水谷 修【いいんだよ】夜回り先生 6

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719鉄谷先生 ◆1e61wUKJAM
鉄谷です。
水谷先生が「褒めてやってください」と言うのに対し、「褒め続けたら相手が図に乗ってきた」
というご意見が聞かれますが、これは先生の意見を誤解しています。
ただ、これは先生の責任、課題でもあると思います。

先生が言いたいのは、例えば子供達が人に対して良い事をした場合(気を使う、愛を配るなど)、
また本人がなにか努力をしている事が少しでもあったら、それを見つけて褒めて評価してあげる・・・
と言う事です。

例えば、保育所や学校に行く前の手作りの朝食を、子供が美味しそうに食べていたとします。
そうしたら、それを見たお母さんは「いつもおいしく食べてくれてありがとう。お母さんうれしい。」
と言って頭を軽く撫でてあげる。こういう小さな事からの評価が、子供達に「自分は良いことやってるんだ」という
自信を持ち、親や人に親切にする素晴らしさを徐々に実感していくのではないでしょうか?

ところが現代の攻撃的で物質に恵まれる事が一番の幸せとする社会では、ほとんどの親はそのようなところに目を向ける余裕がなく、
またそういった感性もありません。それに、「親が作った飯を食べるのはむしろ当たり前」って思ってないでしょうか?

「ご飯を食べたら今度はこれの準備をするのよ」、「早く食べてね。遅刻したら困るから」。
このような言葉ばかりを毎朝のように聞かされている子供達は、良い気分で生き生きと学校に行くことが
できるでしょうか?
720鉄谷先生 ◆1e61wUKJAM :2006/11/25(土) 14:11:49 ID:Bb4hchB0
もっとも、本当に朝の時間に余裕を生み出せないご家庭もあることでしょう。
ならば、食事の部分で褒めることはできなくても、他の部分で褒めてあげることは
いくらでもあるように思います。

両親が共働きで3食ともに一緒に食事を取る事ができなければ、たまには手紙を書いて、
そっと机の上に置いておいてあげるなど、愛を伝える方法は、いくらでもあります。

また、常日頃親に愛されている、感謝されている子供達は、ときおり叱られる事があっても、
立ち直りが早いでしょう。たとえ反抗期を迎え、憎まれ口を叩こうとも、やがて親の方に
意識を向けてくれるようになるものです。

かつて先人はいいました「子供に対しては、9割褒めて、残りの1割でしつけや教育を行う」と。
皆さんは、これが逆になっていることはありませんか?

親御さん方も、子供時代に「こういう部分を評価して欲しかった。褒めて欲しかった。」
と言う部分があるでしょう。ではあなた方が、子供に対して、そういう部分を褒めて、評価してあげたら
いいのです。」