(大スポ)
05〜06年のメリット制による馬房移動の詳細が本紙の取材で明らかになった。
査定対象は2年間の勝利度数、賞金、勝率、出走実頭数、出走延べ頭数の5項目で、2回連続の適用はない。
まず、“プラス組”で2馬房増加する(3月1日付)のは、関東=国枝、和田/関西=音無、石坂、松田博、安田隆の6厩舎。
和田、音無、松田博は二度目のメリットの恩恵で24馬房に増加する。
一方、2馬房削減される6厩舎は、関東=岩城、二本柳/関西=佐藤正、鹿戸明、橋本、福島信。
岩城、鹿戸明、福島信は二度目のデメリットが適用されて16馬房となる。
メリット制三度目の適用で“優勝劣敗”がより鮮明になった形だが、今回“再チャレンジ”のための救済措置も設けられた。
メリット制で馬房を削減される厩舎(前述の6厩舎)が向こう2年間(07〜08年)で査定順位が全体の半分より上になった場合は、
2馬房を復活させるというもの。格差が広がった状態を考慮したセーフティーネットだが、これでトレセン全体の活力が戻るのか? 今後が注目される。
7日、東西トレセンで上半期の砂の王者決定戦、フェブラリーSの1週前追い切りが行われた。
栗東では昨年の高松宮記念馬オレハマッテルゼが坂路で。楽な手応えで4F52秒3−25秒6−13秒1をマークした。
阪神カップ(14着)以来となるが動きは軽快。昨年の秋冬シーズンは思うように体調が上向かなかったが、復調ムードだ。
「砂をかぶるとどうかというのはあるが、(初)ダートで新味が出ないか」と音無調教師。