◆◆アダルトチルドレン『ネット』ミーティング◆◆

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578優しい名無しさん
ある日の事、JACAに薬物の問題を抱ええている20代の青年
タカがやって来た。
彼はJACAのリーダーである命尾親和(めいお ちかまさ)に
「薬が止まってから来いよ」と言われJACAを追われる。
タカはJACAには受け入れてもらえなかった。
だが、タカを追い出した命尾親和自身も以前薬物に手を出し
執行猶予付きの有罪判決を受けている。

タカは数ヵ月後、ミーティングの途中で会場を抜け出し
飛び降り自殺した。

劣等感の跳ね返りからくる傲慢さ。今まで日の目を見なかった
人間が、いきなり権限を与えられると大抵こうなる。
リーダーシップを使いこなすには自制心と思慮深さがいる。

579優しい名無しさん:04/03/01 23:12 ID:Z/z5YqeL
皆、命尾が斎藤に目を掛けられ、JACAでの権限を持たされているか
知っている。
だから、たとえ彼がリーダーらしからぬ振る舞いをしても、誰も
注意・指摘しない。逆らわない。
AC達は力関係には敏感だ。誰もタカを庇おうとはしなかった。
斎藤はこの件について何も言及していない。既に無かった事として
片付けられている。
斎藤は自分に興味のある臨床例の患者は庇う。結果的にそんな患者の
落ち度を、他のメンバーがとばっちりを喰う形で物事は終結する。
それがタカの死だった。

このような対人関係の未熟な人間が多く集まるデイケアには、
メンバー間の間に立つ治療者の存在が必要だが、斎藤やその代わりに
なる人間が普段からJACAの様子を観に来る事などない。

580優しい名無しさん:04/03/01 23:12 ID:Z/z5YqeL
そんな理由から、タカのミーティング仲間はタカがACを忌み嫌って
いたと話す。
『安全な場所』『魂の家族』が謳い文句のJACAも、実情はこんなもの
だった。あの斎藤関連の中にあってJACAだけが無関係だという事は
ない。
問題点を指摘すれば、話し合いをする事もなく危険な人間と決め付け
排除にかかる。斎藤はその偶然を装った茶番劇に一役買わせる為、
命尾を使う。
『自分たちに逆らう人間はこうなる』という見せしめ。
大勢の人間の前で行われるその茶番劇は1つの恐怖政治。
斎藤に言われるがままに、自分で判断する事もなく茶番劇に荷担する
人間をテレビのドキュメント番組に回復者として取材させる。
こうして虚構の外堀を埋めて行く。

一時は千人以上いた会員も今では百数十人に減ったその理由は、
ACブームの終焉だけでもないだろう。
理想と現状の乖離に失望した人間も居たのだろう。
このような現状なら、JACAの仮想家族空間も現実の生活も大して
変わりはないという冷徹な判断によって会員離れが起きたのだろう。