《抑うつ神経症・神経症性うつ病 その3》

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2優しい名無しさん
◆関連ページ
ttp://lulu-web.com/yokuutu.html
ttp://www.cty-net.ne.jp/~morochan/yokuutu.htm
ttp://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/kokikawa/seisin/seisin17.html
ttp://www5a.biglobe.ne.jp/~watapyon/myhp/kokoro5.html

◆抑うつ神経症〔depressive-neurosis/depressive-Neurose/depression-nevrotique〕

 抑うつ神経症とは、親しい関係にあった人の死・精神的な支柱となっていた地位や職場や住居の移動・社会変動に伴う精神
的な動揺等が原因で生じる抑うつ状態で、現在は適応障害や気分変調症に分類されています。症状は悲哀・思考制止・罪業
感・自殺念慮・日内変動・不眠・食欲不振・性欲低下・知覚過敏等で、これらは内因性うつ病より軽いものの不安はむしろ強く
、しばしば強い空虚感や対象に対する貪欲なしがみ付きを示します。また、抑うつ状態の原因となった心的契機やストレスの
影響を受けやすく、動揺的な経過や症状の変動が見られます。本病は概念的・内容的には神経症性うつ病に近いものですが、
症例的には人格障害の併発が多い事から境界性人格障害(別称.境界型情緒不安定性人格障害)や依存性人格障害との近縁
関係が疑われています。
3優しい名無しさん:04/04/27 19:22 ID:+xQtt9nN
◆神経症性うつ病〔neurotic-depression/neurotische-Depression/depression-nevrotique〕

 神経症性うつ病とは、フェルケル〔H.Volkel〕の提唱した概念です。本病は抑圧された神経症的な葛藤によって生じる
抑うつ状態と定義されていて、現在はICD-10の気分変調症や適応障害に分類されています。発病は、抑圧された
葛藤によって心的な体験が歪み、葛藤に関連する情勢や観念を受け止めきれない状態に陥った時で、生物学的な
危機や日々のストレスが引き金となります。症状は内因性うつ病より軽いものの経過は動揺的で治り辛く、外部環境
の影響を受けやすい為に病象が曖昧で、境界性人格障害やアパシーシンドローム(退却神経症)と酷似した症状を
示す事もあります。また、抑うつ状態が生じる前には、不安・精神的な制止状態・自己不確実感・集中力欠如・吃音・
夜尿症・夜驚症・爪噛み等の幼児期まで遡及しうる神経症的な橋渡し症状や時々機能的器官障害への移行が見ら
れます。病人の多くは家庭環境に問題を抱えていて、過干渉・放任・無視・残忍性・粗野な面や抑うつ神経症的な発展
の原因となる過度の禁欲・過保護・家族内の冷戦が確認される事があります。一方で病人自身には、人格的な努力や
体験での顕著な分裂や限りの無い依存欲求と過代償的に厳しい拒絶の並存が見られます。好発期は10代後半から
20代前半の青年期に発病する若年群と中年期から初老期に発病する高年群があります。治療には、自己実現を援助
する精神療法が不可欠とされています。