192 :
優しい名無しさん:
このところマスコミで、「リタリン」排斥キャンペーンが盛んである。専門
的立場からするとかなり偏ったものといわざるを得ない。
マスコミの主張をまとめると、こんな薬を「うつ病」に適応ありとしているの
は日本だけだ。これは代理覚せい剤として利用されていて、安易に処方する医師
のあいだをまわって横流し用の薬を手に入れるふとどきものがいっぱいいる。
この薬のために依存症になったり、錯乱状態になったり、自殺したりする人が
いっぱい出ているのに厚労省は規制しようとしない、等々。
よっぽどアホで経験に乏しい医者を情報源にして、半可通の見当外れ正義感
をふりまわす無能な記者がこうした記事を書いているのだろう。
まず、リタリンはその分類からして覚せい剤で、覚せい剤として使用されてい
るといって非難される筋合いなどどこにもない。麻薬だろうと、覚せい剤だろ
うと、必要な時には処方されることはあるし、処方の可否をきめるのは必要性
と医師と患者の間の治療関係である。不勉強なマスコミが文句を言うことでは
ない。
うつ病には日本でしか認可されてないって?どこにそんな資料があるのだ。
そもそも、保険制度でこまごまとした適応疾患が決まっているのが日本だけと
いってもよく、ほかのほとんどの国では、薬剤はその薬効に応じて医師の判断と
裁量で使うわけで、毎日の書き方は完全なピンボケ。薬効に関しては、こういう
学術サイトぐらいは参照してほしい。googleぐらい使えるでしょ。Ritalin &
Depressionで検索してごらんなさい。
193 :
優しい名無しさん:04/01/31 07:11 ID:lR7s0aC1
当然間違った使い方をすれば依存にもなるし、不安や焦燥をあおってしまって
自殺につながることだってあるだろう。それはリタリンという薬のせいではな
く、バカな医者のせいである。バカな医者が間違った使い方するからといって、
その薬を排斥してどうする。この薬に変に反発する医者も、ちゃんとそれを使
いこなせないバカ医者と同じレベルだからこそ、そうしているに違いない。
治療機関をまわって薬を集めているようなヤカラにたいして、対応できない
のは基本的対人能力に欠陥があるからではないのか。うつ病治療のなかでも、
リタリンが適応になるのはごく一部の症状というか、悲哀焦燥が一般的薬物療
法でほとんど消失した状態が維持されているのに、抑制だけが残る場合なの
で、ちゃんと病像診断ができれば、必要もないのに薬を求めているかどうかぐら
いはわかるはずなのである。まあ、世の中にはびっくりするぐらい能力の低い
医者がいるのも、また事実なのだけれど。
私自身は、このリタリンというのは実に有用な薬だと思っている。老人にも
安全だし、パ−キンソンがらみの症状にも有効で、QOLをかなり高める。なによ
り、躁うつ病でしょっちゅう躁とうつをくりかえす、ラピッドサイクラーとい
われる難治性患者には、これがないとまず対応できない。抗躁剤をメインに使
い、うつ期には一般的抗うつ剤をつかわずにもっぱらこれで対応するのである。
抗うつ剤にある躁転作用がこれにはない。それどころか、抗躁作用を示すこと
もある。これなんかは米国ではかなり知られた使い方であるが、日本の精神科
医はあまり知らないようだ(少なくとも私の周りでは)。
うつ状態にリタリンを使うのが犯罪的みたいなことを無責任にかく記者サ
ン、これでうまく社会生活を維持している多くの患者さんのことを考えたことが
あるんですかね。アンタの出鱈目記事を間に受けて、適応はずしなんかになっ
て、集団訴訟になっても知らないよ。