960 名前: 優しい名無しさん 投稿日: 2008/02/27(水) 03:37:05 ID:6Etr/GAf
ディスチミア親和型うつ病≠気分変調症
ディスチミア親和型うつ病はメランコリー親和型うつ病の対置となる病態を示したものであり、
DSMに採用されてから28年が経つ気分変調症とは違って、3年前の2005年に提唱されたばかりのニューフェイス
ディスチミア親和型うつ病の提唱者故・樽味伸の論文より転載
> ぜひとも触れておかねばならないのは「前もって発症していた気分変調性障害に、大うつ病を併発した」という,
> double depressionの概念と「ディスチミア親和型」の関係である。(中略)彼らはまだ気分変調性障害ではない。
> まだ診断基準には満たさないし,一般に気分変調性障害と診断しうるような「くすんだ感じ」も彼らにはまだ見られない。
> 彼はvividとは言えないまでも,慢性化した抑うつによって心的弾力性そのものを長期的に侵食されたかのような現れは,
> まだないのである。そして臨床場面に現れた彼らは,気分変調性障害の診断基準にも典型像にも合致しないまま,
> 大うつ病エピソードの基準を満たすことになる。
まだが多用されており、結論は出せてないものの、転載元の論文の注釈で、
> (前略)単に気分変調症に言い換えることで解消されるものではない
と書かれていることから、ディスチミア親和型うつ病と気分変調症は同一の病態ではない可能性が高い
また、気分変調症では、抗うつ薬の有効性が試験で実証され、薬物療法が基本とされているのに対し、
ディスチミア親和型うつ病には薬物療法の効果が認められず、またそれに代わる治療法も確立されていないことからも
同一の病態とみなすのは問題あるだろう