アスペルガー症候群についてマターリ語り合うスレ52

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また笹森夫婦の場合は、二人ともドライブが好きだということが奏功しているという。
二人はツーリングクラブで知り合ったという経緯もあって、ドライブをよくする。
夫の史郎氏の説明によると、車の中は閉鎖空間だが移動することで風景が常に変化する。
それがADHDの症状である、注意が散漫して落ち着かない状態を軽減させることになっているという。
また互いに目を合わせずに会話ができるので、緊張感を孕むことがないことも利点だという。

話題は別れてしまう夫婦についてに移った。
離婚してしまう夫婦などに対しての笹森史郎氏の意見は次のとおりだ。
相手が発達障害なのは受け入れるしかないが、問題はその相手が二次障害に陥った場合である。
障害者がうつなどに陥ってしまったとき、上手く対処できなかった場合、引きずられるかたちで配偶者が振り回されてしまい、
最終的に配偶者の方が疲弊してしまう場合があり、それは避けなければならないという。

後藤恭子氏の意見は、夫の無計画な行動に初めは腹を立てることも多かったが、
夫の「先のことはわからない(から今から心配しても仕方ない)」という考えにだんだん慣れてきて、
今では「彼が楽しくいられれば、私も楽しめるのだろう」という、かなり達観した意見を述べた。

村上真雄氏の意見はこうだ。
付き合いだした当時はアスペ同士でどうなるのか?と心配する由美氏に、
彼は「先のことはわからない」と応えていたが、彼女が不安で泣いたときがあって、その時なにか約束が欲しいのだと気がつき、
「よし、約束しよう。今日、僕たちは結婚したことにしよう。僕は君を一生幸せにするよ」と突然に誓ったのだという。
横で聞いていた障害者をサポートする服巻智子氏は、彼自身の本心は不安だらけだったはずだが、
そうではなく相手の不安の解消を優先することが大事だ、と気がついたので、つなぎとめることができたのでしょう、と説明していた。

ただ、その妻である村上由美氏は彼の発言の無神経さに腹を立てたことがあったと話す。
彼女が働き始めたとき、夫は「これから僕は君を扶養するつもりはないから」と言ったという。
それを聞いて彼女は、「なんでそんなことを言うの」と問い詰めたところ、
「僕は君が仕事で頑張って欲しいと思って、励ますつもりで言ったんだ」と言ったのだそうだ。
7251:2008/08/23(土) 23:18:19 ID:1NtKmq++
村上真雄氏の、一般では少しズレた励まし方に、場に少し笑いが起こった。
すると、すかさず後藤建治氏が「それは正直で、誠実な意見であって、大変よくわかります」とフォロー。
それに対して村上由美氏は「正直が、いつでも誠実であるとは限りませんよ」と苦笑しながら反論していた。

終盤に差し掛かり、「当事者の学習ということも大切だが、パートナーはどう接していけばいいか」について訊かれた笹森史郎氏はまとめる形で語る。
「自然体というとかっこいいんですが、私は焦らなかったですね。
妻が主治医に脳の障害であると説明を受けて、『あ、そうだったんだ、自分のせいではなく自分の脳の機能の問題だったんだ。
原因が分かったことで人生が180度変わった。自分の人生に一筋の光が見えた』ということ言ったんです。
それからはカウンセリングに通ったり認知行動療法を行ったり、また発達障害関連の本を山のように買い込んで勉強しだしたんですよ。
過集中しますからね。凄く熱心でした。それで私にも本を読んで勉強してくれと要求するんです。また彼女は二次障害もありました。
少し振り回されそうになりましたが、このまま彼女に付き合うと後で反動が来ると思い、少し冷静に対応しようと心がけました」

そして障害者をサポートする側の服巻智子氏は話す。
「結婚の相談もよく受けますが、結婚とはボランティアではではないんですよね。そこでは、お互いに価値を見出さないとやっていけないんですよ。
今回の皆さんは、お互いの違いを楽しめているように感じたので、それが上手くやっていくことの秘訣かなと感じました。
ただ、違いを楽しめるまでが大変なところがあるんですけどね」

最後に石田依良は「発達障害で上手くいってらっしゃるご夫婦というのは、すばらしいなあと思いました。
純粋に話し合しあえたり、なんか羨ましいなあと感じました」と感想を述べた。
その後にソニンが「私は(学習できていない)当事者の方がもっている(予測不能な)刺激も好きです」と発言。

それを聞いて村上由美氏は「視野が広がりますよ」と応えたが、後藤恭子氏はツッコミとも取れる「こわいですよー」と述べて番組は終わった。


俺の感想としては、失敗などを笑って話せるっていいな、ということです。
しかし、まとめるのにこんなに時間がかかるとは・・