双極性障害(躁うつ病)・気分循環性障害8

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3優しい名無しさん
◆「双極性障害=躁うつ病とは」

◇双極性障害とは
双極性障害(躁うつ病)は、うつ病と同様に気分障害に分類される病気で、100人に1人がなる病気だといわれています。
気分の浮沈は誰にでもありますが、それを自分の力では統制出来ない激しい状態を繰り返すのがこの病気の特徴です。
躁状態は2ヶ月程、鬱状態は半年から1年は続くことがあります。

◇双極性障害の症状
躁状態時↓
とても行動的で、じっとしていられません。疲れをしらず、夜も寝ません。 明るく楽しく気分は爽快な事が多い一方、
些細な事でキレやすくなります。 性的乱脈、暴飲暴食、多弁、多動、浪費等で他人に迷惑を掛ける事もしばしばあります。
鬱状態時↓
憂鬱で何もする気力がなく、全てのことに興味がなくなります。悲観的になったり、生きていても仕方ないと思います。
睡眠障害や食欲不振でやつれたり、頭の回転が悪くなります。寝たきりになり、体が動かなくなる事もあります。

◇双極性障害の原因
全ての精神疾患のうちで、遺伝的性質が最も強い病気です。
APA(米国精神医学会)によると、両親が双極性障害の場合は、子供の気分障害の発症危険率は50〜75パーセント、
片親が双極性障害の場合は、子供の気分障害の発症危険率は25パーセントにのぼります。
躁うつ病は気の持ちよう等ではなく、脳内の神経伝達物質の異常によるものです。
この病気の人の多くに循環気質と執着気質がみられます。(注*双極性障害の病前性格は正常者の人格と殆ど相違無いという報告もあります)

◇双極性障害の薬物療法
気分安定薬が躁うつ病治療の基本的な薬になります。病的な気分の浮沈をゆるやかにします。

◇問題点
病的な気分の浮沈が顕著な患者はすぐに診断がつくのですが、 隠微な患者はしばしばうつ病や人格障害(注*併存例もあります)と誤診され、
正しい治療を受けられないまま十数年も苦しんでいる人がいます。