味の素は9月14日、アミノ酸の一種であるグリシンが成人の睡眠パターンの調節に関与している
可能性を明らかにしたと発表した。併せて、加齢やストレスなどによって睡眠調節に障害が
現れた場合、就寝前にグリシンを摂取することで眠りの質が改善することを、成人に対する
実験で確かめた。
まず、睡眠に不満を感じている20歳代から50歳代の女性15人に対し、4日間、グリシン3gを
就寝前に摂取してもらったところ、摂取しない場合に比べ、起床時のすっきり感が向上し、
疲労感が少なくなった。
次に、睡眠時の呼吸状態に問題がある30歳代から50歳代の男性14人を対象に、グリシン3gを
就寝前に摂取してもらい睡眠時の脳波を調べたところ、グリシンを摂取しない場合に比べ、
ぐっすりとした睡眠を示す徐波睡眠の出現が早く、量も増えることが分かった。消灯後、
徐波睡眠が現れるまでの時間は、プラセボ摂取時には平均103分だったのに対し、グリシン
摂取時には52分とほぼ半分で到達し、総睡眠時間に占める徐波睡眠時間も、プラセボ摂取時の
約10%に対してグリシン摂取時は約20%と2倍に増加した。
引用元
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/medi/331622 -----
味の素プレスリリース
アミノ酸の"睡眠の質"改善効果
〜グリシン摂取により"ぐっすりとした深い眠り"が回復〜
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2004_09_14.html ※ 研究成果は、日本神経化学会(2004年9月23日、大阪)で発表の予定です。