●●(複雑性)心的外傷後ストレス障害−(C)PTSD-3

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サバイバーの特徴と、チェックリスト http://www.just.or.jp/aboutjust/survivors.htm

何とか生きて思春期、成人に達してはいるが、かつての外傷体験の影響を色濃く残している人々です。
下のサバイバーの特徴と、チェックリストを参照してみて下さい。
あてはまる項目が1つでもあり、生きづらさを抱えているなら、独りで悩まないで、仲間とつながろう。

サバイバーの特徴

不眠と悪夢、パニック発作、解離性障害、身体化障害、抑うつ・無気力と自己嫌悪、自傷行為と自殺未遂、
独特な対人関係様式(対人緊張を持ちながら心を開いた他者に対しては著しく依存的になり、退行し、
攻撃的になる、など)などの情緒的・行動的な問題を抱えていて、自己治療の試みと思われる
様々な嗜癖行動(アルコール・薬物・ギャンブル・摂食障害・恋愛嗜癖、など)を持続している。

詳細

心身の不調がある
心の障害:
抑うつ、無気力、自殺願望、自傷行為など衝動のコントロールがうまくいかない。
過食、ギャンブルなどの嗜癖、対人恐怖など。
身体の不調:
呼吸器系、消化器系の障害、生理痛や不正出血、性交疼痛などの生殖器系の障害。
月経前緊張症、慢性の頭痛、思春期・成人期まで引き続くアトピー性皮膚炎や喘息など。
怒りにとらわれている
親への怒りがあらわで、そのことをしきりに口にする。他人への不信感が強い。
この怒りは自分自身へも向けられ、自己懲罰的で、自殺や、自傷と結び付きやすい。

自己不信と著しく低い自己評価
自分は生きるに価しないもの、世間の迷惑者と考えている事が多い。
サバイバーとしての自己に気付くまではこの低い自己評価が、他人への過度な迎合、
従順さ、そして仕事依存的な完璧主義になっていた。

親を憎みながら、親とよく似た行動をとる
子どもを持てば親と同じように虐待する親を演じてしまう。
力への渇望の強い暴力的な男になったり、そのような男に仕える従順な女を演じたりしている。

子ども返りしやすい
かつてのトラウマ状況によく似た状況に遭遇すると、いっぺんに子ども返りしてしまう。
男の怒鳴り声、ドアのしまう大きな音、ガラスの割れる音など、暴力を匂わせる各種の音が、
そのきっかけになることが多い。震え出したり、逆に不自然な笑い顔が出て来たりする。
時間感覚の障害がある
一定の時間が、何もしないうちに過ぎてしまったように短く感じたり、退屈で空虚な時間の群れに
押しつぶされるように感じたりする。現在の苦痛が一生続くかのように考えて絶望する。
過去の外傷体験が、いつまでも生々しくよみがえる。

記憶や記銘の能力に障害を生じていることが多い
かつての外傷体験やその周辺の状況を「語れない」(忘れている)ことがある。
この想起の不能には抑圧によるもの、解離によるもの、分割によるものがある。

フラッシュバックに陥ることがある
かつての事象体験によく似た状況で、生々しい恐怖や視覚イメージ、
それに伴う逃避反応を起こすことがあり、解離性フラッシュバックと呼ばれる。

離人症を伴うことが多い
透明な膜を通して現実と接しているような感覚、今自分が何をしていたのかわからなくなる感覚、
自分のしていることを傍らから自分が見ているような感覚などに長期間包まれていることがある。

生きることに意味を見出せない
世の中を危険なもの、自分に敵対するものに満ちたものと考え、その中で「生きるに価しない自分」は敗北し、
排除されるという思い込みを抱いている。

参考:サバイバーの特徴(NHK人間大学、斎藤学 家族の闇をさぐる)