◆セックス依存症を治したい人語り合おう◆

◆トラウマの癒し◆
性的虐待が行われていた家庭ということは、共依存症者やＡＣ（アダルトチルドレン）を産みやすい家庭であるということができる。
すると、「愛されていると感じるためのセックス」という形成要因と同じパターンになることが考えられるのである。
また、父親が娘に恒常的に性的虐待を行っていたとすると、無意識のうちに学習してしまうことになり、セックスが唯一のコミュニケーションパターンとなってしまう。
それがセックス依存のような形になってしまうのである。
過去のある場面（トラウマ的な、現在の心の苦しみの元となっている場面）を再現することによって、その時に受けた心の傷を癒そうとする。
それは、「ごまかし」「擬似的」なものに過ぎないため、根本から傷を癒すことが出来ない。何度その場面を再現しようと同じことである。
その為に、いつまでもいつまでも、傷を癒そうとして強迫的にセックスを繰り返すことになってしまうのである。

「性的虐待を受けたのは、自分が悪かったせいだ」と謝って信じこんでしまうと、「このような悪い自分を、またあの時のように罰して欲しい」と自分を危険に追い込むようなセックス
（例えば、不特定多数者とのセックス・見知らぬ人間とのいきなりのセックス）を強迫的に求めてしまう。
過去の親子関係が原因という話しなので、付け加えておくと・・・性的なことに関して極度に厳しい親の元で育った子供が、セックス依存になるケースがある。
そのようなケースでは、「ジキルとハイド」的なパーソナリティであったり、二重生活を送っているような場合が多いようである。
それは精神分析でいう「抑圧」が強すぎるために、無意識の中に溜め込まれた性的欲求が大きくなりすぎて、自分でコントロール出来なくなってしまった為である。
親子の関係だけではなく、普段、本能的な欲求を強く抑圧していなければならないような職業についている者も、そうした危険性が大きいと考えられる。

◆深層心理：５つのポイント！◆
＊ストレスからの脱皮＊
性的欲求というよりは、落ちこみやイライラをはじめとする「嫌な感情」から抜け出そうとして、セックスやマスターベーションを行った経験は多くの人にあるだろう。
この「緊張からの解放」の虜になって、セックスに対する依存が深まっていく場合がある。
では何故、「現実やストレスからの逃避に陥るか・・・簡単に言えば「たまたまそこにあったから」というような要因がある。
嫌な事があるとお酒を飲んで紛らせていた、ギャンブルでまぎらわせていたいという親の姿を小さい頃に見ていた場合、無言のうちに学習してしまうと言うような状況要因も存在する。

＊性格と職場がためこませるストレス＊
さまざまな状況要因と性格・職業的要因などが複雑に絡み合って、セックス依存へ引き金が引かれる。

＊生きていることを確かめたい＊
自己確認の為のセックスは、性的欲求とはかけ離れた部分にその動機付けがあるのであり、その根本にある虚無感や空虚感をかたづけない限り、
性欲はないのに強迫的にセックスやマスターベーションを繰り返してしまうことになる。

＊セックスという自傷行為＊
ふとしたきっかけで「不安感が体中を駆け巡る」「ブラックホールの中に吸い込まれていく」。自分がこの世界に存在している事を確認すべく、生死をかけてセックスに走るのである。

＊存在価値の証明書＊
セックスは男性にとって「男らしさ」の証であると同時に、「力」や「存在価値」があることの証明書なのである。
男性は女性をベッドに寝かせる時、服を脱がせる時、挿入する時、彼女を「征服した」気分になる。
その瞬間、自分が男手あること、自分に力があること、自分が有能であること、自分に魅力があること、自分に存在価値があること、その他諸々の感情が押し寄せてきて、
自身がみなぎってくるのである。普段抱えているコンプレックスもどこかへ吹き飛んでしまう。
女性も例外ではない。程度としては男性ほどではないかもしれないが、「セックスを求められること＝魅力がある、自分に価値があること」の証なのである。
※「セックス＝」ではないことに気を付けて頂きたい。女性の場合、性的経験数が多いと「淫乱」などとひどく軽蔑的に見られてしまう傾向がある。
あくまでも、「求められている」段階の話しである。
セックス依存者の心理的要因として・・・セックスによってパワーを得る事が、イコール、セックスによってパワーを感じることが出来ることなのである。

※パワー「ここでは、権力・支配・有能さ・存在価値などの意味を合わせたもの」

◆依存症に共通するキーワード◆
−恋愛依存症の４タイプ−
1.共依存　2.回避依存　3.ロマンス依存　4.セックス依存

依存症とは・・・ある行為に取り憑かれたような状態になり、それを行わずには、いてもたってもいられなくなることである。
潔癖症の人が何十回、何百回と手を洗い続けたり、「電気をちゃんと消したかどうか」が気になって何度も家に戻ってしまうような場合がそうである。
「そうせずにはいられない」という強迫性をあらわしている。
「セックス依存症」とは、「セックスという行為に取り憑かれている状態」「セックスをせずにいられない状態」「衝動を自分ではコントロール出来なくなっている状態」である。
「セックスをせずにいられない」と文字で書くと、軽いイメージで思い浮かべられてしまうかもしれないが、実際、セックスが出来ないと吐き気のようなものがする・立っていられない・物が考えられない・体が震えるといった状態になるものなのだ。
対象は、「人間に対するもの」と「そうでないもの」とある。
※「そうでないもの」＝アダルトビデオ・本・雑誌・ネットなどにおけるポルノ商品を強迫的に収集する、それらに常に浸ってないといられない