朝青龍が初場所で優勝した。場所前は「負けて引退だ」などと断罪状態だった。
ふたを開けてみると快進撃で視聴率も好調、千秋楽は27.1%と同時間帯トップの成績だった。
ヒール役は大事だったということか。大いに盛り上がった。
朝青龍は「規格外」の人だ。稽古はあまりしない、巡業はサボる、事業もやる、と従来の
相撲とりの寸法には合わない。ガッツポーズをしたと問題視する声もあったが、朝青龍が
ガッツポーズをしてもあまり驚き感はない気がする。
当初注目を集めたのは、負けろ負けろ、という最近目立つ不寛容な気持ちの表れだったと思う。
しかし、途中からはマスコミも手の平を返して賞賛しだした。スポーツ紙もワイドショーも、何を考えてるんだ、
と驚くまでの豹変ぶりだった。
朝青龍はよく頑張ったと思う。しかし、ほかの力士がだらしないとも言える。相撲は本来、
練習の積み重ねが問われるものだったはずだ。それが、肘が痛いのなんのとろくに練習してない
力士に、横綱とはいえこんなに負けていいものか。もっとも朝青龍も場所中は酒を断つなど
節制に努めたらしくその集中力はすごいと思う。
朝青龍のがんばりを評価するのはいいことだと思う。しかし、マスコミの取り上げ方は
「勝てば官軍」と言わんばかりのものだ。そこは違う、ということは押さえてほしい。
決して「勝てば官軍」なのではない。
巡業は ちゃんとやろうぜ サボらずに
http://www.j-cast.com/tv/2009/02/01034530.html