32条(医療費公費負担)関連スレッド ver.5

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【FAQ:よくある質問と、その回答】

過去ログからの抜粋です。カキコしてくださった方々にお礼を申し上げます。
適宜加筆修正した部分もありますが、ご了承下さい。m(_ _)m

Q 01:そもそも32条って何ですか?
A 01:精神保健福祉法(正式名称:精神保健及び精神障害者福祉に関する法律)
   による通院医療費の公費負担制度です。
   例えばあなたが現在社会保険で3割自己負担で医療費(薬代込み)を払って
   いたとすると、そのうち25%が都道府県によって補助され、あなたの支払額は
   総医療費の5%になります。

      例:診療費と薬代を窓口で3万円払っていたAさんの場合
 総医療費1万円
 自己負担額(社会保険・家族三割自己負担の場合)3千円
 32条適用後、自己負担額500円

Q 02:どうやって申し込めばいいですか?
A 02:担当のお医者さんに相談しましょう。
   「医療費の負担が苦しい…」などと切り出すと良いでしょう。

Q 03:デメリットはありますか
A 03:一応、無いと言うことになってます。
   書類は都道府県庁まで回りますが、一応守秘義務があるので。
Q 04:申請からはどこでするの?
A 04:お近くの(管轄内の)市町村です。
   ※東京都の23区は、他の政令指定都市の区と違って市町村と同じ扱いなので、
   区役所が窓口となります。また、申請を病院で代行してくれる場合もありますが、
   代行料金は病院独自に設定しています。

Q 05:申請に必要な物は?
A 05:医師の診断書、印鑑、健康保険証です。

Q 06:費用はいかほどかかりますか
A 06:医師の診断書料が医師によってまちまちです。
   おおむね千円〜5千円以内でしょう。保険所への申請費用はありません

Q 07:認可までどれくらい時間がかかりますか
A 07:おおむね一ヶ月程度が相場です。

Q 08:転院する場合は?
A 08:担当医と相談しましょう。手続き(変更届・患者表の移転など)が必要です。

Q 09:有効期限は?
A 09:2年間です。継続して申し込むこともできます。

Q 10:病院のエリア(区など)を変えれば二重に申請する事は可能でしょうか?
A 10:給付の負担者は都道府県のため、不可能です。
   都道府県を変える方法もありますが、おすすめできません。
Q 11:確定申告時の医療費控除について教えて下さい。
A 11:医療費控除は、所得金額の5%(上限10万円)を超えて、医療費を支払ったとき、
   その超えた部分について還付請求ができます。年収一千万未満の場合、
   だいたい超えた部分の10%くらいが還付されます。

Q 12:保険証が変わった場合には?
A 12:患者票記載事項の変更にあたりますので、所轄保健所などに申し出て、
必要なら、変更届を提出することになると思います。
   詳しくは、所轄保健所または通院している病院で相談なさってみてください。

Q 13:32条の効力が切れた場合には?
A 13:地方公共団体によっては、申請医療機関を通じて更新のお知らせが来るところが
   あります(例えば、大阪府など)。

Q 14:32条廃止の動きがあるようですが?
A 14:そういう動きがあるのは事実ですが、これは32条に限った話ではなく、
    老人医療問題など様々な問題の一環として浮上したものです。現時点では
    保健所・厚生省からの指導・通達はないので、当面は大丈夫でしょう
    (通院先の事務員さんによる)。

    また、廃止はまずないだろが(全医療費に占める精神科関連医療費は1%程度
    なため)、負担率の上昇・又は審査基準の厳格化はあるかもしれない
    (主治医による)、とのことです。
    担当窓口の都道府県→市町村への移管、審査機関の変更(県知事の諮問委員会→
    都道府県の精神保健福祉センター)は決定済みです(所轄の保健所に電話で
    確認しました)。
Q 15:審査基準は?
A 15:主治医に聞いてみましたが、教えてもらえませんでした。実際に「審査基準」は
   あるようで、診断書を作ってもらうのが32条最大のハードルだと思います
   (診断書の作成は医師の裁量ですが、さすがにウソは書けないでしょう)。

Q 16:申請したら、必ず適用されますか?
A 16:100%適用されるとは断言できません。不受理の可能性もあり得ます
   (病院に貼り紙がしてあることもありますので、確認してみて下さい)。

Q 17:「遡及適用」ってなんですか?
A 17:申請した日よりさかのぼって32条が適用されることを言います。
   この場合、診察代・薬代の差額分(=余計に支払った分)は返金されますので、
   詳しくは通院先・調剤薬局におたずね下さい(患者表のコピーなどを持参の上)。
   私の場合、処方箋に公費負担番号の記入欄があるので院外処方への移行時も、
   最初から薬代は5%になってました。

Q 18:カウンセリング・血液検査など、どこまでカバーできるのでしょうか?
A 18:診察代・薬代が基本です。カウンセリングなどは病院の方針&主治医の判断の
   ようです(所轄の保健所に電話で確認しました)。
   なお、主治医によると、薬については暫時精神科処方薬に限定される方向に
   あるようです。
   ※入院には32条が効きません。「高額医療費公費負担制度」は利用できます。