『易経』を真剣に語ろう

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202名無しさん@占い修業中
 > 趙建偉『出土簡帛《周易》疏証』は私も大いに興味はあります。
 > 是非もう少し詳しくお勉強して頂いてまた問題提起してください。
 > いままで、金石文の解釈から易を再解釈するといって相当おかしな
 > 易の解釈をする人も居たので私にはそのようなお話にややアレルギーがあります。

こーゆー資料は、それだけで「易を再解釈」するものではないと思う。

考古学者や文献学者として重要なのは、「こういう『易』が出土した」と
客観的に報告すること。これは、誰が見ても異論や異存の出ようがない報告。
アレルギーの出ようもない。

その資料を使って「こう解釈する」「こう研究する」というのは、個々の
易者や学者の仕事。これは、論者の立場によって甲論乙駮があって当然で、
「おかしな解釈」も「こなれたもの」も出るでしょう。

問題なのは、「このようなものが出土した」ということすら知らずに
現行本のみを金科玉条として「本来の易の精神とは……」と講釈する
狭隘な視野。

異本の存在や内容を知っておくことは、『易』を考える上で当然。
出土した『易』の原文(薄っぺらい写真版でも)を持っておけば済む話。
その先の、それを自分の『易』理解にどう反映させるかは個人の問題。