自殺肯定論者専用スレ22〜苦しまずに逝きたい…

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791引用(1)
自殺を企図する人や、自殺未遂の人の対して、われわれ精神科医としては、
その人の身体的な死をあくまで防止しなければならないという仕事と、その
人の再生につながるものとしての象徴的な死を成就させてやりたいという仕
事の間のジレンマに追い込まれる。この人が内面的な死の代わりに自殺という
実際的な手段をとっているという事実が、すでにこの人にとって内面と外界
がいかに混同されているかを示している。それゆえにこそ、われわれも苦しい
立場に追い込まれるのだが、このときに、自殺の防止という事実に心を奪われ
てしまって、内面的な死の成就ということを忘れて去ってしまうと、せっかく
のその人の再生への願望までつぶしてしまうことになる。このことはもちろん
本人には明確に意識されないのではあるが、結果的には自殺を防止した人を恨
んだり、また自殺企図を繰り返したりする現象としてあらわれてくるのである。
792引用(2):02/09/15 19:19
本人の身体的な死をあくまで防止しつつ、内面的な死の願望を尊重する
態度で接していると、解決はその本人の無意識界からもたらされてくる
ことが多い。自殺を企図し、死に対する恐怖感を持っていない人が、夢
の中で、不治の病いを宣告されたり、猛獣に追いかけられたりして「死
の恐怖」を味わったり、生きたい!という生への願望を体験したりする
ことはわりにある現象である。死を恐れていないと思っていた人が、夢
の中で死の恐怖を体験し慄然とする。実際、自殺をする人たちは、死の
恐怖を感じない強さをもっているのではなく、自我の弱さのため死の恐
怖を感じることができなくなっている場合が多いのではないかと思わ
れる。今まで死を恐れないと言っていた人が、夢の中で獣に追われて逃
げまわっているのなどを聞くと、われわれは、「あなたも自殺したがっ
てるのだから、せっかくの機会に喰われてしまえばよかったのですのに」
などと冗談のひとつもいいたくなってくるのである。