>>544 4月に34歳になる巨人の高橋由が正念場を迎えている。
91試合の出場にとどまった昨季は、先発に限るとわずか68試合。打率.236、17本塁打、
41打点はプロ11年間で最低の数字だった。原因は持病の腰痛で、実はこれが深刻な状態だといわれる。
「このオフは手術に踏み切るかどうか、年末ぎりぎりまで悩んだ。でも、医者からは『手術をしても
完治する保証はない』と言われたそうで、だましだましやっていく方法を選ばざるを得なかった。
去年だって、とても試合に出られる状態じゃなかったと思う。いつも腰をかばって顔を歪めていたし、
重い荷物は持てなかった。見ているこっちがつらくなるときがありますよ」(某選手)
今月中旬まで行っていた沖縄での自主トレでは密かにフリー打撃も行ったといわれるが、
帰京した際には「腰の状態は30%から50%くらい」と表情を曇らせていた。一進一退、
まさにだましだましでやっていくよりほかない状態なのだ。
首脳陣もそこはシビアに判断している。原監督が今季のレギュラーを確約しているのは、阿部、小笠原、
ラミレスの3人だけ。外野はそのラミレスのほかに谷、亀井、鈴木尚のレギュラー候補がいる上、
原監督は隠善や加治前といった若手にも「チャンスだぞ」とハッパをかけている。若返りのチーム方針がある以上、
横一線どころか、最初から大きなハンディを背負ってのスタートということになる。
2月1日からの春季キャンプでは、故障者組のC班スタートも検討されていたものの、本人の強い希望で
主力が調整するA班入りが決まった。焦りがあるのだろうが、気ばかりせいても、
爆弾を抱える腰にはいいことなどひとつもない。
高橋由は昨年、4年16億円という大型契約を結んだ。チーム内では腰の状態を心配する声がある一方で、
「代打で年俸4億円。うらやましい」という声も出る。長嶋元監督が「天才打者」と絶賛した
かつての勇姿はもう見られないのか。
http://news.www.infoseek.co.jp/sports/story/01gendainet04031969/