(大スポ・期待の2歳馬、橋口厩舎)
「サンデーサイレンスがいなくなった今年は何が飛び出るか分からない。
もちろん最有力はダンス(インザダーク)だと思っているが、3歳戦に必要なスピードに欠ける面があるのは否めないから」
過去ザッツザプレンティ、ツルマルボーイと2頭のダンス産駒をG1に育てた橋口調教師だが3歳春のダンス産駒には懐疑的。
リストを見ると同産駒がズラリ。評価をどう下すかが最大のカギだ。
本紙のイチ押しダンス産駒は「かなり奥がありそうな雰囲気。母系もしっかりしているし、クラシックを意識している」と同師が絶賛するハンティングダラー。
他のダンス産駒がすべてを知り尽くした厩舎ゆかりの血統なのに対し、母シングライクトークの子を同師が手掛けるのは初めて。それだけの魅力があるからこそとみるべきだろう。
晩成傾向のダンス産駒を敬遠したい人にはダンスドゥフォコン04がオススメだ。
「母の兄弟はブラックタイプ(重賞勝ちのこと)の活躍馬ばかり。父がアフリートで最初からダート戦を意識して買ったんだ。ツメの形もダート馬のそれ」
ツルマルの冠で知られる鶴田オーナーとの親交の深さ、相性の良さも見逃せないポイントとなる。
他では「日高のセレクションセールで一目ぼれ。真っ黒で誰が見てもいい馬だと言うだろう」とユーザーヒストリー04。
「マンハッタンカフェはサンデーにそっくりな馬だったが、その産駒もサンデー産駒かと見違えるそっくり。手脚が長く、とにかく見栄えがする」
ポスト・サンデーがマンハッタンカフェなら、人気が集中しない初年度が絶好の狙い面だ。
※スプリングネヴァー04(牡、父・ダンスインザダーク、母スプリングネヴァー、母父サクラユタカオー)
「重賞3勝ダイタクバートラムの全弟。『兄に似た理想的な馬体で計算できる血統。クラシックへ』と師」(初陣・秋以降)
※ハンティングダラー(牡、父ダンスインザダーク、母シングライクトーク、母父ノーザンテースト)
「母は中央7勝の活躍馬。『骨量があって馬体も頼もしい。トモなんかは父にソックリ』と師も絶賛」(初陣・秋以降)
※ピンチェロ(牡、父ダンスインザダーク、母ツィンクルブライド、母父リファール)
「半兄に重賞2勝のペールギュント。師は『スピードがあって堅実に走るが、底力がどうか』と半信半疑」(初陣・秋以降)
※ローズプレステージ(牡、父ダンスインザダーク、母ロゼカラー、母父シャーリーハイツ)
「厩舎ゆかりのおなじみ“バラ一族”。馬体は小さいが『適当に丸みがあってバランスもいい』と師」(初陣・秋以降)
※クラウンプリンセス(牝、父スペシャルウィーク、母クラウンピース、母父シアトルスルー)
「母はアメリカで4勝のG1馬。『なにより母系が魅力。育成も順調なので期待は高い』と師」(初陣・秋以降)
※ダンスドゥフォコン04(牡、父アフリート、母ダンスドゥフォコン、母父サドラーズウェルズ)
「兄弟に活躍馬がズラリと揃った母系に『ものすごい良血。確実に走りそうだ』と師の期待は大きい」(初陣・秋以降)
※ユーザーヒストリー04(牡、父マンハッタンカフェ、母ユーザーヒストリー、母父ミスタープロスペクター)
「祖母は欧州年度代表馬ユーザーフレンドリーで『理想的な体。クラシックを意識する』と師はベタぼれ」(初陣・秋以降)
※スリープレスナイト(牝、父クロフネ、母ホワイトケイティーディ、母父ヌレイエフ)
「伯母にヒシアマゾンがいる良血。『470キロはある雄大な馬体。オークス向きかもしれない』と師」(初陣・秋以降)