サバイバーの特徴と、チェックリスト
http://www.just.or.jp/aboutjust/survivors.htm 成長した人、スライバーの特徴
http://dissociative-disorder.kdn.jp/survivor/disorder/trauma/survivor2.html 何とか生きて思春期、成人に達してはいるが、かつての外傷体験の影響を色濃く残している人々です。
下のサバイバーの特徴と、チェックリストを参照してみて下さい。
あてはまる項目が1つでもあり、生きづらさを抱えているなら、独りで悩まないで、仲間とつながろう。
【サバイバーの特徴】
不眠と悪夢、パニック発作、解離性障害、身体化障害、抑うつ・無気力と自己嫌悪、自傷行為と自殺未遂、
独特な対人関係様式(対人緊張を持ちながら心を開いた他者に対しては著しく依存的になり、退行し、
攻撃的になる、など)などの情緒的・行動的な問題を抱えていて、自己治療の試みと思われる
様々な嗜癖行動(アルコール・薬物・ギャンブル・摂食障害・恋愛嗜癖、など)を持続している。
詳細
心身の不調がある
心の障害:
抑うつ、無気力、自殺願望、自傷行為など衝動のコントロールがうまくいかない。
過食、ギャンブルなどの嗜癖、対人恐怖など。
身体の不調:
呼吸器系、消化器系の障害、生理痛や不正出血、性交疼痛などの生殖器系の障害。
月経前緊張症、慢性の頭痛、思春期・成人期まで引き続くアトピー性皮膚炎や喘息など。
怒りにとらわれている
親への怒りがあらわで、そのことをしきりに口にする。他人への不信感が強い。
この怒りは自分自身へも向けられ、自己懲罰的で、自殺や、自傷と結び付きやすい。
自己不信と著しく低い自己評価
自分は生きるに価しないもの、世間の迷惑者と考えている事が多い。
サバイバーとしての自己に気付くまではこの低い自己評価が、他人への過度な迎合、
従順さ、そして仕事依存的な完璧主義になっていた。
親を憎みながら、親とよく似た行動をとる
子どもを持てば親と同じように虐待する親を演じてしまう。
力への渇望の強い暴力的な男になったり、そのような男に仕える従順な女を演じたりしている。
子ども返りしやすい
かつてのトラウマ状況によく似た状況に遭遇すると、いっぺんに子ども返りしてしまう。
男の怒鳴り声、ドアのしまう大きな音、ガラスの割れる音など、暴力を匂わせる各種の音が、
そのきっかけになることが多い。震え出したり、逆に不自然な笑い顔が出て来たりする。
時間感覚の障害がある
一定の時間が、何もしないうちに過ぎてしまったように短く感じたり、退屈で空虚な時間の群れに
押しつぶされるように感じたりする。現在の苦痛が一生続くかのように考えて絶望する。
過去の外傷体験が、いつまでも生々しくよみがえる。
記憶や記銘の能力に障害を生じていることが多い
かつての外傷体験やその周辺の状況を「語れない」(忘れている)ことがある。
この想起の不能には抑圧によるもの、解離によるもの、分割によるものがある。
フラッシュバックに陥ることがある
かつての事象体験によく似た状況で、生々しい恐怖や視覚イメージ、
それに伴う逃避反応を起こすことがあり、解離性フラッシュバックと呼ばれる。
離人症を伴うことが多い
透明な膜を通して現実と接しているような感覚、今自分が何をしていたのかわからなくなる感覚、
自分のしていることを傍らから自分が見ているような感覚などに長期間包まれていることがある。
生きることに意味を見出せない
世の中を危険なもの、自分に敵対するものに満ちたものと考え、その中で「生きるに価しない自分」は敗北し、
排除されるという思い込みを抱いている。
参考:サバイバーの特徴(NHK人間大学、斎藤学 家族の闇をさぐる)
>>4-6関連
1.情動・衝動の調節に関する障害
a情動の統制障害【抑鬱感・躁状態など】
b怒りの調整障害
c自己破壊性【自傷行為・嗜癖など】
d自殺願望
e性的関わりへの調整障害【過度で自己破壊的な性行動・性倒錯など】
f危険な状況へ自ら飛び込む衝動【トラウマへの嗜癖】
2注意・意識に関する障害
a健忘
b離人症
c一過性の解離のエピソード
3身体化
a消化器系【潰瘍性大腸炎など】
b慢性痛【頭痛など】
c心肺系【喘息など】
d転換症候【歩行障害・失声など】
e性的症候【性的不能・性欲動昂進など】
4自己認識に関する障害
a無力感【自分には自らを守る力さえないと思う】
b癒すことの不可能な自己損傷の感覚
c罪悪感と罪責感【自分の過ちの為にトラウマが起きたと思う】
d差恥感【本当の自分は人前に晒すことが恥ずかしいような存在だと思う】
e誰も自分を信じないと思う
f自己卑下【自分など生きるに値しない人間だと思う】
5トラウマの加害者についての認識に関する障害
a加害者の歪んだ信念の採り入れ【パワーで人を支配するという考え方など】
b加害者を傷つける願望にとらわれる
c加害者を理想化する
6他者との関係における障害
a他人を信頼することの不能
b他人を犠牲者〈被害者)にする
c自分が再び犠牲者〈被害者)になる【トラウマへの嗜癖】
7意味システム〈世界観)における障害
a自暴自棄・絶望感
b以前の自分を支えていた信念体系の喪失
@補足@
B・ファン・デル・コルクらが現在のPTSDの診断基準を拡大して児童虐待が
生み出すさまざまな症状を「複合型PTSD」という名称のものにまとめたもの。
【】は斉藤学精神科医による注。
上記のような一見かけ離れた症状が同一人物に生じている場合で、成長の早期に対人関係上のトラウマを受けた人に見られるもの。
ACと思われる患者には精神科医はこれらの障害に敏感である必要がある。
アダルトチルドレン(AC)の病理性の深い部分 ー
妄想・抑鬱・解離性障害・家庭内暴力・嗜癖などは精神医学にはいまのところアダルトチルドレン
という視点が体系づけられていないためPTSDという考え方に含まれる。
@出典@
「家族の闇をさぐる」齋藤学 小学館 1600円
アダルトチルドレンと家族」齋藤学 学陽書房 1553円〈税別)
>>9のアダルトチルドレン
語源はAdult Children of Alcoholics(ACOA)で、元はアルコール依存症の親に育てられた成年者のことを指したが、
現在では親から性的虐待や家庭内暴力を受けて育った成年者、
また仕事依存症、ギャンブル依存症などの嗜癖問題を抱える親を持つ成年者もACというようになった。
正確にはAdult Children of Disfunctional Family(=機能不全の家族に生まれ、現在大人になった人)
であり、ACは病名ではなく自らがその傾向にあると自覚した人のための言葉である。
多くのACは苦しみから逃れるための行動から諸般の依存嗜癖に陥りやすい。
ACの特徴として以下が挙げられる。
・何が正常かを推測する(「これでいい」との確信が持てない)
・物事を最初から最後までやり遂げることが困難である
・本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく
・情け容赦なく自分に批判を下す
・楽しむことがなかなかできない
・まじめすぎる
・親密な関係を持つことが難しい
・自分にコントロールできないと思われる変化に過剰に反応する
・他人からの肯定や受け入れを常に求める
・他人は自分と違うといつも考えている
・常に責任をとりすぎるか、責任をとらなすぎるかである
・過剰に忠実である。無価値なものとわかっていてもこだわり続ける
・衝動的である。他の行動が可能であると考えずにひとつのことに自らを閉じこめる
12 :
【嗜癖 】:04/01/08 20:05 ID:VGofwg9x
>>10の「依存症 嗜癖」とは
遠藤嗜癖問題相談室
http://www.path.ne.jp/ecrap/ 嗜癖(Addiction)
アルコール・薬物などの物質や、ギャンブル・買い物などの行動、人間関係に依存すること等、
ある特定の習慣に対して執着し、その結果不都合な状態になっていることを称して嗜癖といいます。
* 様々な嗜癖 *
< 行動嗜癖 >
ギャンブル依存 浪費 買い物嗜癖 仕事依存 テクノ依存 ゲーム嗜癖
抜毛癖 暴力癖 遁走癖 虚言癖 窃盗癖 一部の閉じこもり 一部の不登校 セックス依存
<物質系嗜癖>
アルコール依存 薬物依存(市販薬、処方薬、麻薬) 摂食障害(過食、過食嘔吐、拒食)
< 人間関係嗜癖 >
共依存(世話焼き癖、役割嗜癖) 異性依存