★お薬に関する疑問質問に答える『モナー薬局』#44

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【睡眠薬】
抗不安剤と同様にGABA受容体に作用すると考えられている。
化学構造により、ベンゾジアゼピン系、バルビツール酸系睡眠薬、その他に分類される。
効き目の持続時間(半減期)によって、超短期型:6時間未満、短期型:12時間未満、
中期型24時間未満、長期型:24時間以上、に分けられる。
超短期型は入眠障害、短期型は、入眠障害・途中覚醒、中期型は途中覚醒・早期覚醒、
長期型は早期覚醒・睡眠調整や昼間の不安対策に処方される。

ベンゾジアゼピン系
中脳の辺縁系に働きかけ中枢神経の活動を抑制により、不安や緊張などを取り除き、入眠へ導きます。
 超短期(ハルシオン、マイスリー*、アモバン*)、
 短期(レンドルミン、エバミール=ロラメット、リスミー)
 中期型(ロヒプノール=サイレース、ベンザリン=ネルボン、ユーロジン、エリミン)
 長期(ベノジール=ダルメート、ソメリン、ドラール)
  *正式にはベンゾジアゼピン系ではないが、薬効等でこの系に分類されることが多い。

バルビツール酸系
大脳皮質や脳幹の自律神経中枢を鎮静化し、入眠へ導きます。
 短期型(チクロバン)
 中間型(ラボナ、イソミタール)
 長期型(パルビタール、フェノバール)

最近は、より安全なベンゾジアゼピン系が処方されることが多く、バルビツール酸系が第一選択として処方されることはほとんどない。
上記眠剤の効きが悪い場合や他の精神疾患との兼ね合いによっては、
抗不安剤・向精神病薬・抗うつ剤で睡眠鎮静作用の強いものを眠剤代わりに使う場合あり。
いずれの薬も「飲んだら直ちに明かりを消して布団をかぶる」のが鉄則。間違っても2ちゃんにカキコしててはイケマセン。

【抗てんかん剤・気分安定剤】
てんかん用の製剤を気分が上下変動する場合に使用する場合がある(決して誤用ではない)。
主に躁鬱に使用する例が多いが、鬱だけで気分変動が大きい場合にも用例多し(抗躁剤のリチウム製剤含む)。