(サンスポ)
夏競馬は若手騎手が飛躍のきっかけをつかむシーズンでもある。
小倉競馬場にも、そんな熱意を胸に乗り込んできたジョッキーがいた。デビュー4年目の生野賢一騎手(21)だ。自厩舎の馬は、まだ1頭も滞在していない。普通なら栗東に残って自厩舎の調教に参加するところだが、
「先生(音無調教師)や助手さんに頼み込んで、今年は小倉に滞在させてもらうことにしたんです。こちらにいた方が、いろいろな厩舎から声を掛けてもらえるかな・・・と思って」と、小倉滞在の理由を語る。
「1頭でもたくさんの馬に乗せてもらって、チャンスをつかみたい。稽古に乗せてもらえないと、競馬にも乗せてもらえませんから」と、精力的に他厩舎の調教を手伝っていた。
「下(後輩)の突き上げもすごい。ボクも、どんどんアピールしないと」と静かな口調の中にも、気合がこもる。その意気込みが今夏、実を結ぶか。注目したい。