森田療法の神経症患者の一部みたいに、「森田療法」という物語を守らないと
「自分の神経症は治った」という物語を維持できないから、
死ぬまで森田療法信奉者にならないといけないのは不毛だ。
精神療法というのは、宗教や文学作品に感動していい気分になるのと同じだ、
と割り切ったらそれはそれで使いでがあるけど、
精神療法で病気を治そうとするのはちょっと過大な期待だな。
「物語」は醒めたら空しいよ。前より悪化することもある。
うつの本質は「ストレス耐性の低下」「生きるエネルギーの低下」だ。
一度うつにかかって、脳のどこかが壊れてしまうと、
ある程度以上の厳しい環境には耐えられなくなる。
保育器のような環境で生きていくしかない。
行動療法のようなトレーニングは逆効果だ。