【私らしさ】GID相談室4【僕らしさ】

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320優しい名無しさん
性自認の障害と性的嗜好は違うということは医学会でも有力な説
原因が完全に解明されておらず、程度やGID発症時期がまちまちなのは
過去の例からすでに指摘されている。
性自認(自己の性別を認識する分界条床核という脳の機構により
自己の性自認は決まる。GIDは男女逆の構造を持つ。
一方性的嗜好は、社会的性役割、ジェンダーパターンによる後天的に
身に付けるものが多い。理性と感情、ホルモン刺激による嗜好パターン形成は
複雑な要素、育成環境、知識形成、状況変化、外的刺激などによっても変化するため
一つのパターンに当てはめることができない。
そのため、GIDは誤解も多く、分析を難しくしている。
321優しい名無しさん:2006/08/08(火) 17:48:59 ID:Qvkg95RX
ちなみに、幼少のころから多くの性的刺激を受けた場合、性的刺激による
体験、経験により、発生するエンドルフィンなどの快楽脳内物質による
記憶により、性嗜好が高まりより多くの刺激を受けたがるようになる傾向が
ある。
MTFの場合、ベースが男性ホルモンになるが、性欲を強くする要素が男性
ホルモンに含まれていることは周知の事実。
女性との性的刺激を嗜好するMTFが多いのは、そこに関連している可能性が
高い。
成長環境において、後天的に身に付けた性的刺激の量により、性欲の強さが決まる
場合、性欲の強いMTFは女性との性行為及び同姓との性行為に快楽及び興味を
持つ傾向が強くなると言える。
結婚をするかは、その性的嗜好及び社会的性役割から判断される理性により本人が
決定するものと推測される。
322優しい名無しさん:2006/08/08(火) 17:57:17 ID:Qvkg95RX
なお、人間の意識形成のなかで、原始意識を定義づける要素として
行動と認識の一致 という学説がある。これは自己認識を形成する。
その他人格形成は、原始意識に加え、生物学的な原則
(DNA、脳構造、神経構造、ホルモン分泌量)により、基礎方向が
決められ、後天的に、肉体的刺激、知識的刺激、などが環境などに
より与えられ、結果、性格、嗜好などが形成され、人的意識となる。

GIDの場合、先天説と後天説が複合的に捕らえられ分析されているのは
こういった複雑な要素が含まれているためで、一致した同一パターンに
全てのGIDを当てはめることができないのは、そのためである。
323優しい名無しさん:2006/08/08(火) 18:05:39 ID:Qvkg95RX
これら性的嗜好を理解する場合、トランスジェンダーのみならず健常者の男女の
性的嗜好や性格、おとこらしさ、おんならしさを見ることでわかる。
もっとも顕著な例は同性愛者だが、男女ともに同性に対する欲愛行動の
許容範囲は様々。これは社会通念、学習、経験刺激などで形成される。
例えば、日本の場合、同性愛的嗜好は近年まで、禁忌とされているが、江戸時代
あたりまでは、セックスフリーな社会通念があるため、それを異常とみなす文化は
なかった。
特に明治時代以降、さらに戦後キリスト教文化の通念である、性的禁忌文化により
近代日本においては同性愛を含む、強い性嗜好、複数の男女が付き合うような文化を
社会通念から排除してきたため、社会としての性差別が強くなっている。これらを
先行して、人権問題から改善してきた欧米と違い、人権、人格保護の教育、浸透が
遅れている日本の場合、GIDを含む全ての性差別への対策が遅れている。
324優しい名無しさん:2006/08/08(火) 18:19:31 ID:Qvkg95RX
なお、GID発症後、治療経過において、性的嗜好が変化することが多い。
これは、女性ホルモン、もしくは男性ホルモンの内科的投与により、性欲の
量を強制的に変化させるためである。男性ホルモン投与の場合、性欲が強くなり
女性ホルモン投与の場合、性欲は弱くなる。
これに複合して、社会的性役割から形成される理性の抑圧が、外科的、内科的
外見変化により、大きく変化をもたらし解放されることで、抑圧されていた性的嗜好
が変わる。
健常者の場合でも、強制的に女装、男装をさせることで一時的に性的嗜好や性思考が
かわる(男っぽく、女っぽくなる)のは、行動と認知の一致による自己意識において
逆の性の視覚的、体感的刺激により性自認が変わるからである。
これは比較的簡単に実験できるので、身近な人物で試してみると非常によくわかる。