モノアミン・セロトニン仮説から脱却するスレ

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1昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者
あくまで仮説なのに、なぜさも真実のように語られるのか。
いい加減、脱却しようではないか。
>>2-7くらいにセロトニン仮説の危うさを提示。
2昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:11:27.14 ID:z3qJz4l1
日本評論社『うつ病の真実』野村総一郎

モノアミン揺さぶり仮説立てたことがある。
小見出し モノアミンの袋小路
→これはモノアミンにこだわることをいったんやめないと、本当に新しい薬は作れないのではないかと思われる。
つまり、抗うつ薬の開発というのは、創業者が偉大すぎてそのブランドイメージに引きずられ、新しい発想が出てこない大企業のような問題点をかかえているわけである。
別の喩え話で言えば、馬車がものすごく移動手段として優れているので、人類究極の乗り物は馬車だ、と信じこんでしまい、馬の改良ばかりに力を注いでいるような状況に似ている。
これでは自動車というまったく発想の異なる乗り物は発明できないであろう。
(中略)これまでの抗うつ薬開発の歴史をみて、もう一つ感じることは、これまでは「『うつ病』を一括して治すための薬を作る」という発想だけで進んできたことである。
しかし、これまでみてきたように、うつ病と一言で言っても実にさまざまなものがある。おそらく、これまでの抗うつ薬は「すべてのタイプのうつ病の最大公約数に一応効く」という薬ではなかったか。
そこに限界があったかもしれない。今後は、うつ病の歴史をじっくり勉強して、「個々のうつ病に個々に効く」という薬を作るべきであろう。
3昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:11:32.06 ID:z3qJz4l1

小見出し セロトニン仮説の隘路
→これは前章にみたように、ほとんどすべての抗うつ薬がセロトニンの働きを強めることから来ている。
つまり、セロトニンを与えれば治るということは、セロトニンが不足しているのだろう、という論理である。水がほしい、ということは、体に水が不足しているのだろう、というのに似た考え方であって、医学ではよくみられる発想だ。
大間違いではないにしても、次の点で本質を外す可能性もある。
@そもそもセロトニンを強める薬が抗うつ薬として開発されているのだから、循環論法であって、ここには原因と結果を混同しているような面がある。
妙な喩えかもしれないが、「郵便ポストはどれも赤い」「それでハガキがどんどん集まるところをみると、どうやら赤という色を見ると人はハガキを出したくなるらしい」「だからポストの色は赤が一番良いのだ」と言っているようなものである。
この場合、たまたま明治時代にポストの色を赤に決めただけであって、もし最初に緑にしていたら、緑にハガキは集まったはずである。
(A以降は例ではないから略)
4昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:13:08.96 ID:z3qJz4l1
文芸春秋『うつは薬では治らない』上野玲

セロトニン仮説」は「仮説」であり、あくまで推測の域を出ていないのです。

どうして「セロトニン仮説」が生まれたかと言えば、たまたまセロトニンを増やす薬を投与した患者たちのうつ症状が改善されたから、これはセロトニンが決め手なのではないか、と考えたからです。つまり、偶然の産物に過ぎません。
医学は科学です。それなのに、うつに関しては、セロトニンが決め手らしいと目星はついても、それを科学的に立証するデータはなく、推論の上に治療が進められています。
抗うつ薬は、この「セロトニン仮説」に基づき、セロトニンやノルアドレナリンの量を安定させる働きがあるため、使われているだけです。
結局、うつに関して医学はなんら科学的論証がないまま、推論だけで語られている。
刑事裁判では、いくら怪しい被告でも、犯行が立証されないと「推定無罪」といって、犯人と決めてかかるのは戒められています。それに反して、精神医学では、セロトニンが怪しいらしい、という推論だけで、セロトニン犯人説が「推定有罪」になっているのです。
まだ推論の域を出ていない現状で、(中略)セロトニン不足と断定してはいけない」

5昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:15:07.26 ID:z3qJz4l1
『精神科医 隠された真実』 (プレミア健康選書) [単行本(ソフトカバー)] 斉尾武郎 (著)  東洋経済新報社。

「モノミアン仮説では次の矛盾を説明できない。
抗うつ薬であっという間にセロトニンが増えるのに効き目現れるまでに最低2週間かかる。」

この著者は、
これとて仮説だがと断りはあるものの、
「神経可塑性説」→神経栄養因子(BDNF)の低下
との説をあげていた

6昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:15:33.95 ID:z3qJz4l1
>>7くらいまでと書いたが、>>5で一通り終わった。
まあいいか、「くらい」と書いたんだし。
7昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:17:10.38 ID:z3qJz4l1
今まで読んだ本(読んだ順だから同じシリーズなのに飛び飛びに書いたりしてる)

『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』河出書房新社2010
『薬を使わず治すうつ みやじっち先生のメンタルセラピー』ルック 2010
宮島賢也
ネットマニュアルhttp://www.utu-naosu.com/も手がける
傷病手当金マニュアルhttp://www.teatekin.com/top/で登場してる

『専門医が教えるうつ病D』幻冬社2008
『うつ病の真実、日本評論社』2008
野村総一郎
http://kokoro.squares.net/dep0.htmlで書評されている

『「うつ」が楽になるノートみんなの対人関係療法』2008
『専門医がやさしく教えるうつ病』PHP2000
↑水島広子
8昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:17:31.58 ID:z3qJz4l1
『「うつ」依存を明るい思考で治す本 クスリはいらない!』講談社+α新書2002
(2002年ということもあり糖質を精神分裂病と表記)
『本当に「うつ」が治ったマニュアル』廣済堂出版2009
『うつ克服の最強手段 言霊療法』NHK出版 2010
(小見出し「認知療法の問題点とは」で、認知療法の問題点、
三つ目「日本人の性質です。欧米の人に比べ、おとなしく、議論をして相手をやり込めたり説き伏せたりすることを好まない私たちには、認知療法のやり方で自分の中の「うつの自分」と議論し、それを説き伏せるということは苦手です。
つまり、とことん相手と議論して、これをやり込めるということは日本の文化にふさわしくないとも言えるのです。」
に同意
『“うつ“と戦わない生き方』角川書店2010
↑高田明和。ネット上でもマニュアル売ってるのかな?

『NHKスペシャルうつ病治療 常識が変わる』宝島社2009

『クスリは飲んではいけない!?』船瀬俊介徳間書店2010
P138に「本来生き物は苦しんで死ぬようにはできていないんですね。
物を口にしないで終末を迎えれば、痛くも苦しくもなく眠るように逝けるのが生命の本質」
とあり、つまり餓死はラクってこと?
ただしこれはこの著者自身の発言ではなく、作品中の『安保流ピンピンコロリ術』五月書房からの引用)
9昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:23:21.84 ID:z3qJz4l1
『ウツになりたいという病』
集英社新書植木理恵2010
ポジティブシンキング懐疑的だった。お祓いとかわけのわからないことも書いていた。

『うつは薬では治らない』文芸春秋上野玲2010

『なぜうつ病の人が増えたのか』
幻冬舎ルネッサンス冨高辰一郎2009
小見出し「非定型うつ病の増加」で、「「一日中憂うつな気分が続いているが、好きなことをしている時間は楽しめている」という文章は、文学的には悪くないが、論理的にはおかしい」
とあって、なるほどなと。

『ダンナのウツは私のせい?』主婦と生活社』カフェ 2011
4コマ漫画。h t t p : / / a m e b l o.jp/wagamama-utsu の人。

『旦那さんはアスペルガー』
『旦那さんはアスペルガー ウチのパパってなんかヘン!?』
ともにコスミック出版2011野波ツナ


10昼間ライト点灯中のプラトニックラブ同性愛者:2011/11/03(木) 03:23:56.29 ID:z3qJz4l1
誰も書き込んでくれないから読書感想文を貼った

あ、こんな深夜にスレ立てしてすぐに書き込んでくれるわけないか
11優しい名無しさん:2011/11/03(木) 03:35:51.22 ID:sUT2qi5E
そういえばSSRI飲んでたとき、いいようのない不安や怒りに襲われたな。
調べてみたら、アメリカ政府は2004年10月に攻撃性が増幅される副作用があると
発表しているし、副作用が殆どない薬というのは嘘だな。
12優しい名無しさん:2011/11/03(木) 05:53:33.67 ID:sUT2qi5E
抗うつ剤SSRI の死角 副作用に攻撃性・衝動性も
http://www.youtube.com/watch?v=WKRl6v760Vg
抗うつ薬SSRI・攻撃性の副作用を隠蔽して宣伝する製薬会社
http://www.youtube.com/watch?v=v9-rcwiZuOA
13優しい名無しさん:2011/11/04(金) 03:26:00.05 ID:LruLPeAu
面白いスレだね
14優しい名無しさん:2011/11/09(水) 11:24:42.38 ID:g0spx/PX
「うつ病の脳科学」幻冬舎新書
うつ病の治療に役立つような内容は書いてないが、
先端のうつ病研究はここまで来ているとの知見を示している。
15昼間ライト点灯虫の性欲欠落アスペルガー同性愛者:2011/11/13(日) 21:44:22.61 ID:/w4M0tpe
>>14
著者誰よ
16優しい名無しさん:2011/11/24(木) 11:47:08.07 ID:5GVZ5Jas
凄い参考になった。たくさんの書き込みありがとう。本が大好きなんでチェックさせてもらいます。

うつ症状理解で自分が一番的確と思ったのは現在はコレ。※ただし治療者向けの本

『精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療』
http://www.amazon.co.jp/dp/4903748006

脳内物質意外にも体内の各種ホルモン・代謝・伝達物質等
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17優しい名無しさん