うつ病で療養中のすごし方 25日目

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551幻聴逆噴射©2003 イネ Captain KATAGIRI ◆ine99to.8E
http://www.sayaka-ohara.com/saimondo/honkan/instruct/concentration_canp.htm
 ナチスドイツは単に狂気からユダヤ人を虐殺したわけではない。
その政策の基盤として、1935年にニュルンベルグの党大会で
「ドイツ人の血と名誉を保護する為の法律(血統保護法、いわゆるニュルンベルク法)」を採択し、
異人種間の結婚を禁じるなど全ドイツ人の健康管理を始めたのである。
そして、超医療管理国家となったナチスドイツは、障害者の安楽死を認め、
「慈悲による死」という名目で7万人以上を虐殺した。

 ナチスドイツの大量殺人は、最初は国内の精神障害者が対象となっていた。
1933年に成立した「ナチ断種法」(正式名称:遺伝病の子孫を予防するための法律)により、
精神薄弱者、精神分裂病者、躁うつ病者、てんかん患者、重症アルコール依存症患者、
先天性の盲人およびろうあ者、重度障害児、小人症、けい性麻痺、筋ジストロフィー、
フリードライヒ病、先天性股関節脱臼の患者が断種処置(つまり安楽死)の対象となった。
 1940年4月には、「T4作戦」という正式の暗合名でこの安楽死計画が大規模に展開され始めた。
つまり、ドイツ国内の4カ所の精神病院施設に、ガス室と焼却炉が付設され、
アウシュビッツのユダヤ人虐殺の2年以上も前に精神病患者の虐殺が始められたことになる。
ナチ政権下でこの法律によって「強制断種」の犠牲となった人間の総数は、
20-35万人にのぼると推定されている。アウシュビッツ強制収容所などでの大量殺人(ホロコースト)は、
T4作戦を担当した医者や現場の責任者が指導し、T4作戦の方法をそのまま拡大し、
対象を精神障害者からユダヤ人へと転換したものであったようだ。
強制収容所でのユダヤ人などの犠牲者は400万人に上ったと推定されている。