松田博資厩舎スレ13

このエントリーをはてなブックマークに追加
182総統(アク禁9日目)
(大スポ)
厩舎の期待馬のほとんどを安藤勝に託す松田博調教師から、興味深い話を聞いたことがある。
現在と昔では安藤勝の騎乗は別物で「JRAに移籍したばかりの頃はどんな馬でもアンカツに頼もうとは思わなかった」と。
「地方の深い砂で競馬をしていたんだから当然かもしれんが、そりゃあ最初から追うことは達者だった。
だが、テンから馬を動かす必要がある地方ではどうしても前半からハミを掛けていく乗り方になる。
その乗り方では中央の・・・特に芝の大きいところでは勝てないんだよ」
例えば昨年の阪神JFを勝ったブエナビスタのように脚を溜めるだけ溜めて、直線の末脚に転換するというイメージが現在の安藤勝にはある。
が、このスタイルは移籍当初からのものではなかった。年とともに“JRA仕様”の乗り方に変化し、現在の築き上げたのだ。
「だからこそアンカツはすごいと思うんだよ。今では完全に中央の芝G1を勝てる乗り方になったもんな」
現在のアンカツと違う昔のアンカツ。まだ4歳牝馬特別という名称で行われた時代の桜花賞トライアル・・・ここで“地方時代のアンカツ”の姿を見ることができる。
95年当時、騎乗していたのはライデンリーダー。あの杉本清アナが「これは強い、恐れ入った!」と絶叫したほどの強さだったが、
冷静にレースを振り返ると直線までの過程は決してスムーズではない。ガッチリと腰を落とし、スタートから手綱を押して行く姿は現在の安藤勝のイメージにはそぐわないものだ。
「今のアンカツがライデンリーダーに乗っていたら次の桜花賞(4着)も勝っていたかもしれん。ここ1番の勝負で最も頼りになるのはアンカツ。今はそういう存在だよ」