精神疾患は甘えか否かを議論する　18

人が悪魔に魂を売ろうとするきっかけはいくらでもある。
それが他人にとって些細な出来事だろうが人は変わらないものだ。
あなたには無縁の事だが、よくある馬鹿話にこういうのがある。
ジャパンのある町の高校で知り合った男女がいた。
二人は卒業すると結婚を決めた。
二人は両親に結婚の報告をするため　田舎へ帰ろうとしたが　喜劇はそこで始まる。
田舎へ帰るために乗った国内線の飛行機がハイジャックにあったのだ。
犯人は文部科学省の教育方針に抗議するつまらない理由で彼らの乗った飛行機をのっとった。
政府側が要求をのまないとかで
空港に着陸したままの飛行機の機内はおそろしい空気がみなぎっていた。
外では特殊部隊が突入の機会をうかがっている。
一分が何時間にも感じられ犯人も不安と緊張のためイラ立ってくる。
やがて沈黙が破られた
あまりの恐怖に耐えかねた老婆が騒ぎ始めたんだ
犯人は老婆を撃ち殺そうとした
その時、男はその老婆をかばう
逆上した犯人は彼を引きずり倒し　馬乗りになって殴りつけた。
暴行を受けながらも男は自分の愛する婚約者の姿だけを見ていた。

それに気づいた犯人も彼女の方を見る
彼女は祈っていた
「ナンマイダー、ナンマイダー・・・」
犯人は黙るように言ったが彼女はやめなかった
そして・・・
彼女の口に銃口が押し込まれ犯人はひきがねを引いた。
彼女が撃たれたのをきっかけに特殊部隊が突入してきた。
犯人は射殺され、乗客は全員無事救出された
犠牲者は犯人と彼女の二人・・・
新聞やニュースは
彼女を多くの命を救った聖女とまつりあげ
男を英雄に仕立てた。
だが男は全てを呪った
なぜ神はハイジャック犯を殺したのだ
なぜオレだけをこの世に残した

そしてオレを生かしておいたのなら、なぜ文科省の教育改革をオレにさせてくれないのか・・・

男は有名な大学の精神科医にカウンセリングを受けるようにすすめられ
心の傷とやらの治療をする事になった

そこでカウンセラーは言った
今一番やりたい事をやりなさい　さて君は何がやりたいのかね

男はしばらく考えた
そしてこう答える・・・・・・

「黒板に書いてあることをノートに書き写さねばならない義務なんて国民には無いはずだ！」
「手始めに社会科の教師を殺すつもりだっ！」

もちろん反対されたよ
だから殺してしまった
そのカウンセラーを

それが彼の最初の殺人だった

（あなたが　殺しをするのは　社会科教師を忘れる為ですか）

いいや　忘れはしない
忘れるつもりもない

私から社会科教師への復讐の機会を奪った　人間達への復讐は　私が生きているかぎり続くんだ ！！
彼の叫びは

牢屋からの叫び声は今も続く