退職強要、パワハラで副校長が校長提訴へ 鳥取城北高
2010年9月29日19時12分
校長に退職を迫られるなどのパワーハラスメントを受けて精神的な苦痛を被ったとして、
鳥取城北高校(鳥取市西品治)の副校長が、校長に慰謝料など数百万円の損害賠償を
求める訴えを近く鳥取地裁に起こす。
学校関係者によると、副校長は今年1月中旬、校長が同席する場で事務局長から突然
「後進に道を譲ってもらいたい」と通告された。2月下旬に退職しない旨を校長に伝えると
、校長は「再雇用で常勤講師でというのであれば考えてやってもいい」「本当に辞めてくれ」
などと発言。断ると「何で分かってくれない。笑い物になるぞ」と語ったという。
さらに今月13日には、校長の知人の元県議から辞めるように促され、4日後の17日
には校長と元県議から直接退職を迫られた。この間、退職を求められる理由は
一切説明されなかったという。
校長は学校を運営する学校法人矢谷学園の理事長も兼務している。副校長は
学校関係者を通じて「校長の態度が高圧的で反対意見を言うこともできない。
現場の教職員が萎縮(いしゅく)しており、提訴で教育現場の環境を良くしたい」と
コメントした。
■校長「任期は2年、強要ない」
校長は朝日新聞の取材に対し「公務員を辞めて学園に来た者は内規で任期2年と
決まっている。副校長はかつて県教委におり、内規に従って後進に道を譲ってもら
いたいと言った。今月話し合ったのは学園に対する背信行為の疑いがあったためで、
元県議と3人で話はした。いずれにしても退職を強要してはいない」と説明した。
鳥取城北高は相撲の強豪校で知られる。野球部は昨年夏の第91回全国高校野球
選手権大会に県代表として出場した。
http://www.asahi.com/national/update/0929/OSK201009280183.html