タンパク質がうつに関与 機能抑える新薬の可能性 (2005.6.23)
脳に存在するある種のタンパク質の働きを抑えると、抗うつ剤と同じ効果がみられることを
北市清幸名古屋大講師(検査技術科学)と長谷川高明愛知医大教授(薬剤学)らが動物実験で見つけ、
23日までに国際学術誌に発表した。
既存の抗うつ薬は神経細胞(ニューロン)に作用するが、
「OCT3」というこのタンパク質は「グリア細胞」という細胞に存在するため、
新しい薬や、うつ予防法の開発に道を開く成果として注目される。
北市さんらはこのタンパク質をつくる遺伝子の働きを阻害する物質を、マウスの脳に注入。
マウスを5分間、水に入れて積極的に泳ぐ時間を計った結果、
ただのリンゲル液を注入したマウスが1分程度だったのに対し、
タンパク質を阻害したマウスは4分近くにまで延びた。
既存の抗うつ剤と併用すると成績が向上することも分かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050623-00000161-kyodo-soci