IP パケット − はるかなる旅

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677千と千尋のトラブル隠し
「名前は何て言うんだい」
「荻野千尋です」
「そんな立派な名前はもったいない。あんたの名前は今日から千だ。
どうせ、千円単位のケチな入金電文だからね」
「お父さんとお母さんはどうなっちゃたんですか」
「お前の両親はね。食べちゃいけない残高を食べちゃったのさ。
あの残高は本当は東京ガスの神様とNTTの神様に差しあげるものだったのに。
そこに並んでるからパクついちゃうなんて、なんて欲張りなんだろうね。
食べちゃいけない残高を食べちゃったんだから、取り消し伝票で豚にするしかないよ。
来週までに未処理分を処理できなきゃずっと豚のままだね」
「私、手伝います。ここで働きます。働かせてください。お願いします」
「仕事はキツイよ。おまえにがまんできるかな?」
「働かせてください。お願いします」

そして千は人海戦術の一部となりました。
千は、釜爺に「たるんどる」と言われたり、
リンに「あんたはFくさいね。私はDから来たからFは嫌いだよ」と言われたりしましたが、
それにも負けず一生懸命働きました。

ある日、カオナシ(匿名口座)が口座を開設したくてウロウロしていました。
千尋はかわいそうに思って中に入れてやりました。
「なんだんってカオナシを入れてしまったのかい。
それはちょっと面倒なことになるよ」とユバーバはアセリました。
でもそのカオナシは金融族の裏金だったので、
お礼に膨大な公的資金をまきちらして帰って行きました。
カオナシのおかげで無理矢理危機を終わらせることができて、
皆で大喜びましたとさ。メデタシメデタシ。

呼んでいる どこか北の銀行が
いつもバブル踊る頃の夢を見たい

振替遅延は数えきれないけれど
その向うできっと 山一に会える

繰り返すあやまちの そのたびひとは
ただ実害のないクレームのうるささを知る
果てしなく 道は続いて見えるけど
この両手は 停止命令を受ける

さよならのときの静かな胸
ゼロになる残高 満たされて逝け

生きている不思議 死んでいく不思議
SMBCもUFJも糖蜜もみんなおなじ