(日刊スポーツ)
池江寿師にとっては生涯忘れられないグランプリとなった。11月19日に待望の第1子が誕生していた。
「悠喜(ゆうき)」と名付けられた愛息に、いきなり有馬記念優勝という大きな勲章を贈った。
「“悠”には穏やかに健やかに育ってほしいという思いを込めた。“喜”は、私の家も、家内の方も初孫で、本当にみんなが喜んでくれたから・・・」
自身も、父である池江泰郎調教師から学び、いまや名トレーナーの一人となった。
そしてこの勝利で野平省三、祐二に次ぐ史上2組目の有馬親子制覇を達成。
「男の子はこれからの時代、大変だよ」
そう苦笑いしながら、ふくらみ始めた次なる“夢”に、父親の顔をチラリを見せた。
ドリームジャーニーにとっても有馬制覇は大きな意味があった。父ステイゴールドが3度挑戦して果たせなかった勝利。
調教助手としてステイにもたずさわった池江寿師は「ジャーニーもステイ同様、来年、再来年、もっともっと強くなる」
とさらなる飛躍を宣言した。来春は天皇賞・春と宝塚記念連覇が目標。いろんな“夢”を乗せ“旅路”は続いていく。