【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】

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ヽ(`Д´)ノ「うちのHTTPリクエストはちゃんと処理されているのかしら?」
「わかりません」とApacheは正直に言った。
「私にだってわからないわ。きちんと説明して頂戴」
彼女はいかにも不快そうに顔をしかめた。
たしかに彼女が言う事のほうが筋が通っていた。
頭取は自席の柔らかい椅子に座ったまま、天井を眺めていた。
いったい何をどう対応すれば終わる事ができるのか見当もつかなかった。
Apacheにはわからないことがいっぱいある。

「十分間、負荷テストをして欲しいの」唐突に女が言った。
僕は人の声色の記憶にはかなり自信を持っている。それは
知らない声だった。「失礼ですが、どちらにおかけですか?」
と僕は礼儀正しく尋ねてみた。

「あなたにかけているのよ。十分でいいからhttperfを回して欲しいの。
そうすればお互いよくわかりあうことができるわ」と女は言った。
低くやわらかく、とらえどころのない声だ。
「わかりあえる?」
「品質がよ」

「悪いけど、今PHPインタプリタをforkしてるんです。あとでかけなおして
くれませんか?」
「PHP?」、女はあきれたような声を出した。「リクエストのたび
インタプリタのためにforkしているの?」
「あなたには関係ないことでしょう。何日に何をexecしようが僕の勝手だ」、
僕はちょっとむっとして言った。
ヽ(`Д´)ノ「HTTPクロニクル」大好評連載中!
>>115
イイな。おととい読み返したばかりだ。
かわはぎボリスきぼぬ。
昨年の夏にシステムは初めてスラッシングを起した。広大な平原の
ウサギのように増殖するプロセスの激しいスラッシングだった。
それは行く手のかたちあるCPU時間を残らず使い切り、片端から
プロセスを空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。
そして勢いをひとつまみもゆるめることなくネットワークを吹きわたり、
NFSクライアントを無慈悲に落とし、DBのインスタンスを気の毒な一群の
接続ごと無条件に殺しつくし、警告メールを不幸な管理者の携帯に
送り続ける砂漠の砂嵐となって、どこかのエキゾチックなサーバ群を
まるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。
みごとに記念碑的な厨房シェルスクリプトだった。

スラッシングを起こしたスクリプトを書いた相手は管理者より17歳年上で、
NTを使っていた。さらにつけ加えるなら、上司だった。
それがすべてのものごとが始まったスクリプトであり、
(ほとんど)一瞬で退職を決意させたスクリプトだった。