地方の一般サウナだけど、2年前につぶれた。
そこは創業以来いちどもリニューアルしなかったから、オンボロだった。
だから、普通の客は遠のき、利用者はホモか刺青の入った893。
両者はトラブルはなく、見事に共存。
仮眠室は定員5人位の容積。
そこでは、ゲイサウナと同じ光景が展開されていた。
店も従業員も訳知り。枕元にはティッシュを配置してあった。
入室する時は必ずノックして入ってくる。
勿論浴室でも、サウナ室でも尺八なんか当然で、
平気で3P,4Pもやっていた。
ある日、俺の右横に全身刺青がすわった。
背中には見事な唐獅子紋紋。
興味があったので、イロイロ質問してみた。
費用・日数・痛み・彫師・彫った後の長所、短所・仕事等だが、
彼は俺に好意を抱いてくれたらしく、
時々笑みをこぼしたり、冗談を入れながら応じてくれた。
挙句には、「尻尾を巻き上げ、威嚇したサソリ」を彫った陰茎を
「触っても、いいよ」と云ってくれた。
ドキドキしたが、滅多にない機会。
手に取ってしっかりと鑑賞させてもらった。
使い古した黒ずんだ亀頭だった。
えらの溝が、ただそこだけきれいな紅色をしていたのが、
印象的だった。