《抑うつ神経症・神経症性うつ病 その4》

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4優しい名無しさん
▼:Q&A
Q1.抑うつ神経症・神経症性うつ病と内因性うつ病の違いを教えて下さい
A1.発症年齢(抑うつ神経症・神経症性うつ病は若年層、内因性うつ病は中高年層に多い)、睡眠障害や
  自責感の発現(内因性うつ病には多いが、抑うつ神経症・神経症性うつ病はそうでもない)、日内変動
  (抑うつ神経症・神経症性うつ病は午後、内因性は午前に調子が悪い)、状況依存性(抑うつ神経症・
  神経症性うつ病は状況が好転すると軽減する事が多いが、内因性うつ病はそうでもない)、病前性格
  (抑うつ神経症・神経症性うつ病は社会不適応な性格、内因性うつ病は社会適応性の高い性格が散
  見される)、誘因(抑うつ神経症・神経症性うつ病ではよくあるが、内因性うつ病は無い事もある)など。

Q2.抑うつ神経症・神経症性うつ病の薬物療法は期待できませんよね?
A2.1980年代までは薬物療法は無効とされてきたが、内因性うつ病ほどではないにしろ有効である事が
  判明している。ただし、人格障害を併発している人やその傾向にある人は効き難い傾向にある。

Q3.抑うつ神経症・神経症性うつ病に対応するICDやDSMの疾患は何ですか?
A3.ICD-10ではうつ病エピソードと気分変調症、DSM-W-TRでは大うつ病性障害と気分変調性障害に
  対応している。また、一部の患者は適応障害(ICD・DSM病名共通)に該当している。