眠剤とグレープフルーツジュース

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14相互作用の一種です
>>5
ちゃうちゃうって・・・・・なに言ってんだか・・・・・
ミダゾラムとかトリアゾラムとかそういう類でしょ。⇒眠剤&マイナートランキライザー

これらの薬物はP-450 3A4(CYP3A4)という酵素で「解毒化」されるんだが、
(つまり薬としての効き目がなくなるんだが・・・・「代謝」作用という)
この酵素は、肝細胞及び小腸の上皮細胞(小腸表面の細胞)に含まれている。
グレープフルーツジュースに含まれるある化合物はこの酵素の機能を「オシャカ」にしてしまうんだな。
⇒一般的にこういう化学物質は「阻害剤」と呼ばれる。

ちなみにこの作用は小腸の上皮細胞に存在する酵素にだけに対して起こる。
本来であれば、小腸で吸収される薬物のうちのある割合はこの酵素で「無効化」されてしまう。
「酵素の攻撃をかいくぐった薬物」が体内で薬物としての効き目を示す。
ところが、この酵素がグレープフルーツジュースの内の「阻害剤」で「オシャカ」になってしまった結果、
本来より薬物の吸収量が上がって⇒血液中の薬物濃度が上がって「中毒症状」、いわば副作用を引き起こす事があるんだな。

つまり「普段より多く飲んじゃった」と同じ事となる訳だ。
こういう危険性のある薬物は、眠剤、マイナートランキライザーの他に、ある種の抗生物質も当てはまるので注意が必要です。

・・・・・単純ではないのだよ・・・・・
これでも「非常にやさしく」話したつもりでなのだが・・・・分かりにくかったらスマソ。