音無秀孝厩舎５

（日刊スポーツ）
きさらぎ賞に出走するインペリアルマーチは坂路でバンドゥロンシャン（古馬１０００万）と併せ、一杯に追われて半馬身先着。
気性が前向き過ぎるインペリアルは、時計を出せば出てしまうが、この日のスムーズな内容に音無師も
「１週前（５０秒８）がテンに速過ぎたからね。しまいを意識した追い切りができて良かった」と納得の表情。
行く気満々ゆえ、課題は折り合い。
「それで中間の軽い調教時だけキネトン鼻革を着けたんです。普段にテンションが上がりにくいよう、
東田助手と岩田騎手がうまくコントロールしてくれています」と橋本助手。
岩田騎手も“キネトン効果”を感じる。
「馬具でメンタルをうまく抑え込めるようになった。骨太やからダイナミックなフォームで走れる。
もし今回、わずかなマイナス体重でも、この馬にとっては２０キロぐらい絞れた感覚ちゃうか」
うっすらとアバラの浮いた馬体がデキの良さを物語る。

※キネトン鼻革
ハミの相乗効果を期待して考案され、頭が高くなるのを防いで掛かりやすい馬をコントロールする効果がある鼻革。
インペリアルは普段の軽い調教で使用しており、前向き過ぎる気性が徐々に緩和されつつある。