシの秘蔵の極上ガンジャ賭けてもいいぞ
ハハハハハハ。」
479哀しい唐辛子:2000/11/07(火) 10:02
しかし物語の都合上、モナーが死ぬことはなかった。
なんとか生き長らえ、ICUから閉鎖病棟に移る時にモナーは、
久々に陽の光を見た気がした。
それは晩秋の夕暮れ。
夕陽がモナーの影を長く長く、
まるで彼の永遠に続く苦痛のように引き伸ばしていた。

そして閉鎖病棟にモナーが来ることを知った病人達の間では、
配当金の分配が行われていた。

また若い研修医を巡って病棟看護婦の間で
熾烈な戦いが起こっていたことは別のお話。
「お医者様と結婚して一生楽に暮らしたいぃ〜」。

モナーはそんなことを知るよしもなく、
ただ淡々と車椅子で病棟へと運ばれていくのであった。
だが、そこには院長の陰謀が・・・
480優しい名無しさん:2000/11/07(火) 12:15
婦長「よろしいのですか?あんなのを入れたら他の患者に悪影響が・・・・」
院長「ん。あれで以外と金持ちなんじゃよ、モナー君は。何しろモナコ公
   国公女の夫だしなぁ。内観療法とか保険外の治療でタップリ稼がせ
   てもうらうさ・・・・(ニンマリ)」
481優しい名無しさん:2000/11/07(火) 13:38
「なんだこれはっ!」、院長は叫んだ。
知らない内に意味不明のビラが机の上に置かれてるではないか。
それにはこんなことが書かれてある。

『俺は久々に登場のナモーだ!
 お忘れかもしれんがモナーの分身だ!
 なんだかシュールになってるぢゃないか!
 連載のここ10回くらい、みんな読め読め。
 入院したことない奴、「死にたい」ってほざいてる奴、
 読んで現実を知りな!
 ナモーの特別出演でした。
 反論ある奴は、登場人物になって書きまくれ!』

「な、なんだ?最近の労組はこんなこともするのか?」
「わしの悪事も暴かれてしまうのか?いや、誰かがたれこんでも
 わしの力を持ってすれば大丈夫じゃ。」
 ・・・しかし、狼狽を隠せない院長。
482優しい名無しさん:2000/11/07(火) 16:03
看護婦の初年度の年収は330万円もあるしな・・・。
研修医でも当直すれば一泊10万も報酬があるぜ・・・。
ふっ、俺達入院患者は金なしさ。
ボンビーボンビー、ボンボンビー。
突如、病棟から聞こえる患者たちの歌声。
483あら:2000/11/07(火) 16:23
その頃、モナーは扉の前にいた。
シッカリした鍵のついた、重そうな鉄の扉。
車椅子を押していた看護婦は
「ちょっとまってくださいね」
と言って、腰にぶら下げた鍵の束のうちの一本で扉を開け、モナーとともに中へ入ると、
また、厳重に鍵を閉めた。
ふと窓を見ると、晩秋の夕日は沈みきって藍色がかった空を遮るものがあった。
「…格子、鉄格子か…」
モナーは呟いた。すかさず看護婦は
「皆さんの安全のためですよ」
と答えた。
「そうですね」
とモナーは鉄格子の向こうの夕闇を遠い眼で見つめた。
「ここは、長い人生の休憩場所だと思って下さい」
看護婦はやさしげながら偽善的な声で言った。
でも、モナーはわかっていた。全てをわかっていた。
わかっているからこそ、抜け出せないこともわかっていた。
格子の向こうの空にはまだ行けない。


484優しい名無しさん:2000/11/07(火) 20:56
扉をくぐると奇妙な叫び声や、壁を叩く音が響いていた。
一応、閉鎖病棟であってもロビーと名のつく場所もあり、
そこでは薄笑いを浮かべた人々が、指を振るわせながらタバコを吸っている。
充満したタバコの煙は鉄格子越しに晩秋の夕闇へと立ち上っていく。
そこには典型的な精神病院の光景が広がっていた。
モナーは通院経験しかなく、このような場所に身を置くのは始めてだった。
「まさか、現実にこんなところがあるなんて・・・。」
世間に流布されている精神病院像は、
ステレオタイプ化されたものだと信じていたモナーにとって衝撃の一瞬であった。
まだ点滴がぶら下がってる腕を哀しげに膝に乗せたままモナーは過ぎ去りし日々を想うのであった。
・・・・・・。
「さぁ、ここがモナーさんのお部屋ですよ。」
看護婦はモナーの追憶を遮るかのように告げ、
ナースコールの場所を教えたあと、少し嬉しそうに言った。
「もうすぐ夜勤の方が来られるから、しばらくベッドでゆっくりと休んでいてください。
 こちらに移ってきたばかりで疲れてらっしゃるでしょうし。」
・・・そう、看護婦は勤務を終えてこれから家に帰るのだ。
そこには生活がある。モナーが手に入れられなかった普通の生活がある。
先日、早朝にゴミを出しながらサラリーマンを眺めた時と同じ哀愁が胸に溢れ出た。
自分はいったい何をやっているのか、この年にもなって。
あの看護婦は自分と同い年くらいではないか。
もし、自分が鬱になってなかったら今ごろどうしてただろうか・・・。
虚しい空想にモナーは耽り始めた。
485あら:2000/11/08(水) 01:21
どれくらい時がたっただろうか?
「モナーさん、頓服の時間ですよ」
空しい空想から檻の中に戻してくれたのは、
先ほどとは違う看護婦の声だった。
「毎日寝る前にはお薬飲んでくださいね、あと、鉛筆やペンなど、
先のとがったものはこの時にお預かりしますから…
あ、まだいらっしゃったばかりだからお持ちでないんですね」
夜勤の看護婦は新患対応の杓子定規の話を一通りしつつ、モナーの薬を準備した。
「じゃ、お口開けてください」
看護婦の右手にはすでにPDPから取り出され、名前さえわからない
錠剤がいくつか握られており、左手には水の入ったコップが待ち構えていた。
「え、何飲ませるんですか?!」
「あ、これ?よく眠れるお薬などよ」
インフォームドコンセントなどくそくらえの状態で、
口の中に薬はほうりこまれ、すかさず水で流し込まれた。
「モナーさん、もう一度お口をあけてくださいますか?」
嫌に即効性の頓服薬である。
あれだけ薬剤耐性がついているモナーであるのに、
飲んだ瞬間から意識が朦朧とし始めていた。
もしかしたら、あれだけの薬を一度に飲まされたので、
抑制系薬物の相乗効果が起きたのかもしれない。
…いや、わざとそれを利用した処方なのかも…。
朦朧となりながらも、マイナス思考の迷宮に入り込もうとしていたところを
「モナーさん、お口開けてみて!」
と看護婦の鋭い声がひきもどした。
言われるがままにモナーはぼんやりと口をあけた。
看護婦は、モナーの口にの中に薬が残っていないのを確かめると、
「おやすみなさい」
と部屋を出て行った。
彼女はこれから、何人もの患者をあの薬で眠りの世界に導くのだ。
「…おやす…」
モナーの意識はとおのいていく。
…白昼空しい空想にとらわれ、夜眠って悪夢に追われるのか…。
最後にそう思いつつ、モナーは閉鎖病棟での初めての夜を迎える。
486優しい名無しさん:2000/11/08(水) 03:20
彼女は一通り病棟を回り、エレベーターに乗り最上階の院長室へ
入った。大麻独特の香りがする。
「院長…」
487優しい名無しさん:2000/11/08(水) 16:25
そういいながら馴れた手つきで白衣のボタンをはずしていく彼女。
しかし次の瞬間、その手が止まった。
薄暗がりになれてきた彼女の目にうつった男の顔はなんと・・・
488優しい名無しさん:2000/11/08(水) 18:45
鬼塚だった!
狼狽する看護婦。
ふと周囲を見渡すと、手錠をはめられた医院長と他の看護婦達が!
「麻薬取締法違反で逮捕する!」
489優しい名無しさん:2000/11/08(水) 18:56
連行する警察官に抵抗しながら、院長は言った。
「大麻は精神依存も身体依存も耐性ない、肺がん誘発率を上げるタバコより
安全な薬物なんだ!某有名薬学博士も著作でそう述べているんだ!
それを用いてHAPPYになれるんだぞ!犯罪だって減るんだぞ!」
「うるさい!大麻も覚せい剤も抗うつ薬もすべてが悪なんだ!!」
鬼塚は在りし日の妹の笑顔と惨めになった動かぬ姿を思い出し、
搾り出すように叫んだ。
鬼塚は満足感と空しさという矛盾した感情を抱えて、
院長らを乗せて闇に消えていくパトカーの点滅ライトを見送った。
490優しい名無しさん:2000/11/08(水) 21:02
しかし患者達は眠剤で眠らされていたので異変に気づかなかった。
一夜明けると・・・・。
491哀しい唐辛子さん:2000/11/08(水) 22:49
また、何事もなかったかのように、
六時きっかりに病室には明かりが燈るのだ。
眠剤が残って呆然としている患者、早朝覚醒でベッドの中で既に起きていた患者。
誰彼かまわず、明々とした蛍光灯は、まだ暗い朝の病室を照らす。
モナーもその中の一人だ。

ただその日の朝刊では社会面の片隅に、
「精神病院院長・看護婦、大麻不法所持で逮捕!」という記事が載ってはいたが。
そういえば、関西の超有名国立大、K大学の精神科の医師も、
一時期、自らのHP(K大学ともリンクしている)から、
大麻の有用性を説いたHP、及びアダルトサイトへのリンクを載せていて、
一部患者からクレームが出たため、秘密裏に削除したという事件があった。
しかし、それはまた別の機会にお話しよう。
今はモナーの運命をたどることが先決だ。

院長を逮捕した鬼塚が、モナーを前にして何もせずに帰ったとは、
賢明な読者諸氏も考えてはおられぬであろう。
そう、彼は非常に巧妙な細工をナースステーションに施していた。
それは・・・
492優しい名無しさん:2000/11/08(水) 23:11
===================完結====================

==========================完=====
493優しい名無しさん:2000/11/09(木) 01:09
鬼塚「何、大した事じゃないさ。モナーに処方されるレキソタンをな、
   リタリンとすりかえておいただけさ。鬱野郎ってのは向精神薬
   で背中を押してやるだけで鳥になって飛んじまうからなあ(ニ
   ヤリ)」
そう言えば躁鬱患者ってのは鬱が解けかけた頃が一番危ないんだったっ
け・・・・
494優しい名無しさん:2000/11/09(木) 05:05
6時半。
院内放送からラジオ体操が流れ始めた。
運動日が週に2、3度しかないので、
閉鎖の患者達は薬で常時だるさが残る体を引きずってでも、
体操をする。
モナーも他の患者につられて体操をした。
少し、健康的な感じがして快かった。
7時、朝食。
食堂の机にはガムテープで名前が書いてある。
席が決まっているのだ。
食事が終わる頃、看護婦がまわってきた。
「モナーさん、お薬ですよ、お口を開けてください」
言われた通り、口を開けると、薬と水を入れられた。
そして、いつもの通り、口内確認。
薬は水と共に、モナーの食道を通り、胃にたどり着く…。
そう、鬼塚がすりかえたリタリンだ。
495>492:2000/11/09(木) 10:28
>492
完結って・・・・、491で書かれてるK大学関係者なのか?
と深読みしたのは俺だけ?
本筋じゃないところで邪魔してスイマセン。>ALL
>491・・・その話、違うスレできぼーん!

モナーの口から流し込まれたものは、
鬼塚が入れ替えたリタリンだと思われた。
一見、奴の計画は成功したようだが・・・・
実はリタ中の患者が、目ざとくモナーに注ぎ込まれるリタリンを見つけ、
目にも見えない早ワザで、自分のドグマチールと変えていたのだ。
無念、鬼塚。また登場する日まで。
しかし、これでモナーの危機が去ったわけではない。

晩秋の朝、気温はかなり冷え込むが、
病院は規則づくめで、時期が来るまでは暖房など入れてはくれない。
その日、面会者と医師の間で少しのいざこざがあった。
大したことではなかったので、それが「あの惨劇」の前兆であったことなど、
その時に知るものなど誰ひとりいなかったに違いない。
それは現在使われている病棟の裏にある、
今は無人となった、蔦の絡まる洋館風の元院長(創業者)宅で起こった。
薄曇に空にぼんやりと太陽が浮かんでいる真昼のことであった・・・
496優しい名無しさん:2000/11/09(木) 10:39
モナーは自殺しました。
497優しい名無しさん:2000/11/09(木) 12:18
そう、ドグマチールで、ほんの少し陽気になっていたモナー
は手首を切ったのである・・・・ナースステーションの前で。
498優しい名無しさん:2000/11/09(木) 12:38
「モナーを手術室へ運べ!」(註:話の都合上、モナーは死にません)
病棟はパニック状態へ陥るかと思いきや、案外冷静であった。
医者も看護婦も患者も、リストカットぐらいでは驚かないのである。
切り傷の縫合が行われ、モナーは「保護室」送りとなった。
499優しい名無しさん:2000/11/09(木) 13:59
保護室は、2F閉鎖病棟の看護婦詰め所向かいにあった。
ドアは、廊下から除けるよう、小さいガラス部分がある。
ドアを開け、中に入ると鉄格子のついた部屋が3つあり、
床は比較的安全な木製であった。
各部屋にあるのはむき出しの水洗式和式トイレだけ。
紙はない。トイレ付近の壁に穴があることから、
そこから、看護婦か誰かが紙を渡してくれるものと思われる。
とことん何も無いこの部屋で、
“何もできない、しかも監視されている”
という状況かに置くことで、大人しくさせようというのか?

手首を縫われたモナーは、この3つあるうちの一番ドアに近い
部屋に入れられた。
入れられる際、
「何で、こんな所に入れられなきゃ行けないんだ!」
と抵抗したため、看護士二人がかりで押さえつけられ、
尻に注射をされた。
注射をされたとたん、頭がもうろうとし始めた。
でも、眠くはない。
次第に暴れる気力も無くなり、ただ、保護室の壁にもたれかかって、
ボーッとするだけとなったモナー。
それから、1時間もしただろうか、
「気分はどうかね?」
鉄格子の向こうに白衣を着た中年の男が立っていた。
後ろには看護婦がいる。
新しい院長だった。
500優しい名無しさん:2000/11/09(木) 14:47
『やる事が無い』
501優しい名無しさん:2000/11/09(木) 15:48
と、モナーはかぼそい声で訴えた。
502優しい名無しさん:2000/11/09(木) 20:55
院長と看護婦は去っていった。
再び変わらぬ景色、時間の感覚さえ遠のいていく.....。
精神の彼岸へ達したモナー
そんなモナーの前に現れたのは!
503優しい名無しさん:2000/11/09(木) 22:41
ギゴだ!
久々登場のギゴだ!
またまた、にょきにょきとギゴ猫がモナーの前にというよりは、
モナー自身に顕れた。
ろっぽんぞー。
これで、病院を抜け出せるぞ。
504優しい名無しさん:2000/11/09(木) 22:46
モナーの尻に注射されたセルシンの影響で、
ギゴが再びモナーの中から現れたのだ。
これは奇跡としか呼びようがない。
そして勝利の女神が微笑むのは、ゴアかブッシュか?
それが国際手配されているモナーの運命にも大きく関わるのだ。
その頃、フロリダに何故かいたキュン(モナ子)は・・・
---註:モナコ公女、モナー夫人---
505優しい名無しさん:2000/11/10(金) 01:51
一晩中テレビにむかい、リカウントに付き合っていた。
右手にモナーのぬいぐるみを握り締めながら。
そしてモナコのもう一方の手には・・・
506優しい名無しさん:2000/11/10(金) 01:54
ナモーのぬいぐるみが、
そしてモナコの口には・・・
507洋上にて:2000/11/10(金) 02:01
永遠に続くかのように思える、美しい白い砂浜を気に留めることも無く、
ぼんやりと見やるキュン。うつろな目はどんよりと影を持ちながらも、
その奥の深さが、フロリダの陽の光を捕らえて離さない。
彼女を乗せた旧式の青い車は、さらに時速120qを超えた。
ちらりとミラーに目をやるキュン。
「まだいるわ・・・」
吐息が漏れる。目線がどうしても下がった。
実際キュンは三流ゴシップを追い求める記者(適当な別称を決めるべきだ)にはうんざりしていた。

キュンの隣で、毛深い腕をハンドルに絡ますニコラスケイジは、
目をしばたかせながら、さらに速度を増すべく足に荷重をかけた。得意のジョークも打ち止めだ。

「少しは曇ってみせなさいよ・・・」
キュンは空に向かって恨めしげにつぶやいた。

時速は140qを越す。
508洋上にて:2000/11/10(金) 02:05
>>505-506さん、ごめんなさい。リロードし忘れました。

右手にモナーのぬいぐるみを握り締めながら。
そしてモナコのもう一方の手には・・・
ナモーのぬいぐるみが、
そしてモナコの口には・・・
509優しい名無しさん:2000/11/10(金) 02:09
下仁田ネギが銜えられていたのである。
モナコ「もがもがもが?」
モナー「太くて立派なネギだこと。」
510優しい名無しさん :2000/11/10(金) 02:10
下仁田ネギが銜えられていたのである。
モナコ「もがもがもが?」
モナー「太くて立派なネギだこと。」
511優しい名無しさん:2000/11/10(金) 02:23
彼女らは「モナコ名物ナマコ最中」を持参して
ゴア陣営の事務所へ向かう........。
512強引な名無しさん:2000/11/10(金) 10:04
読者のために強引な解説をしておこう。
キュン(モナ子)は、一晩中リカウントに付き合ったあと、
(もちろん、右手にモナー、左手にナモーのぬいぐるみ。口には下仁田ネギ)
まだ東の空が明るくなり始める前に車に乗り、
ニコラスケイジとともに、青い車で、
ゴア陣営に向っているのだ。
しかし、キュン(モナ子)はモナコ公女。しかも、いわくつきの公女だ。
夫も、あの国際手配されているモナー。
常にパパラッチはついて回る。

時速が140Kmを越えた時点で、パトカーも彼女らを追跡し始めた。
ハリウッドも真っ青のカーチェイス。
しかし、青い車は旧式とはいえ、ブラッド・ピットから借りている、
フルチューンの67年式ポルシェだ。
そこいらの日本車に負けるはずはない。
彼女らが、そこまでしてゴア陣営に賭けているのはモナーのためだ。
そして、世界中のウッチ―のためだ。
また、鉄仮面の秘密をCIAが握っているという情報も、モナコ秘密警察に入っている。
キュン(モナ子)と、ニコラスケイジはゴアが勝つと信じているのだ。

その頃、ギゴと再び一体化したモナーは病院内で・・・
513優しい名無しさん:2000/11/10(金) 10:52
新しく赴任した臨床1年目の新人主治医に
「いやぁぼくは毎日OT(作業療法)にでてパソコンを
ならっているんですよ」と言って、まんまとインターネット
接続をはたしていた。彼の指はすばやく動き始めた。
彼のたくらみは明白だった。
作業療法士の目をぬすんで、フロリダ選挙管理委員会の
得票集計室のメインコンピュータをハッキング、そして・・・
514優しい名無しさん:2000/11/10(金) 18:02
どさくさに紛れて薬、違法板名物「とべる画像」を貼り付けた
のは、また別の話である。
515哀しい唐辛子さん:2000/11/11(土) 10:07
・・・モナーの陰謀が成功するかどうかは17日以降に判明するだろう。
しかし、その計画に重大な欠陥があることをモナーは気付かなかった。
モナーは何故、入院していたのか?
そう、彼はロヒを大量摂取していたのだ。
その結果、彼は現在、多臓器不全に陥っている。
特に肝機能は、酷いありさまだ。(入院以来、絶飲絶食・・・)
血中のロヒを WASH OUT し、肝臓を保護するためには、
常時の点滴が欠かせない。実際に、彼の腕には留置針が刺さったままだ。
だが、モナーはネットに熱中し、
新人主治医もそんなモナーにすっかり安心してしまった結果、
彼の点滴交換はすっかり忘れ去られてしまった。
腹部に猛烈な違和感を感じ、倒れ伏すモナー。

そのとき、フロリダにいたキュンはいち早くモナーの危機を察知した。
何故、分かったのか?愛する夫との間に強い絆があるのか?
いや、それはキュンが新たな才能に目覚めたからだ。
第6感を超えた、第7感。その名も、セブンセンシズ!!
それを活かすことを覚えたキュンは・・・
516バカの一つ憶え:2000/11/11(土) 21:17
ペガサスりゅーせー・・・あほくさ。
517優しい名無しさん:2000/11/13(月) 22:18
キュンは世界中のウッチ―の気持ちが意識の中に流れてくることを感じた。
518優しい名無しさん:2000/11/14(火) 21:10
キュンは耐えがたい苦しみに苛まれ、叫びつづけた。
それがたまたまCNNのテレビクルーの目にとまり
「ゴア支持者の悲痛な叫び」と題して放映された。

しかし、モザイク入りであったので、モナコ公女が
フロリダでキ○ガイのように叫んでいる事実は
知られずに済んだ。

一方、モナーは消化器科へ移された。
モナーの部屋には「面会謝絶」の札が下げられ
両手両足を拘束されたモナーは絶対安静を強いられた。
519優しい名無しさん:2000/11/15(水) 00:32
6時半。
体操をする時間だ。
運動日が週に2、3度しかないので、
閉鎖の患者達は薬で常時だるさが残る体を引きずってでも、 体操をする。
それは拘束されたモナーとて同様で、モナーは一時的に拘束具を外された。

モナー「だるいけど、ラジオ体操くらいはしなきゃな・・・・」

しかし、院内放送から流れてきたのは、
デス見沢のデスメタル体操(http://www.dango.ne.jp/nofuture/death.ram)だった。

邪悪なデスメタルが院内に流れ始め、院内の患者の心を蝕んでいく。
520優しい名無しさん:2000/11/15(水) 14:14
相変わらず、モナーの不幸は続く。
多臓器不全で絶対安静にしていなければならないのに、
体操をしようと試みたのだ。
しかもデスメタル体操・・・
内臓全体に焼けつくような痛みを覚えたモナーは、
そのまま病院の床にキスするかのような姿勢で倒れこんだ。
しかし、キュンにはモナーの危機は届かない。
何故ならば、今、キュンは世界中の苦痛を救う女神様になろうとしているからだ。

・・・ところで、一人取り残されたニコラスケイジはどうしたのだろうか?
アメリカ・パームビーチでの訴訟合戦に愛想を尽かした彼は、
今度は日本の政局混乱に目をつけた。
そしてにニコラス同様に、鬼塚も新たな計画の実行には、
倒閣が必要不可欠だと考えていたのだった。
そうこうしている間にモナーは・・・
521優しい名無しさん:2000/11/15(水) 15:06
完全に開き直った。
522優しい名無しさん:2000/11/15(水) 15:11
そうだ、俺は絶対に死なないんだ!(だって主人公だし)
しかも、俺と神は知り合いだ!
いざとなったら、助けてもらえる!

モナーは、そう考えると躁状態になった。
523優しい名無しさん:2000/11/15(水) 16:25
この急激な躁転(躁状態になること)はモナー自身にとって、
主観的には最大の幸福状態をもたらした。
しかし、客観的には最大の不幸だったかもしれない。
なぜならば彼の主治医の専門がラピッドサイクラー
(躁鬱のサイクルが非常に早い躁鬱病)のバイオロジー、
しかも脳内物質の測定研究だったからだ。
モナーがラピッドサイクラーであると知った主治医は・・・
524優しい名無しさん:2000/11/15(水) 16:55
興奮のあまり、躁転した。
ヒャッホーと叫びながら病院内を駆け回る彼の姿は
患者側から見てすら、あまりにも異常であった。

数時間後。
彼はまだ病院にいた。
立場は医者から患者へと変ったものの…。

一方フロリダにいるモナ子は…
525優しい名無しさん:2000/11/16(木) 00:51
選挙がらみでフロリダへ来ている民主党の元国務長官と
会食中であった。彼女と大物政治家の間で交わされた
話を知る人は、当然一人としていない。完全な密会
であった。彼女はレストランを出た後CIAの
事務所へと向った。
そこで彼女は…
526優しい名無しさん:2000/11/16(木) 01:22
「折角、アメリカに来たんだから、スマドラでも買っておきましょ
う。あの人(モナー)にはセントジョンズワートなんてどうかしら
・・・・」

薬局でのショッピングに興ずるキュン。モダフィニールは結構高い
ので止めにしておいた。
527優しい名無しさん:2000/11/16(木) 13:44
本場、米国のSJWは、
日本で販売されているサプリメントどう薬効成分が違うのか?
少しキュンは悩んだが、とりあえず、モナーに買って帰ることにした。

ついでにアメリカ各地の博物館を見て回っていたキュンは奇妙なものを発見した。
それは鉄製の仮面である。
古代中南米で使用されたとある。
アステカ、インカ等の青銅文化とは異なる未知の文明がアンデス山中に存在していたというのだ。
何故かキュンはそれに引きつけられた。
もちろん、セブンセンシズのお蔭である。
キュンはその鉄仮面がモナーを助けた、
あの鉄仮面がつけていたものと同版(同じ鋳型を用いて作られている)露知らないからだ。
フラフラと鉄仮面を手に取り、顔に被せてしまうキュン・・・
528優しい名無しさん:2000/11/16(木) 13:48
キュンは思う。嫌だもう寝よう。
529優しい名無しさん:2000/11/16(木) 14:21
しかし、物語の都合上キュンは寝られない。
不眠ではなく・・・
キュンには果さねばならない使命があるのだ。
物語を面白くするために・・・
530洋上にて:2000/11/16(木) 21:29
昨晩から降り止まない、霧のカーテンと化した秋雨が、
鬼塚の安いコートをしっとりと濡らしていた。
鬼塚が晴海埠頭のとある倉庫の影に、数時間前から張り込んでいたのは、
莫大な量の麻薬の売買が、この場で執り行われると、
犬に顔も心根も似た、ちんけな売人が口を割ったからだ。

夜が早くなったな。

そんなことを考えていながらも、鬼塚の集中は途切れない。
息をほうと吐いてみる。まだそれが、白くなるには早すぎたようだ。

その時、一台のバンがライトを消したまま、
埠頭に侵入してきたことに鬼塚は気付いた。
531哀しい唐辛子さん:2000/11/16(木) 22:59
雨に濡れて光る路面は、バンの影にだけ黒く切り取られ、
その影は吸いこまれるように7番倉庫に向っていく。
エンジン音は聞えず、波なのか雨なのか分からない曖昧な響きだけが、
ゆらゆらと秋の夜に漂っていた。
鬼塚の瞳の中で、タイヤは楕円の痕跡を残して倉庫の前に止まった。

やはり、あいつの情報は正しかったのか?
いや、まだ信用するには早すぎる。
このまま、もう少し見守っていようか?
今は時期ではない。何かやばいぞ・・・・

長年にわたり鍛えられ、研ぎ澄まされた鬼塚の直感が外れることは、
人が人を愛し、憎むことがなくならないように、ありえないことなのだ。

鬼塚は腰のトカレフに手をやりながら、倉庫を凝視しつづけた。
バンが入っていって以来、時計の針はどれだけ進んだろうか。
霧雨はいつしか止み、深夜の大気は白い吐息を吐かせるには十分なまで冷えている。

倉庫とバン、そして埠頭の入り口。
それらを交互に監視する鬼塚の耳に奇妙な機械音が響いてきた。
どうも海からのようである。
532優しい名無しさん:2000/11/16(木) 23:02
「あ、あれは、、!!!!!!!!!!!」
何故か、ヤマザキ製パンの菓子パンが3つ浮かんでいた。
533優しい名無しさん:2000/11/16(木) 23:03
「あ、あれは、、!!!!!!!!!!!」
何故か、ヤマザキ製パンの菓子パンが3つ浮かんでいた。
534優しい名無しさん:2000/11/16(木) 23:08
合計6つを拾い上げた。水に濡れてぐちゃぐちゃだ。
「ググッゥ〜〜」突然の空腹。忘れていた食欲が戻ったようだ。
「食べようか、、、、食べまいか、、」悩んだ末、袋を見ると
〜〜これは、鈴木ヒロミツの食べ残しです〜〜
と、書かれた紙が貼ってあった、、、、、、。
535優しい名無しさん:2000/11/16(木) 23:38
当然、鬼塚は激しい腹痛に教われ、救急車で運ばれた。
入院先はなんとモナーと同じ病院の消化器科病棟。
ここでモナーと鬼塚は対面する事になる。
先に相手を見つけたのはモナーの方であった。
モナーはそこで…
536優しい名無しさん:2000/11/17(金) 01:46
「オマエモナ〜〜〜♪」
モナー快心の雄叫び!鬼塚にとってこれほど屈辱的な一言は無かった・・・・。
537優しい名無しさん:2000/11/17(金) 01:57
絶望した鬼塚は鬱になった。
鬱だ死のう。
538優しい名無しさん:2000/11/17(金) 01:59
彼は病室をでてトイレに入り、フックに病衣から引き抜いた
腰紐を結び付け、首を吊ろうとした、しかし…
539優しい名無しさん:2000/11/17(金) 09:14
腰紐と思っていた物がバナナであり、無念に失敗、、。
「チ、チクショ〜〜〜〜〜ン!!!」
でも、どこかほっっっとしている自分がいた、、、
540優しい名無しさん:2000/11/17(金) 15:14
安心した鬼塚は何時しか眠りに就いた。
その頃モナーは…
541優しい名無しさん:2000/11/17(金) 20:18
もう、なくなっているとも知らずに、日清パワーステーションを
必死に探していた、、、。聞く人、聞く人、皆知らず、、、、、。
しかし、そんな彼をドナテロウズからこっそり覗く奴が1匹、、、。
542優しい名無しさん:2000/11/18(土) 01:25
「記憶障害でも起こしとるんかの?フォッフォッフォッ・・・・」
銀色に輝く仮面の男!そう、彼こそは・・・・。
543優しい名無しさん:2000/11/18(土) 01:29
鯛焼きが大好きで有名な俳優。Pであった、、、。
「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!P様よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
とりまきに発見されてしまい、超ダッシュで逃げるのであった。
544名無しさん@aborn:2000/11/18(土) 10:11
鬼塚が病院に運ばれたあとに倉庫はどうなっていたのだろうか?
売人が口を割ったのは真実だったのだろうか?

否。

あのバンが7番倉庫に運んでいたのは、
丁寧に梱包された鉄仮面だったのだ。
・・・そう、売人は「ちんけ」なふりをして、
見事に鬼塚を騙し通した、名役者ニコラスケイジだったのだ。
その後、倉庫の中では・・・・・
545優しい名無しさん:2000/11/18(土) 16:51
鉄仮面を被った人間が一人、棺の中に入っている。
数人の怪しい名無しさんが、歩き回っている。
そこに優しい名無しさんなどいない。
優しい名無しさんがいるのは、モナーと同じ病院にだけだ。

怪しい名無しさんは一人の男に呼びかけた。
「おい!REO・スピードワゴン!」
男は振り向きざま・・・
546洋上にて:2000/11/18(土) 22:13
怒鳴りつけた。「ゴオォルルゥァア!」
547優しい名無しさん:2000/11/19(日) 21:37
怒鳴りつけられた男は・・・・・・
548優しい名無しさん:2000/11/22(水) 02:32
その十秒後、胃液を撒き散らしながら倉庫の床をのたうっていた。
「口の利き方には、気をつけろ…。」
醜く床に這いつくばる男を一瞥し、そう吐き捨てたのは
REO・スピードワゴン、と呼ばれた男である。
黒いコートに全身を包んだ彼は、二日前からその組織と行動をともにしている。
組織の上層部からの通達で、その組織の人間は
彼のあらゆる行動に協力せねばならない事になっていた。
外部の人間と行動を共にすることを嫌うメンバーたちは、
そのことを快く思っていなかったのだ。
だが、今、目の前で一蹴され、もんどりうっているのは、
あらゆる格闘技に精通して、バトルマニアとして知られた男だった。
その男がまるで相手にならない。
その現実を前にして、倉庫内にいた男達は射すくめられたように動けない。
「鉄仮面に例の薬を注射しろ。」
REOの低い声が倉庫に響く。男達は、弾かれたように動きだした。
549優しい名無しさん:2000/11/26(日) 10:16
age
550星の王子さま(プチプランス):2000/11/26(日) 11:54
そしてマロニエの木の根を見て
ゲロをした。
551優しい名無しさん:2000/11/26(日) 13:25
しかし、怪しい男達は躊躇した。
「あの薬は、あの薬は・・・」
惚けたように繰り返す男達。
REOは一喝した。
「注射しろと言ったら、ちゅ・う・しゃ・し・ろ!」
552洋上にて:2000/11/27(月) 21:49
その薬物はナチスの狂った医者達が、戦時中に夥しい人体実験の末に作り出したものだった。

目的は生きた核兵器、完全なテロリストの育成にあった。
それは、投与後180秒以内に、脳の一部を麻痺させ、恐怖心を遮断、
同時に命令を冷たく履行する従順性が頭を支配する。
最終的には二足歩行をする自爆装置としてだけ生きる。情など無い。

無論、教科書には載っていない。戦時中の話しは良くも悪くも伏せられる。
ただ、人の口に扉は立てられないってことだ。
ロボトミーの話を知っているかい?
そこらへんの文献には申し訳なさそうに、載っていることもある。
そんな薬物もあったよって程度だが。

ただ、この薬物が上手くいかなかったのには訳があるが、それは敢えて記すまい。

倉庫内。
怪しい男達の中でも特に強持ての男が、注射を持ちながら震えて立っていた。
男は目玉だけを動かし、鉄仮面とREOをせわしなく交互に、見ることしかできなかった。
大量の汗が、わきの下から流れていることにも気付けない。
553優しい名無しさん:2000/11/30(木) 01:43
俺、怪しい男達の中でも特に顔怖い言われてる、山本っちゅう者や。
小学校の時のあだ名は「ハンニャ」やった。
「わー、ハンニャがきた〜! 死んだふりしろ〜!」
いうて、よういじめられとったわ。
でも俺、実はめっちゃ小心者やねんか。おばけとか、めっちゃ怖い。
うちの組織の奴、みなそれ知っとるさかいに、ようからかわれてますわ。
「おい、山本。お前の後ろに、こないだ大阪湾に沈めた松井の霊がいてるで。」
「うぎゃーーーーーーー!!!!!!!」
その日は怖くて眠られへんかった。
554優しい名無しさん:2000/11/30(木) 01:46
でも、今日は、もっと恐い目にあってます。
なんか知らんけど、めっちゃおっかない新入りのREOいう奴に、
「注射打ち係」に任命されてもうてん。
うち、注射めっちゃ恐いねん。
あんなもん刺したら、怪我するっちゅうねん。痛いっちゅうねん。
注射針のこと考えただけでも、ドキドキします。
まあ、いわゆる先端恐怖症、いうやつですわ。
ああ、どうしよ。ふるえてきた。
「REO、注射打つの、アンタが代わりにやってよー。」
そう、目で訴えてみた。恐くて、声は出えへん。
そしたらREOに睨み返された。
こっわー。はよ注射打たな、こっちが殺されるわ。
555優しい名無しさん:2000/11/30(木) 01:48
おっかなびっくり、注射針のキャップをはずす俺。
注射針キラーン。
…うわー、もうあかん。身体中から、冷や汗でてる。
俺はREOの方を向いて、いやいやと、首を振って見せた。
業を煮やしたREOが、つかつかと俺のほうにやってくる。
「何をしているんだ、かせ!」
そう言って、REOは右腕をつきだした。
最初から、そうしとったらよろしかったんや。
俺は、震える手で、握りしめた注射器をREOに渡そうとした。
ぷす。
あ、注射針がREOに刺さってもうた!
あかん、怒られる! はよ抜かな!!
慌てた俺は、震える左手で、右手に握られた注射器を取ろうとした。
だが、思うように手が動かない。
ぎゅう。
あ。
俺の左手は、意に反して、右手に握られた注射器の押し出し棒を、押しこんでいた。
556吾輩は名無しである:2000/11/30(木) 15:16
もしかしたらこれで、俺の人生は終わりかもしれへん。
・・・あぁ、そうなったら童貞のままで死ぬんか?
哀しすぎるやんか、そんなん。
どうしよどうしよ。
組織ゆーても、なぁ・・・。入ったばっかやしなぁ。
役得なんかなんもしてへん。
鬱だ、氏のう・・・。
そう俺がおもたとき、REOが豹変したんや。
557名無し@1周年:2000/12/02(土) 10:20
オラッオラッオラッオラッ!
558洋上にて:2000/12/03(日) 01:55
何十分なぐられたんやろーな。そらー長く感じましたがな。
あんな殴られたのんは、小学校の時分、煙草で家を丸焼けにしたとき以来や。
助かったのは、あんたのおかげでっせ鬼塚はん。おおきに思うとります。

鬼塚は静かに先を促す。震えだす両手を爪を食い込ませることで自制する。
俺は人を撃った。

怖いなんてもんじゃききまへん。もう死を覚悟しましたんや。
ひどいで、みんな。誰も止めしませんのや。あんなん人とちゃいまっせ。

鬼塚は「その薬物」が、アメリカから運び込まれている可能性を疑っていた。
・・・・とびちる血潮。俺が撃った。肩口から血が吹き出したのを確かに見た。

あんたがあのREOを撃ってくれたおかげや、おおきに。

REOは今死体安置所にいる。
559優しい名無しさん:2000/12/03(日) 02:01
「ぶっ潰れよ〜!」
REOはそう叫びながら、怪しい男から注射器を奪い取り、
片っ端から、男達の首筋に注射器を刺して回った。
「ふはははははは、ナチスの科学力は世界一ィ〜〜!」
「この薬は、俺の脳味噌によく馴染むぞォ〜〜!」

REOは壊れた・・・
560優しい名無しさん:2000/12/12(火) 20:13
誰か続けろあげやっぱさげ
561ほな、もう、適当や。:2000/12/13(水) 02:10
REOは鬼塚に肩口を撃たれていた。しかしそのくらいでは、人間死にはしない。
REOが死ぬまでには、もう少し続きの話がある。

REOは、薬によって痛みを感じなくなっていた。
撃たれてひるむどころか、ますます凶悪性を増して男達に注射を刺してまわっていた。
注射を打たれた男達は、泡を吹いて床に倒れこんだ。
薬の強い副作用に、耐えられる男は一人もいなかった。REOを除いては。
562優しい名無しさん:2000/12/17(日) 03:33
理性のたがを失い、凶悪な怪物と化したREOは、咆哮をあげながら破壊を続けた。
倉庫内にあった木製の箱を軽々と頭上に持ち上げ、ものすごい勢いで投げ飛ばす。
大きな騒音をたてて無数の木片が飛散し、箱の中にあったワインのビンが
甲高い音とともに破裂した。
床に倒れこんだ男達の上に、鋭い木片とガラスの破片、そして真っ赤なワインが降り注いだ。
563優しい名無しさん:2000/12/17(日) 06:18
ボジョレ〜ヌ〜ボ〜解禁や〜
上下から降り注ぐ赤い雨、血と葡萄の臭いの混じった
苦々しい雨…
564優しい名無しさん:2000/12/17(日) 14:49
その頃モナーは、自転車のチェーンが外れていた。
どうしよう。
565優しい名無しさん:2000/12/17(日) 17:09
自転車をゆっくりと押し始めるモナー。
雨が降り始めた。
霧のように細かい雨だ。
師走の冷たい風がモナーの体に容赦なく吹きつける。
モナーの顔は蝋のように真っ白だ。
寒い・・・。

(誰かマッチを、マッチを買って下さい・・・)

モナーの心の声は、誰にも届かない・・・。
566優しい名無しさん:2000/12/17(日) 19:03
自転車のハンドルを握った手は、冷たい雨風にかじかんで、
もはや感覚がなくなってきていた。
踏み出す一歩一歩が、異様に重い。
すれ違う若い男達と、肩がぶつかった。
「邪魔なんだよ、ゴルァ!」
罵声を浴びせられ、すみませんと謝るモナー。
こころの奥底にまで、冷たい小ぬか雨が染み込んでくるようだった。
567洋上にて:2000/12/17(日) 20:04
過去を夢見ることは不毛だ。
昔にもこんな冷たい雨の日は会ったはずなのに。

モナーは思う。
今だけ僕は不幸だ。
そうだ、子供の頃はチェーンなんてすぐ直せたではないか。
あの頃に帰りたい。いじましい郷愁。

散歩中の犬を引きそうになる。犬が振り向いて一度だけほえた。雨粒が飛んだ。
モナーはぺこりと犬に頭を下げた。
568優しい名無しさん:2000/12/17(日) 20:25
その時、尼さんが半裸で歌い踊りながら、山から降りてきました。
569優しい名無しさん:2000/12/17(日) 20:27
モナーは勃起しました。
570優しい名無しさん:2000/12/17(日) 23:44
「まったく、世の中にはおかしな人がいるものだなあ。」
モナーは、自分がおかしな人であることをを棚に上げて、
そんな独り言をつぶやいていました。
そして、少し前かがみになりながら、また歩き出しました。
571優しい名無しさん:2000/12/18(月) 13:07
モナーは、もう一度尼さんを見てみたくなりました。
目を上げてみると、尼さんはいませんでした。
そこにあったのは、田んぼの中にたたずむカカシでした。
カツラのとれたマネキンが、おかしなポーズで立っているだけでした。

小雨に濡れたマネキンの肌は、妙に艶めかしく、
モナーは迂闊にもピクッときてしまいました。
自転車を放り出して、尼マネキンを押し倒したい衝動に駆られるモナー。

しかし、モナーは気付いたのです。
尼マネキンが、氷のような青い目で自分を冷ややかに見つめていることに。
モナーは一瞬にして萎えました。
マネキンにすら拒絶されるモナー。

(ああ、僕の青い鳥は何処にいるの・・・)

モナーの心の声は、誰にも届かない・・・。
572優しい名無しさん:2000/12/18(月) 21:00
 突然、後から幻覚が襲ってきました
モナーは訳がわからなくなり叫びながらバットで人を殴りかかり
「毒電波が私を操作して宇宙人との交渉を任された」とか言っていたところを警察に
保護されました
 その結果モナーは「精神分裂障害」で精神病院に措置入院でした
総合病院の精神科に入院‥・・・・・
なんと、そこの病室にモナーをいじめたドキュン少年が入院していました
そこでモナーは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
573優しい名無しさん:2000/12/18(月) 21:07
こいつだ・・・・・
こいつのせいでぼかぁ・・・・・
思いきったモナー。
今なら精神病で無罪放免じゃー!
開き直るモナー。
ぶっ殺したらー!
闘志を燃やすモナー。
574優しい名無しさん:2000/12/19(火) 00:44
「やめにせい!うぬには斬れぬ!!」背後から響く声。

「あぁ!お師匠様!何故こんな所に!?」
驚愕のモナー。
575優しい名無しさん:2000/12/19(火) 02:10
「ふふふ、通りがかりじゃ。元気がないようじゃのう
よろしい、我が秘蔵の丸薬くれてやるは」
丸薬の入った袋を渡す謎の御師匠様。
「では、ワシには火急の用があるさらばじゃ」
御師匠様は去っていった。
576奥さん、名無しです:2000/12/19(火) 02:55
モナーは、その丸薬を飲むと
佐助のたたりじゃ。たたりじゃ。
と訳もなく叫びだした。
どうやら、この丸薬は心の深層に働きかけて
ぐいっと引きだす薬らしい。
モナ-は、突然、目を大きく見開いた。

佐助・・・・
その名前は、お師匠様のお父上の名前じゃあないか・・

577優しい名無しさん:2000/12/19(火) 22:16
(まてよ・・・
 ってことは、お師匠様の名前はドクター・ペッパーなのか・・・?)
思考にまとまりが無くなってきたモナー。

「モナーしっかりせんか!
 お前が討ち漏らしたドキュソ野郎が、目の前にいるのじゃぞ!」
by お師匠様(声:麦人)


578怪しい名主さん:2000/12/20(水) 00:53
「フン、ドーピングでアッパーがお前だけだと思ったら間違いやで♪」
不適に藁うドキュソ厨房クン。「オイのお気に入りはこれですタイ!」
怪しげなQ州訛りで彼が取り出したのはナガヰ錠。今時、何処で売っ
てるのか!?
579優しい名無しさん:2000/12/20(水) 15:05
ナガヰ錠
名前は知られているが実際に飲んだものは少ない
まさに薬物界の「越乃寒梅」である。

モナーの目が怪しく光った。
580優しい名無しさん:2000/12/21(木) 00:38
その瞬間世界は七色の光を発して…
581優しい名無しさん:2000/12/21(木) 02:26
消エタ
582優しい名無しさん:2000/12/22(金) 11:29
モナー絶対絶命!!
そのとき!一人の老人がやってきました。
老人はモナーにいいました。
「「幸吉は本当に暑い日に、生まれたのよ。」
あの時、母は笑っていた。と思う。それが鬼
塚の持つ、唯一の母親の記憶であった。その
直後、妹の静子を生みおとし、24歳の若さ
で母は亡くなった。
その日もまた暑かった。鬼塚はまだ4歳だっ
たが、骨になった母を見てとてつもない喪失
感を覚えたものだ。セミがよく鳴いていた。

今日も暑いな…

今、鬼塚がそんなことを思うのは、ひとえに
現実から逃避したかったからだ。
無理も無い。

妹の静子が殺された。
17歳だった。

夕方に静子は未成年の5人の男によって拉致
された。実に10日間もの間、静子は粗野で
乱暴極まりない男達の、あらゆる欲望の対象、
はけぐちとなった。
性欲、支配欲、暴力衝動・・・
そして静子がどうにも動かなくなった時点で、
男達はこのナマゴミ(彼らは静子を当初から
こう呼んでいた。)を海に遺棄することにし
た。
静子は沈みゆく自身を幸せだと思った。
苦痛はもう無い。
海からおぼろげに見える波間に揺れる満月を
心から美しいと思った。」
・・・という事実を知っておるか?
それを知っているならば、世界を復活させられるはずじゃ。
鬼塚の怨念で。

583優しい名無しさん:2000/12/26(火) 19:53
モナーは呟いた。
「シラネーヨ・・・」
老人は、モナーの予想外の言葉に困った顔をした。
そして少し間をおいてから、こう言った。
「逝ってよし。」
その瞬間、七色の光は消え、再び現実の世界が目の前に立ち現れた。

ドキュソ野郎は、椅子に座ってTVを見ていた。
「思いっきりテレビ」だった。モナーは、「あすかの総集編」が見たいと思った。
モナーは、手近にあったパイプ椅子を取り上げた。
そしてドキュソの背後からそっと近づき、パイプ椅子を大きく振りかぶった。
グシャッ・・・、鈍い音がした。
頭から血を吹き出し、テーブルに突っ伏すドキュソ。
モナーは、隣の椅子をゆっくりと引いて、静かに腰を下ろした。
テーブルの上のリモコンを手に取り、チャンネルを変える。

モナーは満足だった。
悪は消滅し、僕は好きなTVを見ている。
これ以上何が必要だろう?
モナーは思う
(結子はショートよりロングのほうがいいや・・・)
584優しい名無しさん:2000/12/27(水) 09:57
「あなた誰?!」
背後で声がした。
モナーが振り返ると、ドキュソ野郎の母親とおぼしき人物が、
不審者を見る目つきでこっちを見ていた。
「いやあ、怪しい者ではないですよ。」
モナーは薄ら笑いを浮かべて、頭をかきむしりながら答えた。
しかしその女性は、相変わらず怯えた目でモナーを見ている。
ふと、その女が床に倒れたドキュソのほうに目をやった。
「ギャァー!」
女は絶叫をあげ、そして卒倒した。
585優しい名無しさん:2000/12/27(水) 10:41
そして、誰もいなくなった。。。
586優しい名無しさん:2000/12/27(水) 10:45
終了か?
587優しい名無しさん:2000/12/27(水) 12:01
モナーは思った。
僕の人生は、これで終了なのか…?
空虚な現実感のなかに、おぼろげな罪悪感を感じて、
モナーは全てが終ってしまうような、不安を感じていた。
僕が悪いわけじゃない…。
モナーは、そう、心の中でつぶやいた。
モナーは一刻も早く、その場を離れたいと思った。
床に倒れた女を踏み越え、玄関のドアを乱暴に開け放って、
モナーは逃げ出した。
588優しい名無しさん:2000/12/27(水) 12:26
飛び出した先には一台のタクシーが
モナーを待構えていたように止まっていた。
589優しくない名無しさん:2000/12/27(水) 12:32
「どちらまで?」


「・・・・犬吠埼。」


何故、犬吠埼なのか?日本で最初に21世紀の初日の出が見える
というその地で、ドキュソから奪ったナガヰ錠で跳びながら、飛
ぶつもりなのか!?
590優しい名無しさん:2000/12/27(水) 13:13

シベリアからの氷つくような風を受け
はためくパナマ国旗。

「やけに冷えるな」
甲板上で男がつぶやく。

三陸沖、犬吠埼をめざし海上を疾走する
一隻の船。
積み荷は大量の…
591優しい名無しさん
大量の使い捨てカイロ(貼るタイプ)が積んであった。
「時節柄、売れるに違いない。」
男は、ほくそ笑んだ。
パナマ船籍の船は、水平線の彼方に消えていった・・・。

その頃キュンは、間男に後ろから攻められていた・・・。

その頃鬼塚の妹は、海の底で静かに揺らめいていた・・・。

その頃モナーは、タクシー代が無いことに気付いた・・・。