★お薬に関する疑問質問に答える「モナー薬局」151

このエントリーをはてなブックマークに追加
174mim
・新発意(シンボチ)
 北蓑橋の先、「山のふるさと村」のある辺りは岫沢(クキサワ)と呼ぶ
 地区である。
 実は此の場所も、以前は新発意(シンボチ)と呼ばれる祟り山であった。
 新発意(シンボチ)というのは浄土真宗などでいう若年の遊行僧で、
 それが何かの理由でここまで来て死んだ場所でといわれている。
 雨の降る時は出てきたという話が残っており、シンボチ小僧がいるなど
 と言われていた。
 またここで作場を切った人が猪を追うための小屋を掛けていたが、その
 猪に当たって死んでしまった事もあるという。
 南地区(矢久亭や深山荘のある場所)の人が持っていたが、その家には
 馬鹿(精薄)・気狂い・目ッカチ(片目)の子が生まれたり、首を振る
 婆さんが出た。
 それでもまだ持っていたら遂に破産してしまったと、此の付近の老人は
 どこでも知っている。

・児沢(コサワ)
 「山のふるさと村」のレストハウスの直ぐ先にある沢で、昔は良い
 ワサビが採れる田があった辺りだ。
 他の所では絶対に見られないアヤメが咲いているので、誰かを葬って
 植えたのだろうという。
 今までに山仕事で二人程死んでいるほか、炭を焼くと必ず不幸がある
 といい、ある人は両親と妻の三人をいち時に亡くしたという。

・種ヶ岩(タネガイワ)
 都民の森として整備された三頭山のどこかにある岩で、この岩の横の
 窯で炭を焼くと、火の中に頭を割られた男がじっと睨んでいる。
 昔長野から山梨まで種売りに来た男が、残りを桧原で捌こうとここまで
 来たところ日が暮れ、炭焼き窯の側の岩で野宿をしていた。
 早朝に炭焼きがやって来て、売上金欲しさに殺して窯で焼いたのだと
 いわれ、ここでは炭を焼かない。