FC4478 吉野家牛丼注文プロトコル (YBBOP)
Yoshinoya Beef Bowl Ordering Protocol
1. 概要
このメモでは吉野家において殺伐とした雰囲気を崩さずに牛丼を注文する
プロトコルを定義する。
2. 導入
コードのことで頭がいっぱいなハッカーにとって、周囲の話し声に気を散らされず
栄養補給に専念できる吉野家は、欠かすことのできない存在である。ハッカーの、
ハッカーによる、ハッカーのためのゲームである jNetHack において呪文 "KIRJE"
が「よしのやぎゅどーん」と翻訳されている [1] ことからも、吉野家の重要性は
明らかである。
このメモは、従来、吉野家通の間のみで了解されてきた暗黙の注文プロトコルを
形式的に定義することにより、次回の 150 円引きセールの際に注文を速やかに
行い、人がめちゃくちゃいっぱいで座れない事態を防止することを目的として、
ネットワークコミュニティに提供される。
2. 導入
コードのことで頭がいっぱいなハッカーにとって、周囲の話し声に気を散らされず
栄養補給に専念できる吉野家は、欠かすことのできない存在である。ハッカーの、
ハッカーによる、ハッカーのためのゲームである jNetHack において呪文 "KIRJE"
が「よしのやぎゅどーん」と翻訳されている [1] ことからも、吉野家の重要性は
明らかである。
このメモは、従来、吉野家通の間のみで了解されてきた暗黙の注文プロトコルを
形式的に定義することにより、次回の 150 円引きセールの際に注文を速やかに
行い、人がめちゃくちゃいっぱいで座れない事態を防止することを目的として、
ネットワークコミュニティに提供される。
3. 現在の問題と解決法
近年、デフレ不況の長期化に伴い、一家4人の親子連れなどの、普段吉野家に
来ない連中が大挙して吉野家に押しかけ、「よーしパパ特盛り頼んじゃうぞー」
などのおめでたくて見るに耐えない発言により、ハッカーの思考を妨害する
攻撃が増加している。
この攻撃への対応として従来提案されてきたプロトコル―― 150 円を渡して席を
どかせる――は、ハッカーおよび吉野家の殺伐とした雰囲気を保ちたい者にとって
は金銭的負担が大きすぎるため、理論的提案に留まっている。
また、このプロトコルが全ての吉野家において実装された場合、以下の方法に
より利用不能化攻撃 (DOS attack) が可能であることが指摘されている。
家族連れで吉野家に行く
↓
150 円もらう
↓
他の吉野家に行く
↓
また 150 円もらう
↓
ウマー (゚д゚)
4. 注文の定義
吉野家における牛丼の注文を以下のように定義する。エンコードは、通常は音声に
よって行われる。
注文 := 牛丼サイズ 調味指定* 追加注文*
牛丼サイズ := ( "特盛り" | "大盛り" | "並" )
調味指定 := 調味物 量指定
調味物 := ( "ネギ" | "つゆ" )
量指定 := ( "だく" | "ぬき" )
追加注文 := ( "味噌汁" | "ギョク" )
"大盛りねぎだくギョク" が最強の "通" らしさを演出することがエンピリカルな
根拠から主張されており、この見解はネットワークコミュニティにおいて強く
支持されている [2]。
調味指定オプションとしての「つゆだく」組合せは、過去との互換性のためだけに
用意されており、新規注文における利用は推奨できない。単に「つゆだくで」と
言いたいだけの目的でこのオプションを使用することは、厳に慎まれるべきである。
5. セキュリティに関する考察
殺伐とした雰囲気が復活することにより、Uの字テーブルの向かいに座ったユーザ
と喧嘩が始まるかもしれない。刺すか刺されるは、双方の喧嘩っぱやさに依存して
不確定である。
"通" の頼み方を行うと、店員にマークされる潜在的危険性がある。その吉野家が
mark-and-sweep 方式でごみ集めを行っている場合、次回の入店時にごみとして
認識され、店からつまみ出されるかもしれない。
以上の潜在する危険性に対して自ら対処することのできない一般ユーザのためには、
牛鮭定食が用意されるべきである。
6. 参照文献
[1] 呪文の名前の由来,
http://www.jnethack.org/origin.html. [2] 2ちゃんねる,
http://www.2ch.net/.