【ソウル=杉田義文】自民党の武部幹事長と公明党の冬柴幹事長は7日、
韓国・天安市の独立記念館を視察した。
視察後、武部氏は記者団に「深い反省と二度と間違いを犯してはならない
ということをこの場で誓った」と述べた。冬柴氏も「拷問を受けた人や
慰安婦の人たちにひれ伏しておわびしないといけない。反省が言葉だけで
あってはならないと思った」と語った。
独立記念館は、民族独立の精神を鼓舞するため韓国国民からの寄付を募って
建設された。植民地時代の慰安婦などの様子が人形や絵画で再現されている。
与党幹事長が今回、独立記念館を視察したのは、「日本の政治家が過去の
歴史に反省の念を抱いていることを韓国国民に強くアピールしたい」(同行筋)
との狙いからだ。
盧武鉉大統領は6日、武部氏らに「歴史教科書を通じて、侵略や支配を
栄光として教えていくことに韓国が不安を抱くのは当然だ。そういう状況は、
日本の中核にいる政治家が支えているのではないか」と述べた。竹島問題などで、
日韓両政府が主張をぶつけ合っているため、与党幹部が韓国側の訴えに
耳を傾けるという“役割分担”もあったようだ。
讀賣新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050507ia24.htm