□■メンタルヘルス板総合案内所・相談所■□Vol.46
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五十川卓司:
薬でうつは治るのか?(片田珠美著)の82頁に、「それにして
も、あまりにも多様で、人をあざむく病である<うつ>において、
抗鬱薬に反応しているのは、一体何なのか?」との記述があるが、
それへの回答は簡単である。
家庭や学校や職場で、虐待や迫害をされている患者が、苦悩苦痛
により、脳髄神経が疲弊消耗して死滅するような状態にされると、
虐待者や迫害者からは「怠け者」と批難されているが、精神科医
に病気であると宣告されると、「怠け者」の「怠惰」への批難が、
病者への看病へと変化するので、その原因である酷使での疲労が
軽減されるからである。
また、そのような患者は、虐待者や迫害者からの無理難題に対応
するにおいて、巧妙な嘘偽を性癖とさせられているため、医者に
対応するにおいても、巧妙に嘘偽を申告する傾向が有ると言える。
強姦犯罪などの犯罪被害者の真摯な申告にも、嘘偽を疑惑すると
いう精神科医の傾向には、そのような虐待や迫害の常習な場合と、
急迫不正な緊急事態での被害の場合との区別をしていない愚劣が
観察されていると言えよう。