1 :
1:
豊「一年の合コン禁止など気休めだったな幸四郎。あるいは伸びしろがもう尽きたのか」
幸四郎「……高いっ!!兄者の馬は高いっ!!」
2 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/01(火) 23:51:11 ID:qnYhu71z
ジョーバガボンド、水濠で落馬。
四位「さあああああっ!」
本田「どうしてそんな声を出す。その方が不利らしく見える?腰を浮かす。たずなを引く。
…危なくねえ。何も危なくはねえ。お前の競馬の目的は何だ。体勢を崩しそれらしく――不利を受けたらしく見せる競馬。
誰も得をしねえ」
後藤「腕の一本ぐらい貰っておいたほうがいいでしょう!」
5 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/05(土) 03:00:13 ID:VCFOEXMw
武豊「俺は今まで騎乗馬に頓着がなさ過ぎた」
岩田「ほう…それでも勝ってこられた訳ですが」
武豊「ねじ伏せるなら騎乗馬に違いなどなかった…これまでは」
岩田「………」
武豊「岩田殿、お預かり頂いている俺のオースミダイドウ、明日のレースで騎乗させて頂けませんか」
岩田「…………もとより…その…つもり……です…」
6 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/05(土) 03:06:28 ID:vLQTlhj5
武シャン・・・
海猿「ニュービギニング。お前を倒したら俺は強いと言えるか?」
ニュービギ「強いよお主は。最近のJPN1馬などまず問題にならんだろう」
海猿「俺は…自分が強いのか弱いのか…実はよくわからん………お前を倒したら――俺は強いと言えるか?」
ニュービギ「そのときは史上最強馬を名乗れ」ニコリ
後藤「貴様も俺と同じ―――騎手の………競馬の世界に何の価値もない、毒蛾の様な存在だ。その証拠に―――俺の馬をどうやって競り潰そうかと考えているお前は、イヤに生き生きとしているぜ!!」
吉田「………!!」
9 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/07(月) 00:11:03 ID:E7A+ZRlB
房朗「ずるいや近藤さんも金子さんも、自分ばっかり…」
金子「!?」
房朗「僕だってこの馬をみたとき、ムラムラっときましたよ」
近藤「待て房朗!!」
房朗「競り合いたいっ…て」
吉田「じゃあ…いきなり競り合いますか」
後藤「寒いしそうしよう…もうお互いステッキ抜いてるしね」
吉田「それもそうですな…スタート直後から競り合いとは……ふふ、相当競り合いが好きみたいじゃねえか」
後藤「逝くだろ?」
吉田「大逃げです」
杉浦美帆「女に恥をかかせたね」
ニュービギエイプスオーラサンツェブルコンウオッカホウオーダイドウ「恥を」
12 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/08(火) 21:50:30 ID:N7qv2HTo
トッパズレ「俺はオペラオーの子、テイエムトッパズレ
かつて俺は自分を強く見せるために父の名を出した…
…今は父の名を守るために障害を飛ぶ」
安藤「金のやりとりがしたいんだ」
安藤「邪魔しあいの螺旋…落ちたい奴は落ちりゃいい
ラフプレーだ地方だと 人がなんと言おうと
こここそが レースの場こそが 俺の金策の場所 ゆえに審議なし
ただ俺の馬をぶつけるだけ」
細江「一也は聞かないの」
長岡「む……何を」
細江「仕事は何だ。歳はいくつだ。彼氏はいないのか。なぜこんな鉄火場に淑子と二人。その胸板は何だ」
長岡「…ははあ、集保が聞くのか」
細江「毎週。しつこく」
雄爺「お前に壊されていった馬たちにもそれぞれの馬生があった」
松国「…」
雄爺「祝福されてかされずにか、牧場に産まれて育ち。ダービーを勝った馬。勝てなかった馬。ダートでちぎった馬。詰まりまくった馬。犬が友達の馬。海外を夢見た馬。
ただ何となく走った馬」
ランペイア「ひひぃん」
17 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/13(日) 17:22:03 ID:EDeHHWXl
幸四郎「是非我が鞭に応えて頂きその末脚をご披露願いたい、カワカミ殿…!」
カワプリ「ボー…」
幸四郎「どう言ったらいいのか…とにかく周りの馬と一緒にスパートして頂きたい!!条件があるなら言って下さい!!出来るだけのことはします!」
カワプリ「くあ…」
幸四郎「……!皆と…!一緒に!スパート…!スーパァートォーッ!!」
カワプリ「カッポカッポカッポ…」
幸四郎「…!…やってられるか…どだい無理だ!話しもできん馬を御するなんて!!」
検査員A「…」
検査員B「ん…なんか…」
!!
フランスギャロ「何だこれはーっ!!」
検査員「わああーっ!!イプラだーっ!!」
金子「…!!」
池江「…!!」
フランスギャロ「調教師を捕まえろ!!ディープのいた馬房を見てこい!!あと凱旋門三着を取り消せっ!!」
金子「……貴様の差し金か?」
池江「ピクリ」
金子「……済まぬ、失言だ」
ハッ ヒッ ハッ
蛯名「逃げなきゃ!!逃げなきゃ!!叱られる!!怒られる!!」
田原(何も思わないはずはない…凱旋門での健闘を薬のせいでなかったことにされて…)
武豊「くっ……情けなくて涙がでる」
田原「泣くな。試練は何のために与えられると思う。もっと強く、大きくなるためだろう」ニヤリ
善臣「わしはタカのことは分かるがワシのことは分かりません。よってワシを育てられるような人間ではない。よろしく頼まれても出来ることはひとつしかありません。
ワシがしてきたようにやらせるだけ。ワシに言えることはただひとつ。
タカになれ」
近藤「岩田さん、師はどなたか」
岩田「(近藤利一…やっと出たか大将!!)
師は特になし。強いていえば新人の頃、園田で小牧太にしごかれたのと…あとは山、山にあるものすべてが師といえなくもないです」
近藤「あいわかった。オーラをお願いします」
岩田「お、お願いします」
藤田「なんでだ…!何も近藤さんが馬を世話することはない!あんな府中も知らん奴に…山が師?なんだそりゃ猿か。野人め!」
松国「さげまんの女というものはこの世に歴然といる!!美帆と対峙した馬が抱く思いじゃ…そして己の運のなさを知る」
角居「さげまんの…女…」
松国「ダスカも今頃それを感じているかもしれんのう…」
ノリ「2ゲットの螺旋・・」
武豊「こっ…この野郎!!俺のオーラを奪い取っておいて、ダービー負けたら俺のせいだと!?そしてまたタスカータをよこせだと!?そんな理不尽があるかっ!!この馬鹿!!馬鹿!!」
岩田「…この先はもう、勝ち鞍の数で語ろうぜ…」
26 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/20(日) 16:32:29 ID:RK8revLO
熊沢「酒!ぬるいのを一本!!
なんとしてもいいエージェントを探さねば…」
客A「聞いたか祐一が秋山をも差し切ったと」
客B「もちろん知ってるよ」
熊沢「ピク」
客A「これでオークス三勝か…福永祐一か……この時世にとんでもない漢がいたもんだ」
熊沢「俺の弟子だ…ホモ達だ…」ぐびり
岡部「…おい。何を見下ろしている貴様」
田中勝「昨日シンガポールの国際G1を勝った。もう負春じゃねえ」
レガーロ「オラァ!起きろこのペテン野郎!!」
海猿「…!?」
ダイドウ「ひきずり出せ!!」
海猿「ウゲッ!ゲホ!ウゲエエエッ!」
ココパン「ダービー当日なのに、武豊は他の馬に逃げちゃったようだな。どういうことだよオイ『海外も視野に入る馬』さんよ」
ダイドウ「まぁ俺は代役も見つかったしもういいけどよ」
レガーロ「二人で一人なんてほざいてたけど…ククク…」
ココパン「見事に乗り捨てられちゃったなあ?」
海猿「ハァ、ハァ、ハァ…」
ダイドウ「ん?何だよその眼は?あ〜?」
海猿「あんたら…俺を見下せるのか…?」
ココパン「……?」
海猿「この大事なダービーの週に、中京でオープン戦なんかやってるあんたらは、どうやらオープン馬の中でも下っ端も下っ端…俺とどれだけ違うって言うんだい」
武豊「俺は今まで騎乗馬に頓着がなさ過ぎた」
松国「ほう…それでも勝ってこられた訳ですが」
武豊「ねじ伏せるなら騎乗馬に違いなどなかった…これまでは」
松国「………」
武豊「国英殿、お預かり頂いている俺のフサイチホウオー、ダービーで騎乗させて頂けませんでしょうか」
松国「……………」
吉岡美穂「『逆神』…誰よりも予想を外す術に秀でていること。それがアタシを支えた一片の誇りだった。そんなアタシのちっぽけな誇りは、その道のさらに秀でた者によって、潰されて消えた。
その者の名は
杉 浦 美 帆 」
藤代三郎「負け犬は負けを抱えて…それでも生きていくんだ…前へ進まなくちゃならねえんだよっ……!!」
マベサン「ククク…サンデーサイレンスがいなくなって、遠慮なくあのグルーヴを犯れるぜ!!」
ローレル「ヒョー!!」
トップガン「ずーっとやりたかったんだよなあ、あの女!!」
バブル「俺も!!」
サニブー「俺もだ!!」
フクキタル「俺もさ!!」
ジャスティス「俺だって!!」
ブライト「俺が先だ!!」
ステゴ「いや俺!!」
シャトル「俺が!!」
ぞわっ……
エアグルーヴ「ん?」
二年後の鳳凰「本当ならば今頃…俺は社台スタリオンの一番馬で、牧場で一番の嫁をもらい、誰もがうらやむような馬生だったはずだ…
…あの時ウオッカにさえ負けなければ…くそう!!」
34 :
こんな名無しでは、どうしようもないよ。:2007/05/28(月) 19:32:23 ID:UyeXSxfR
オペラオー「社台ファームでは飛び込みの種付け依頼が来ても一切相手はしないと聞いた」
照哉「ええ、あまりに多いのでそうなってます」
オペラオー「厳選した良血ばかりが相手じゃ、本当に社台の種馬が凄いのかはわからない。社台社台ともてはやされているが、その実体は怪しいもんだ」
照哉「………」
オペラオー「こんな北の果ての牧場で身内だけで閉じ籠もって、御立派な施設に集まって毎日毎日討論でもしてるのか。『俺の馬のここがすごい』『イヤそれは違う』と。ハハハハハハハ!!滑稽滑稽!!社台滑稽なり!!」
照哉「はははそうですか。…ではお引き取り下さい」
竹園「あっ?」
福永「よおしやったぞ川田!逃げろ!!」
竹園「ああっ何をするっ!?餓鬼ども!!」
福永「ここまでおいで!」
川田「うひゃひゃひゃ」
竹園「返せっ!返せ―っ!!」
福永「うわあはははっ!」
四位「コラァッよさんかバカタレ共!!」
ボカリッ!
四位「すんませんなあ、これ今夜のおかずでしょう」
竹園「………」
四位「あの変人には近づく名といっただろうが!!」
福永「だっておもしろいんだもん。な」
川田「オペラオーを盗むと必死こいて追っかけてくるんだぜ」
四位「バカタレ!!」
善臣「アゥアエオアアアー、アア、イイイエアアーウー」
インタビュアー「一体何語だ?これでは放送できん…」
安藤「四位に欠けていたのは狡猾さ。不利の際をしり臆病になり、なおかつ不利を超えて前へ出ていく勇気、それが闇騎乗」
岩田「せ…先生にも臆病さがあるんですか?」
安藤「それは知らん。臆病と闇騎乗は相反しない」
竹園「十年、二十年、三十年、五十年…時は進む。もっともっと…もっともっと……オペラオーの子供から呼び覚ます、血統の中に眠る、スピードを根性を、真夏のサマージャンボよりも厳しい確率の強運を……!!」