境界性人格障害・情緒不安定性人格障害 Part5

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2優しい名無しさん
・情緒不安定性人格障害の特徴

1. 衝動型
 DSMには記載されていない型で、DSMに基づく診断の際は特定不明の人格障害と診断される。
 情動の不安定性と衝動制御の欠如であり、ことに他人から批判された時に暴力あるいは人を脅す行動をしばしばとる。

2. 境界型
 DSMの境界性人格障害に該当する型。
 自己イメージ、目標、内的嗜好(性的なものも含む)、がしばしば明確ではないか、障害されている。
 強烈で、不安定な関係に巻き込まれやすい傾向のため情動の危機を繰り返す。
 そしてその傾向は、一連の 自殺の脅し、あるいは自己損傷の演技と関連することがある。

・国際疾病分類第10版(ICD−10)に記載されている情緒不安定性人格障害の診断基準

F60.3  情緒不安定性人格障害 Emotionally unstable personality disorder
  F60.30  衝動型
  A.人格障害の全般基準(F60)を満たすこと.
  B.次のうち,少なくとも3項があり、そのうちの1項は(2)であること.
    (1) 突然に,結果を考慮することなしに行動してしまう傾向が顕著にある.
    (2) 衝動的な行為を止められたり非難されるととくに,他人に対して威嚇的になったり衝突したりする傾向が顕著にある.
    (3) 怒りや暴力が突発しやすく,結果として行動爆発を制御できない.
    (4) 報酬を即座に受け受け入れられない行為を続けるのが困難である.
    (5) 不安定かつ気まぐれな気分
  F60.31  境界型
  A.人格障害の全般基準(F60)を満たすこと.
  B.上記(F60.30)のB項症状のうち少なくとも3項があり,さらに次のうちの少なくとも2項も存在すること.
    (1) 曖昧で混乱した自己像,目標,および内的選択(性的なものを含む)
    (2) 対人関係が著しく不安定な傾向に陥りやすく,しばしば感情的危機に陥る.
    (3) 自暴自棄を回避するための過度の努力
    (4) 自傷の脅かしや自傷行為の繰り返し
    (5) 慢性的な空虚感