<労災認定訴訟>大丸の課長自殺…業務が原因 東京地裁
1月17日20時3分配信 毎日新聞
大手百貨店「大丸」東京店の課長(当時43歳)が自殺したのは仕事のストレス
が原因だとして、妻が国に労災認定を求めた訴訟で、東京地裁は17日、労災と認
めなかった中央労働基準監督署の決定を取り消した。中西茂裁判長は「強い心理的
負荷を与える過重な業務に従事し、うつ病を発症した」と判断した。
判決によると、男性は寝具用品の販売課長をしていた87年5月、計算上の在庫
より実際の在庫が少ない「品減り」が多額に上っていた問題の調査を担当。6月半
ばにうつ病を発症し同月末に自宅でネクタイを首に巻き自殺した。
判決は、約8000万円に上る品減りの発生時期は男性が担当係長を務めた時期
だったとして、「調査に強度の精神的負担を感じていた」と指摘。さらに、伝票類
を自宅に持ち帰って深夜、早朝まで照合作業をしたが、原因は解明できなかったこ
とを挙げ、「同種の労働者と比べ過大な業務だった」と認めた。【北村和巳】
最終更新:1月17日20時3分
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