>>187 http://pha.jp/shin-yakugaku/doc/W12-2.pdf 「観察者バイアスの制御: 遮蔽化(盲検化) とプラセボ(全訳)」
「もっとも古い盲検化法は,ルイXVI 世によって任命された審理委員会が,“ animal magnetism”(催眠療法の一種)に
医療的効果があるという主張を検証するために,1784 年に行ったものであろう。」
「盲検法はホメオパシー(19 世紀における非正統的治療法の別の主流のひとつ)をめぐる論争においても研究のツールとなった。
ホメオパシーは健康人に対してある種の症状を引き起こす薬物は,少量を用いるとその症状に類似した
症状をもつ疾病の治療に有効であると主張する。正統派の医師はこの説を嘲笑し,論争に決着をつけるために
すみやかに盲検法が取り入れられた。」
「近代英語圏における盲検化試験は,薬理学者が在来の“いかさま療法退治”の動き(盲検化法を用いた)に影響されただけでなく,
上述のドイツの伝統の影響をも受けて始まったものである(Kaptchuk 1998)」