◆◇【仮病じゃない】うつ病講座2◇◆

このエントリーをはてなブックマークに追加
とある雑誌に原稿をまとめて書こうと思っているのですが、その前の練習として
このスレを使わせてください。

働く女性のメンタルヘルス
女性は、男性よりも有意にうつになりやすいことが知られています。
うつの有病率は女性は男性の2倍に上ります。
また、身体化症状として、摂食障害になりやすかったり、買い物依存になりやすか
ったり、うつではなくても境界例として、リストカットをするのも圧倒的に女性が
多いです。
女性は性ホルモンの関係で、男性よりもアルコール分解酵素が少ないので、男性が
20年くらいかかってアルコール依存症になるのに比して、1年程度の飲酒歴でも
アルコール依存症になってしまいます。
実際、心療内科にいると、初診の患者さんの7〜8割は女性の人です。
だからと言って、男性より女性が劣っているということは全然なくて、むしろ、
アルコール依存症になったり、致死的な自殺手段を取るのは男性の方が多いのです。
働く女性のメンタルヘルス
〜上司との関係について〜
うつは心因とは直接関係せず、脳内物質の伝達異常によって起きる病気だという
ことは定説になっていますが、それでも発症させないように、心地よく仕事を
していることが多いでしょう。
上司が男性のことが多いのですが、20代前半の女性の場合だと、どうしても
思春期に「汚らしいお父さん」という思いを持って、風呂場から素っ裸で出てくる
ような父親に嫌悪感を持っているのが、そのまま職場の上司と部下との関係にも反映
させてしまうことがありえます。
そうなると、上司の茶碗も触りたくなくなったりする人もいるかも知れません。
ただ、あくまで仕事は仕事です。
お父さんも還暦を過ぎてだんだん歳を取ってくると自然に許せるようになるもので、
職場の上司も同じように許せるかも知れません。
「何を言っても効かない高圧的な上司」ということで諦めないで、同じことであって
も2度、3度言えば上司も少し考えてくれるところもあると思うのです。
上司が「こいつは文句は言うけど、仕事はきちんとやるから、可愛がってやらなければ」
ととらえるのと、「文句ばかり言っているからクビにしたい」と思うのでは全然対応が
異なるでしょう。
働く女性がうつにならないためには、常に120パーセント力を出し切ったりする
と苦しくなってしまいます。いつも終電で帰って、休日出勤が当たり前では、身体が参って
しまいます。
上司というよりも、経営者が、その人のことを人材としてどの程度有用だと思って
雇用しているのかという、経営的な視点も求められるでしょう。
働く女性のメンタルス
〜女性ばかりの職場で困ったら?〜
女性ばかりの職場だと、女性同士で何となく陰湿になってしまったり、グループを
作って活動したり、いじめがあったりと、やり辛い部分があるということをよく聞き
ます。
ただ、配置転換もあり、転退職もあるので、グループのリーダーのような人にくっついて
いたら、いつの間にやら自分がいじめのターゲットになっているということもありえます。
職場によるいじめというのは、ファンケル事件ばかりでなく、この不況の世の中で、リストラ
されずに残った人が2人分、3人分の仕事を任されていることが多いので、
増えてきているという実感を持っています。
ストレスが過剰にたまったら、自分が病気になるか、あるいは他者を病気に追い込むという悪い
スパイラルにはまってしまうということもあるわけです。
会社という組織は、仕事をするために職務階級性が取り入れられているので、
好きな人同士だけで仕事をしているのではないという認識が必要です。
同僚の中で2人でも3人でも仲良く喋れる相手が出てくれば、人間関係は大成功だと言えます。