【シャンシャン】パキシル減薬・断薬スレ5【吐き気】
急な断薬は死んでしまいたくなるほどの耐え難い苦痛と同時に、
俺の場合、イライラを通り越して殺気立ってた。
そのことに気づいて、できるだけ外出しなくてもすむようにしてたんだけど、
少しでも早く楽になりたいと思って近所のドラッグストアへビタミンB群の錠剤を買いに出かけた。
そこでほんの些細なこと(ほんとに普段なら何でもないこと)が原因でトラブルになりかけ
相手に殺意を抱いたよ。マジで。
その直後、次の記事を見つけてゾッとした。
断薬中・断薬後でイライラしてる人、これから断薬しようとしてる人、気をつけて。
激昂を感じたら、とりあえずその場を離れよう。
以下は、米英当局、未成年に対するパロキセチン投与に警告【※後述1】に対する専門家の意見
として、ロンドンの Guy’s & Maudsley Hospitals コンサルタント精神医学者 & 精神医学上級講師
Dr Michael Isaac 氏へのインタビュー記事。
(ページの直リンクができなくなっているので
ttp://www.depression-webworld.com/japanese/index.htm の「ニュース」→「専門家の見解」
から全文転載)
Depression-Webworld ( インタビュアー ) : 最近、未成年へのパロキセチン投与に関して
警告が出されましたが、イギリスの患者や医療関係者はどのような反応を示していますか ?
Dr Isaac: パロキセチンや他のSSRI、特にフルオキセチンをとりまく最近の公表に対して、
患者はとても心配しています。パロキセチンによって恩恵を得ている患者さんは、
その処方をかえて欲しくないと思っている一方で、使用禁止を勧告された薬の服用を
いやがる患者さんもいます。プライマリケアのお医者さんはパロキセチンの処方に消極的となり、
多くの精神科医は彼らのレパートリーからパロキセチンを完全に排除し始めました。
このことは、病院での薬剤会計検査において処方量という形で反映されはじめています。
Depression-WebWorld: 未成年への投与という枠を越えた反応があるのでしょうか ?
Dr Isaac: この未成年へのパロキセチンの投与に対する警告により、今は非常に微妙な時期を
迎えていると言えるでしょう。 アメリカやオーストラリア、最近ではイギリスにおいてもいくつかの
訴訟問題があり【※後述2】、 殺人事件の被告の弁護の中で、被告がパロキセチン、セルトラリン、
フルオキセチンなどの SSRI 抗うつ薬を服用していた事実が取り上げられています。
最近、イギリスのテレビでは、アメリカでの衝撃的な殺人事件が大きく報道されました。
この番組では、パロキセチンについて言及されており、パロキセチンを数日間服用した後に
家族の殺傷に至った事件が放映されました。いわゆる退薬現象と呼ばれるものが密接な関係が
あるとされています。急に服薬を中止すると、不快感、ときとして長引くインフルエンザ様の症状、
さらには不随意運動などが出現する場合があります。パロキセチンは特にこの退薬現象を
起しやすい薬剤とされています。
不思議なことに、未成年に関する警告は一般よりも医療関係者の方に強いインパクトを与えた
ようです。科学的なメリットをもたらすかどうかは抜きにして、この警告は人々を恐怖に陥れ、
関係する薬剤、特にパロキセチンに被害を与えたことに違いありません。
Depression-WebWorld:それでは、こういった反応は科学的に、あるいは薬学的に正しいものだと
思われますか ?
Dr Isaac: SSRI に関する 15 年以上の経験から、我々は色々なことを学びました。SSRI は
効力が弱いという点はありましたが、安全性や忍容性において、間違いなく三環系抗うつ薬
( TCA ) に対して大きな前進とされてきました。実際 TCA よりも SSRI に適合する患者は多く、
長期的にも良い状態が続いていました。
しかし一方で、年々、SSRI の副作用について様々なことがわかってきました。性機能障害
については認知されるのに時間を要しましたが、今日では一般的な認知度が得られています。
特にパロキセチンでは、不随意運動を引き起こすことがよく知られています。退薬症候群は
抗うつ薬だけでなく多くの薬に見られる症状ですが、特にパロキセチンなどにはこの現象が
よく見られることが確認されています。また、殺人や自殺に関係あるかどうかはまた別の
問題なのですが、1960 年代から、抗うつ薬をそれぞれ投与した直後に、症状が良くならずに
逆に悪化するという、矛盾した反応を示す患者が見られました。このエビデンスについては
さらなる鑑定が必要になります。例えば、これはイギリスの保健省で起きていることなのですが、
このような学術的な資料の解釈は、時として難しい場合があります。
問題は、数カ国にわたって訴訟が関係してきたために、医療関係者に新しいプレッシャーが
かかっているということです。法律と科学が歩調をあわせていくことはまれですし、法律が科学の
先を行くこともあれば、一方で科学に対して遅れをとることもよく見られます。ところが、
その科学的な議論も現在では混迷している状態です。科学的な正しさを重視するのか、あるいは
単に合理主義か保守的であるのかに関わらず、多くの、おそらくほとんどの精神科医が SSRI、
とりわけパロキセチンに対しては慎重になっています。
【※1】米英当局、未成年に対するパロキセチン投与に警告
選択的セロトニン阻害薬 ( SSRI ) の一種であるパロキセチン ( 英国の商品名 SeroxatR、
米国では PaxilR ) は、原則的に年齢を問わず処方できる抗うつ薬ですが、これまで子供に対して
認可されたことはありません。MHRA ( 英国医薬品庁 ) は最近、自殺念慮ないし自殺企図の
危険から、18才未満の未成年にパロキセチンを処方すべきでないと発表しました。その数日後、
FDA ( アメリカ食品・医薬品局 ) も同様の趣旨の警告を発表しました。
これらはいずれも、パロキセチンを服用した18 才未満の未成年患者に 3.4 % という高い
自殺念慮率が見られたためです。ちなみにプラシーボ服用の対照群では 1.2 % でした。どちらも、
実際に自殺者が出たケースは報告されていません。
こうしたパロキセチンの副作用に関する研究は 9 件ありますが、そのうち公表されたのはわずか
1 件です。おそらく社会に対する影響の大きさから、「特別な配慮」が行われたものと思われます。
ただし MHRA は、急な服用中止はしないように注意しています。というのも退薬症候群の危険が
あるからで、これもパロキセチンの副作用の一種と考えられています。
英国薬品安全委員会は、成人に対しても同様の問題が生じるのか、今後速やかに
調査する意向であると発表しました。
【※2】
Dr Isaac: パキシルに関する最も有名な事件は、2001 年に 640 万ドルの裁定が下された事件です。
1998 年 2 月、アメリカのワイオミング州で、Donald Schell 被告が、彼の妻と娘、孫を殺害した後、
自殺しました。被告は 2 日間にわたり、合計 40mg のパキシルを服用していたことから、
陪審員は被害総額の 80% がこの薬剤に起因するものだと考えたのです。オーストラリアや
イギリスにおいても、殺人や重度の傷害事件に関する同様の事件があります。これらにおいても、
法廷では、被告が起こした事件の原因は、SSRIを服薬したことにあると論じられています。