配偶者との死別の会・13

先に死んでごめんな。
でも、お前が生きていて良かった。
死んだのが俺で良かった。
お前に未来があるならそれで良いんだ。
だって、俺はお前に充分幸せを貰ったから。
頑張れ。
一人じゃないよ。俺が見守っとくから。
永遠の別れなんて言うけどさ、そんな事ナイって俺は信じてる。
だってさ、俺は死んで居なくなったけど、消えた訳じゃないし。
遺骨とか、灰とか、この世界にあるじゃん。
お前が生きてる世界にあるじゃん。
お前の中で思い出になって残るんだ。
な？消えてないだろ？
もし…その思い出を持つお前も死んだら、その時は一緒に行こう。
どこに行けるか分かんないけど、多分生まれ変わったり出来るんじゃね？
そしたら、また会いに行くから。
その時まで待ってるから。
だから、絶対に自殺とかするなよ？
事故にあったり病気になったりして死ぬ時も、どうか、どうか幸せに死んで欲しい。
一人が死ぬほど寂しくなったら、思い出の中に会いに来いよ。
そんで、次の日には元気になれよ。幸せな一日にしろよ。
出来るなら新しい恋人も探してみろよ？
それでお前が笑ってくれたら、俺、凄い安心するから。俺も幸せだから。
頑張れ。頑張れ。愛してるよ。じゃあ、いつかまたな。(夫)より

私が夫を亡くして部屋に篭ってるとき、ドアの隙間から入って来た手紙です。明らかに祖母の字で書いてあり、きっと元気付けようとしてくれたんだろうと思ったんですが、祖母に聞いても知らないと言い張ります。
知らないふりだろうけど、口調など夫にそっくりだし、もしかしたら、もしかしたら夫が祖母の体に入り書いてくれたのかな…と思います。