「ある村がもしも、100人の鬱で悩む人だったら」
この村の人口は100人で、そのうち鬱状態の人は100人です
そのうち
疲れやすい人は85人
夜眠れない人は80人
食欲がない人は79人
頭痛がする人は76人
また、気分的に憂鬱な人は90人
何かするのがおっくうな人は85人
理由もなく不安を感じる人は85人
とにかくイライラしている人は83人
この村は、午前中はみんな体調が悪く、気分も沈んでいるため活気がありません。
夕方になると 半分くらいの人は元気になります。
夜遅くまで眠れないため ほとんどの家に電気がついています。
明日、この村に精神科の先生が来る事になりました。
この噂を聞いて、先生に相談してみたいと思う人は13人
10人は相談したいけれど、まだ迷いがあります。
そして50人は相談することをかたくなに拒んでいます。
先生に相談したくないという人のうち20人は相談することが恥ずかしいと思っていて、
30人は相談しなくても、自分で治せると思っています。
医師に相談した13人のうち、少しの笑顔と自分らしさを取り戻して帰って来たのは何人でしょうか。
あなたはこのお話しを読んで、今どんなふうに感じていますか?
うつ病は、単なる気持ち持ちようではなく、
脳内神経伝達物質のバランスの乱れによって起こる1つの病気です。
そして、専門の病院へ行き、正しく治療を受けることで治る病気です。
このお話しからもわかるように、今、多くの人がうつ病を抱え誰にも相談できずに悩んでいます。
しかし、病院へ行くこと、治療を受けることは決して恥ずかしいことではありません。
もしも、あなたがこのお話しを読んで「病院に行ってみようかな」と思ったなら、
それは、残りの87人よりも1歩前進したことになります。
そして、あなたのその1歩は、
うつ病患者さんに向けられている非道な偏見や差別に対する大きな力となります。
http://www.utu-net.com/special/03/01.html